2018年6月4日月曜日

Clay Pipe, Reverse Calabash

最近、あちこちのパイプを見ているとリバース・キャラバシュというタイプが流行りのようです。ボウルの後ろにチャンバー(空気室、煙だめ)を設けて、その煙だめで煙を冷やす、そういうタイプです。煙が冷えれば味は良くなる、まあそういう理屈ですね。

そこで私も作ってみることにしました。



3Dの画像ですが、これがボウル。


このボウルの後ろに竹筒を足してやる。筒の内径はΦ18mm。長さは50mmぐらいで良いのではないでしょうか。



こんな感じでチャンバー(空気室、煙だめ)が、いとも簡単に出来上がる、そういう目論見です。



そして実際に作ってみたのがこちら。思いつきでやっている割には見事に形になっています。ボウルは以前焼いたクレイパイプのボウルがたくさん残っているので、それを流用しました。



当たり前ですが実際にキャラバシュ・チャンバーが出来上がっております。



底面を平らにして、パイプが転がるのを防ぐという一工夫をします。



ボウルの側面は5本のラインを設けてスピード感を演出しております。
竹の先端側は斜めにカットをしてあるというところがミソなんです。真っ直ぐだと退屈な外観になってしまいます。



私はフィルターなんぞを使いませんが、6mmのフィルターを装着できるようにマウスピースを作っておきました。



キャラバシュチャンバーはただの筒ですので、40mmぐらいでキッチンペーパーをカットして、巻いてチャンバーに放り込めば、チャンバー内で更に水分除去をして、ドライな煙になります。大体クレイパイプ自体が水分吸収性が高いので、究極のドライスモーキングが可能です。ちなみにキッチンペーパーがタールもそれなりに吸収しますので、チャンバー内が汚れにくく、掃除が楽です。



自分で言うのもなんですが、なかなか素晴らしいリバースキャラバシュのクレイパイプが出来上がりました。

味ですか?まさにSmooth AS Silk :絹のようにスムーズな味わい。
これがクレイパイプか?というぐらいの見事な旨さです。タバコの旨味成分だけ吸っている感じがします。わずかにドローをして口に煙を入れた途端に、口の中に広がる神秘的なアロマ。タバコというものは煙を吸うものではなく、煙を舐めてその味を堪能するものだということがよく理解できるパイプであります。

私が作ったパイプの中では断然、一番うまいパイプと言って間違いありません。