2019年6月1日土曜日

9年の年月が過ぎ去り

 ウチの会社(らしきもの)は5月決算で、今年度も終わりました。2010年6月に設立しているので9年経ちました。
 毎年思いますが、いつ廃業してもおかしくない会社(のようなもの)が何となく存続してだいたい毎年法人税まで払っているのは、ほとんど奇跡に近いと思います。
 ただ倒産ということはないです。屁理屈みたいな話なのですが、廃業と倒産、この2つはイメージとしては同じような感じですが、実は違うのです。廃業は事業をやめること。倒産は負債があってそれを返せずに事業が存続できない状態に陥ること。たぶんだいたいそんな感じです。うちは負債というものがありませんので、倒産はありませんというかあり得ません。事業をやめるとしたら、ただの廃業です。
 設立後10年続く会社というのは3割ぐらいらしいです。もちろん行き詰まって廃業というケースだけではなく、色々なケースはありますが、10社のうち7社は10年のうちになくなるわけです。ウチもあと1年続けばかなり生き延びている方だと言えましょう。
 9年やっているとよくわかります。それなりの努力もしたでしょう、本人なりに必死になってやったというのもありますが、実力で生き延びてきたわけでは全然なく、何と言っても「運が良かった」そして「お客様に恵まれた」。この2つだけです。なので感謝の心を失ってはいけません。

 一方で、毎年確信を深めるのが、必死で働いて高い税金を収めて、まだ税金を高くするというのを我慢して続けるという「いわゆる経済活動」を続けるのは、明らかな負け組ということです。とにかく割が悪すぎ。
 欲しいものなんか特にありません。1日3度の質素な飯が食えれば充分。高級品なんて何もいりません。一日中読書して、仕事なんかしませんから収入はありませんので税金も払いません、食い物は自分の畑で間に合わせます、みたいな半分仙人のような生活こそが完全無欠の人生という確固たる信念を抱くようになりました。20代の人がこんな事を考えていたら、それは違うだろう、と言うでしょうけど、いいんですよ私はもう50歳なんですから。

 そんなことをぶつくさ言いながらも、あと10年は何とか食いつながないとなぁ、という消極的なことを考えて、また今年も頑張るかと思うのでした。