2019年11月9日土曜日

ジュリー(沢田研二)のコンサート

うちの母親がジュリーのコンサートチケットを4枚どこからか仕入れてきて、両親と私とかみさんを連れて、昨晩岐阜の長良川国際会議場まで見に行ってきました。




1700席ほどあるのですが、8割方以上は埋まっていました。以前ジュリーが怒ってドタキャンしたのは7割ぐらいだったらしいです。今回は直前キャンセルにならずに良かった、良かった。

私は26列なので、結構前だなと思っていましたが、かなり後ろでした。
前半分の26列ではなく後半分の26列という結構紛らわしい配置です。前半分はファンクラブ優先という感じですね。
ジュリーもこの世界が長いですから、当然金を払って来た客とタダ券の客(招待客)の見分けぐらいつくことでしょう。なんと言ってもノリが違いますから素人目にもわかります。招待客が多くても、とにかく席が埋まっていればジュリーも気分良くコンサートができるんじゃないかな、という感じがしました。ドタキャンしたのはおそらく(私の勝手な想像ですよ)、招待客でも良いからとにかく集めて席を埋められなかったのか?とプロモーターの不手際さが頭にきたのではないでしょうか?空席が多いとやる気も出ないだろうなぁと思います。

さて男も女も若い頃のジュリーを嫌いだった人はあまり居ないのではないでしょうか。私も周りも子供の頃はジュリーが大好きだったですよ。あのジュリーが今や歳をとって、71の爺さんです。

今は頑張る爺さんという感じですが、さすがは歌手で、声はちゃんと出ているし、2時間近く歌い続けられる体力も大したものです。

ただね、昔のジュリーを期待して見に行った私達にとって、かなり微妙かなという感じでした。昔のヒット曲は5曲ぐらいかかったかなと言う程度で、あとは原発ソングとか沖縄基地ソングとか政治がかった曲を結構延々と聞かされて退屈してしまいました。そういうのはジュリーの柄じゃないから、、、。

ジュリーとしてはね、「昔だけの俺を見るのはやめてもらいたい」という気持ちが強いのでしょう。「今の俺を見てくれ!」というのは痛いほど理解できるんです。過去の栄光にすがるのはみっともない、というジュリーのプライドはわかる、わかる、わかるんだ。
でもなぁ、大半の人は昔のジュリーが見たいんだよ。これは絶対に歌うだろうという名曲「時の過ぎゆくままに」は、とうとう歌いませんでした。そんなのありえないだろう。

今の太った爺さんのジュリーでも良い。でも昔のあのジュリーを自分で否定するのは如何なものだろう。
「俺もみんなも歳取ったけど、今日は昔に帰ってもりあがろうぜ!」でも良いんじゃないだろうか。ジュリーの過去の栄光は俺の心の中に今も続いているんだよ。あの栄光は決して過去ではないのだ。

昔のヒット曲をガンガン歌ってくれるんだったら俺は立ちっぱなしで見るし、今度は喜んで金払って見に行く。でもなぁ、今回のはかなり微妙な気分を残したジュリーのコンサートでした。

まあこれはあくまで私の意見ですよ。