2015年5月9日土曜日

Bali Kamis物語 その4: インドネシアの人 Vol.1

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回のは Bali Kamis物語 その3



インドネシアの人

うちには1人バリ人のお手伝いさんが住み込みでいます。こちらでは奥さんが仕事をしている場合それ程お金持ちでなくてもお手伝いさんを雇うのが普通です。

インドネシア人の特徴として、物を取った場所に戻さない(日本人でもいますが)のですがうちのお手伝いもそんな感じです。

なぜか、鋏が庭の芝生の中にあったり、包丁が外壁の隙間にあったりします。
いったい何に使ったのか・・・?。
本人はすっかり忘れているので鋏が無くなったと大騒ぎ。
でも怒ってはいけません。必ずいい訳を根気よく聞いてあげないといけないのです。
そして最後に『Tidak apa apa : ティダ アパアパ(気にしなくていいよ)』と言ってあげるとやっと言い訳を止めてくれるのです。

物の貸し借りを日常的に行っている彼らですが、そんな性質がエスカレートして返すと言う事を忘れてしまいますと言うか、返す気がない。
ですので、貸した人が返して下さいとお伺いを立てないといけません。
それを忘れると、いつの間にかその人のものになってしまいますので注意が必要です。

先日、普段チェックしない物置きを何気に見てみたら、見た事のない芝刈り用のはさみがあるではないですか…いったい誰のもの?多分お手伝いが隣で借りてそのままうちの鋏になったのでしょうね。

まっいっか・・・。ティダ アパアパ




店主配偶者宅(持ち家)








5部屋
居間2ヶ所
お手伝いの部屋
バスルーム4ヶ所
台所

店主コメント:お手伝い+専属運転手のいる豪邸住まいから、日本で住まわされるのは、2LDK、一気に狭苦しく慎ましい庶民的な集合住宅の借家に押し込められます。いつもすり切れた服を着ていて、食うものは玄米と豆のみ。「ホームレスよりマシなら何でも良い」という完全なる清貧思想の持ち主で、何を頼んでも「自分のことは自分でやれ」、何を聞いても「自分でググれよ」としか言わない完全なる自己完結主義の変わった男のところに嫁いできます。世の中ちっとも甘くありません、というか色々な人生があるもんだな。