2010年7月20日火曜日

縫製そして縫製、切削そして切削

先回オーダーストップをかけるタイミングが少し遅く、ご注文をこなすのが少々遅くなってしまいましたが、ようやく目処が付いてきました。


目処が付いたと言っても、おそらくまだ30個は残っているような気がします。


スタッフは一日がかりで縫製、縫製、そしてまた縫製。
私の方は側面と底の手縫い。これも一日がかり。おそらく明日も。

一方で、絞り型の切削。これも一日中MDX-40を回しっぱなしです。これもこの一週間、切削、切削また切削の連続。作るものが決まっている以上、今後もMDX40が壊れるまで絞り型の切削が続くかもしれません。

本日上がったのは、E-PL1のディスプレイスタンド用絞り型です。
早速モスグリーンで試作しました。



先回作ったE-P1/E-P2用のものよりカメラが据わる位置をちょいと後ろにずらして、1mm深くして、外枠の傾斜をきつくしました。こちらの方がよりディスプレイスタンドっぽくなっていると思います。

というわけで、E-P1/E-P2スタンドの絞り型も設計を変更して再度切削中。
なかなか初めてやることというのは、一発で上手くいかないものです。

出来上がった形状を見ると短辺の傾斜をもう少しきつくした方が、もっと外観が締まるかもしれません。これだけはPCのスクリーン上でレンダリングして、いくら眺め回してもわからないですねえ。実際に試作品を作って眺め回して初めてわかる、難しいものです。




絞り途中の様子です。凸型を外した状態。


凸型を押した面(床面)は、流石に線がシャキッとしています。


凹型から取り外した状態。
約30分でほぼ絞り切れております。あとは乾燥です。
型絞りをした後の革の形状が、とても面白いですね。元は長方形に切り出した革が絞られることによって、引っ張られて上のような形状になるわけです。どの部分が強く引っ張られているのか上の画像でよくわかると思います。
場所によっては引っ張られすぎてギリギリのところがありますので、絞り型にセットする前に切り出す形状を設定し直して、刃型も作り替えた方が良いような感じです。

この絞り型のディスプレイスタンドですが、 製作の手間はかからないのですが、乾燥時間が問題で、絞った後の乾燥と、中の詰め物の乾燥に時間がかかり、いくら頑張っても丸1日は乾燥に時間をとられてしまいます。なかなか頭の痛いところです。