2010年11月14日日曜日

LX5ケース試作続き その3

本日日曜日、LX5ケースの生産準備を進めていきます。
本日は、側面パーツの型枠作りです。


二次元データから、三次元データを起こしていきます。
これは何かと申しますと、ステッチのガイドラインを入れるための物体です。


拡大すると、凸のラインがおわかりいただけると思います。
ここに側面パーツの革を嵌め込んで、上から圧をかければ革の表面に凹のラインが付きます。それがミシンのステッチガイドラインとなります。

良く呆れられますが、ウチはこんな気違いみたいに細かいことまでやります。そのために道具を揃えてあります。細かい事は、他人にやらせたり、外注したりはしません。所詮自己満足の世界ですから。


ウチの隣が、デッキ工事屋さんでハードウッドが在庫してあります。
「すみませんけど、余っているものを、売ってくださーい」とお願いに行きますと、
「残材だからあげますよ」と、30mm厚/120mm幅/1000mm長ぐらいのアマゾンジャラを下さいました。

この木材って、実際かなり高いものです。もらってしまいました。


今回必要分の300mmぐらいにカットします。
硬すぎるので手引きなど無理ですから、丸鋸でカットします。


MDX40にセットします。


切削開始です。


14日の日曜日だけで終わるかと思いましたが、データが甘かったり、気に入らなかったりで何度か切削し直し、月曜日の朝から仕上げの切削をしております。

午前10時半。仕上げの切削が終わりました。


ハードウッドですので、割と綺麗に切削できていると思います。


多少バリが残っておりますが、これはたわし程度の物で磨けば綺麗になります。


凸型は正直適当で良いので、5.5mm厚のMDFをレーザーでカットして缶スプレーで塗装。
削り出した凹型は、「どうよこれ?」というぐらい美しいです。ちょっとクリア吹きしただけでこの質感。製品ではなく治具なんですから、美しい必要はないのですが、作った方としてはちょっと嬉しいです。