2015年5月5日火曜日

Bali Kamis物語 その3:薬物には注意

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回のは Bali Kamis物語 その2



薬物には注意

薬物は日本でも厳しく取り締まっているものですが、インドネシアでは見つかった場合、執行猶予はありません、すべて実刑となります。

ですので弁護士を使って裁判をおこさない限り何十年と刑務所暮らしをする羽目になります。しかも弁護士費用が高い(日本の相場を知らないので高いと言っていいのかどうかわからないけどね)。
大体3百万から4百万円は見ておいたほうが良いです。それでも実刑は免れないので半年程は喰らうことになります。

観光客でも、売人から買った直後に実行犯で逮捕されるケースがよくあるようです。まぁほとんどのケースが売人と警察がグルになっているからです。私の推測では弁護士もグルではないかと思っていますが、、、、。

なぜかというと、逮捕されて警察に連行され、警官から実刑になるが、弁護士を使う?どうする?と半強制的に問いかけられ、『はい』なんて簡単に返事しようものなら、隣に座っていた人物が『私弁護士です。今回の金額は、、、、』なんて話し始めます。

この人は警察の人じゃないのか、違うんだなんて呑気に黙っていると、勝手にどんどん話を勧められ断れなくなるので注意が必要です。

もちろん、弁護士はコイツじゃなくても自分で選ぶことができますからね、、、。

バリ島に来て、やはり夜の街に繰り出し遊びたい衝動に駆られるでしょう。
南国ですからね、気持ちも大きくなってついつい楽しくなり、売人に話しかけられるとその気になってしまうのもわからないでもありません。

しかし、薬物を間違って買っちゃった時は隠し場所に気をつけましょうね。売人は殆どの場合ポケットじゃなくパンツの中に隠せと言います。どうしてかと言うと罪が重くなるからです。罪が重くなれば弁護士費用も高くなると言う事だよね、、、。

刑務所に行く事になった場合も、刑務所内では注意して下さいね。
中には『俺が知っている弁護士の方が安いし、早く出られるぞ』なんて話しかけてくる奴がいます。そんな甘い話に乗ってはいけません。大体が嘘ですから弁護士を乗り換えて、最終的に出所が遅くなり、費用が嵩むなんて事が殆どです。
下手するといつまでたっても出られないなんて事にもなりかねません。

もう捕まってしまったら、覚悟してください。刑務所で甘い話なんてあるわけないんだからね。

あれっ、何の話でしたっけ、、、これじゃあ薬物で捕まってからの注意事項になっちゃったよ、、、、。
じゃなくて、バリ島では薬物売人に話しかけられてもついていっちゃあいけませんよ。

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店主補足

バリ島での薬物犯罪は、
「警察-売人-弁護士」がタッグを組み、脳天気で脇の甘い観光客(カモ)を嵌め込んで大金を巻き上げるための構造的なビジネスモデルになっています。

こういう国にもかかわらず薬物関連の犯罪には裏金が一切効きません。政治家がイメージを大切にするので薬物関連の話は一切関わりたがらないからです。

グルの弁護士に嵌まる前に、信頼できる弁護士を探しましょう、でも知らない土地では現実的に無理です。もし捕まったら、そういうケースを何度も担当している店主配偶者に相談されるのもひとつの手かもしれません。溺れる者は藁をもつかむ、ですね。