2015年7月21日火曜日

Leica IIの貼り替え

何度もここで書いておりますが、Leica II以前のLeica、すなわち、Leica IIすべてのタイプ、及びLeica I, Leica Standardですが、これは個体差が激しいのか、タイプが把握しきれないほど多いのか、採寸するたびに違うサイズです。


カットしても良いですけど、ほぼ間違いなく合いませんので、送ってくださいということで、固体をお送りいただいてこっちで合うように採寸し直して貼り替えをします。


今回のこの固体は、中々綺麗です。


それでもやっぱり古い固体ですので、グッタペルカは特に無理をしなくてもペリペリと剥がれる状態です。


大きな破片が取れると、何か大きな魚を釣り上げたような気分になります。
でもすぐに捨ててしまいますけど。

このグッタペルカとかガタパチャと呼ばれるM5(だったかな)以前のボディに貼ってあるエンボスは革(というかPVC)ではなく、杜仲とかゴムの一種だそうです。これは私の勝手な想像ですが、どうも多少素材が発泡しているような感じで、多少の手の汗を吸収してくれて、ツルツル滑らない気がします。
でもこのLeica IIぐらいの時代はまだ発泡していない感じですね。



やっぱりというか、この位置が毎度毎度違うんだけど、もしかして手でラグの穴を開けてないだろうか。Kiev88プリズムファインダーのX接点は手で穴を開けているので、毎度毎度穴位置が違いました。まさかライカがと思いますけど、これだけ毎度位置が違うと、もしかして、と思ったりもします。


またこの高さも微妙に違うので、もう頭が痛くなってきます。
ストラップラグの位置も微妙に違う、もうどこもかしこも微妙に違うという、その微妙さに腹が立ってくるというものです。違うのならどう見ても全然違うぐらいなら、まだ腹も立たないのです。