2016年10月14日金曜日

Fujifilm XE1, XE2グリップの試作

さて、そろそろ面倒なものにも手をつけていくか、ということで、Fujifilm XE1, XE2用のグリップ。



別にメーカーさんをけなす意図はまったくないですが、Fujifilmのカメラについているグリップがあまり評判がよろしくないです。



このゴム製のグリップですね。これのグリップの代替え品を何とか作って欲しいというリクエストがかなり多かったのです。Fujiのカメラだけではなく、このラバーグリップはそのうちにベトベトしてきて、大変始末が悪いです。



代替えのグリップを作ろうとすると、問題はこの下地で、ここが平面ではないのです。有機3次元形状とでも言えば良いのでしょうか。ここにピタッと合うような形状にしないと、貼りつけられないわけです。これが難しいのです。3Dスキャナーでスキャンして、それを元にしてグリップの形状を作っていくか、それとも根気で形状を合わせて作っていくか、ということになります。3Dスキャンでスキャンしたデータというのも、そこから何かしようとすると、なかなか想像するほど簡単ではないです。

結局、手っ取り早くレーザーカットを駆使してデータを合わせながら根気勝負で作っていくことにします。



貼り合わせたときに浮かなければ良いぐらいの感じで、データを作っていきます。
重要なのは両面テープを使って貼ったときの接着力を充分保てる面積です。



これだけの線を引くだけで、2時間ぐらいかかりましたよ。



何とかグリップの下地に似たようなものが出来上がりました。



一回でピシッと合うかというと、そんなに甘くもないです。



3回ぐらいやって、これなら割とピタッと合うというものが出来上がりました。



これなら下地の3次元形状に沿ってます。



グリップ部分を盛っていきます。山の大きさはまったく適当です。実際に作ってみて握ってみないとちょうど良いかどうかなんてわかりません。



とりあえずプリントしてみました。



1mmぐらい山が高いような気がします。



データを調整して、またプリントして、という作業をまた延々と続けていきます。



やっと出来ました。



輪郭はほぼピッタリに来ています。



ちょっとだけでも幅を広げるとかなりグリップ性が良くなります。







また写真を撮って販売をいたします。