2015年10月30日金曜日

風に向かって走るRCランドヨット(陸のヨット)

男の永遠のあこがれは帆船だと、私は思うのです。
しかしながら帆船のオーナーになるのはアラブのオイル成金にでもならないとおそらく無理でしょう。現実的に不可能です。
そうなるとうちの親父みたいに、若い頃船員になろうとして、家族に反対されて、仕方がないから帆船模型を延々と作るという道をたどることになります。






帆船は模型でも実に美しい、、、けど、邪魔臭いことこの上ないです。作る度に人にやってしまうけど、もらった人も結構困っていると思います。これだけ気合いが入っていると、捨てるに捨てられないからなぁ、、、。

帆船がダメならヨットという手もあるかと思いますが、これまた金と暇がかかるという、一般庶民ではなかなか手を出しにくいとなり、金も暇もなく海も遠いという人間は、ずーっとスケールダウンして、ランドヨットのラジコンを作って走らせるという、なんだかセコい夢のない話になってくるわけですけど、現実を鑑みたらもうしょうがないです。


帆を目一杯に張って大海原を帆走する帆船に比べて、随分と小さな話になりますけど、世の中ってのはそういうもんです。

一番の興味は、本当に風に向かって走るのか?ということですが、真向かいには走らないけど、それなりに角度つけてやれば、これが走るのです。
難しいのは帆で、素材と大きさ、形状とか、あれこれ試行錯誤が必要です。ある程度シャキッとする素材、それでいて軽いものでないと上手く走りません。デニムとか普通の布とかダメでした。帆がシャキッとせずに風を上手く受けて流せません。帆に風が吹きだまってるような感じです。現状上手く行っているのが芯材用の薄い不織布です。


まあ理屈など何もわかっていなくても、作っては壊し、他人様が作ったものを参考にして、ゴチャゴチャやっていると、それなりに走るようになります。

色々見ていると、どうやら最近のヨットのトレンドは、一枚布の帆ではなく、Wing Sailという飛行機の翼型のような帆が効率が良く、アメリカズカップなどヨットレースで記録をたたき出しているようです。


そこでだ、私もそのWing Sailをやってみることにする。
こういう流線型というのでしょうか、なんかそれなりの形状を描いてみます。理屈など何もわかりませんので、制御点が少ないスムーズな曲線を描く、それだけです。


発泡スチロールをレーザーカットして積層させてやります。
安物の発泡スチロールは実に軽いです。積層させたところで全然重みは増しません。


しかし積層は予想以上に発泡スチロールが必要です。途中で材料が足りなくなってしまい、足りない部分は骨組みを作って誤魔化します。



何と!走りますよ。

今一つ風が弱いですので、帆走に迫力がありませんが、良い感じなのかな、、、。向かい風方向は、一枚布よりもなにげに良いような気がします。帆の形状は、まだまだ試行錯誤が必要そうです。


理論は他のサイトで詳しく調べていただくとして、私が見た感じでは、こんなような力(赤の矢印:揚力?)が働いて、風(水色の矢印)に向かって走っているような気がします。
この状態だと、ウインチを目一杯引っ張って、舵を気持ち右に振ると勢いよく走ります。

追い風の場合は、ウインチを緩めて帆を横向きにして、風で帆を受けて進むという、これは単純な話です。