出来るだけ簡単にというかスマートにやってみます。
まず、形状と大きさの設計です。
リンゴ型のトレイの大きさと比べながら、大きさと角の丸面の半径を決めます。この時点では平面・すなわち二次元CADです。
今回は正方形の簡単な形状ですので、それほどデザインに頭を悩ませる必要はありません。
三次元に移行する前、つまり二次元の状態で、壁の状態を設計してしまいます。設計というほど大仰な物ではなく、厚みが1.2mmの革を絞るので、1.2mmの隙間をオフセットして作るだけです。内側が凸型、外側が凹型となります。
この状態で、外枠の線をレールにして、そのレールに沿って二重の線をグルッと回すと凹型と凸型の型枠が一気に出来てしまいます。このコマンド名は「レールスイープ」といいます。
ちょっとわかりにくいですが、この状態ですでに革が挟まる1.2mmの空間を残して、凹型と凸型が出来上がっているのがわかると思います。
上の2枚は違う角度から見た状態です。
二つに分けて、ちょっと加工して凹型と凸型を作りました。
恐ろしく簡単に革絞り型が設計できることがおわかりいただけると思います。
外観が、ちょっと灰皿っぽいのが気になるところですが、せっかく設計したので、削りだしてみたいと思います。