2018年9月18日火曜日

一週間の独身生活

配偶者がバリ島に持っている家が3年かかってやっと売れて、その手続のためにどうしてもインドネシアに行かないとならないため、今日は朝5時にセントレア空港まで送っていきました。



配偶者+配偶者兄+養女=3人が行くのは、現状インドネシアでは外貨両替が厳しいというか、一人が一日に外貨両替できる金額に制限があるためです。さらに外貨の海外持ち出し時に10%の罰金が徴収されます というかなりの異常事態。
これは、あの国はまた外貨準備が不足し始めているに違いない、という兆候がこういうところに見られます。こういう無理な政策をやると、もう海外から金を持ち込んで投資をしてやろうという人間が現れなくなり、更に首を絞めることになりますけど、彼の国の政治家はその程度のことを考えつく能力さえないお粗末さなのか、もうそんな事を言っていられないほど切羽詰まってきているかのどちらかです。いずれにせよ、結構な経済危機に足を突っ込んでいるのは間違いありません。
大体の図式としては、

1.アメリカの景気が良くなる
2.新興国に投資していた金が引き上げられアメリカに資金が流れる
3.新興国の外貨準備が不足しはじめる
4.それを食い止めようと、外貨両替を制限する
5.これはまずい、ということで更に外貨両替に拍車がかかる
6.新興国の外貨準備が払底する
7.デフォルトを起こすかIMFに助けを求める

7段階の4番目ですから、まだ助かるという感じです。正直、インドネシアン・ルピアのようなゼロがやたらたくさん並んだ通貨は、危機のときにはほぼ紙切れに変わります。このあたりの危機感は、日本円というドル・ユーロに並ぶ超安定ハードカレンシーしか日常的に使っていない日本人には、ほとんど理解ができないものだと思います。このあたりの新興国通貨というのは、ぶっちゃけいうと一体誰が刷っているのか判然としない地域振興券ぐらいのものだと思っていただければほぼ間違いないです。

まあ、それは良しとして一週間独身になったわけだ。ただ羽根を伸ばすどころか、一人で仕事を片付けないといけないので、大変な一週間になりそうです。