2011年4月9日土曜日

究極の趣味 その2

では前回の投稿に引き続き、瞑想を始めてみたという話題の続きです。

大概の人というよりもまず私も「瞑想」というのは「静かなところで座禅を組んで何かを考えること」ぐらいのイメージを持っていましたが、「静かなところ」と「座禅を組んで」は合っていますが、「何かを考えること」というのは実は瞑想ではないのです。

瞑想≒何も考えない

脳内からというか心の中から、一切の考え・思考を排除する行為と言った方が近いと思います。ただし眠ってはいけません。

すごい簡単そうだと思われた方、一度目を閉じて何も考えないという行為をしてみてください。人間というのは眠っているとき以外は必ず何か考えているものだ(心に何か思考が浮かんでいる)、ということがわかると思います。真に何も考えないと言うことは不可能なのではないでしょうか。その「何も考えない」状態に(言い方は変ですが)無理矢理持って行くのが、これすなわち瞑想。

だから簡単ではないんです。でも瞑想という一般的にはあまり聞かないような分野でも、世界に60億人も人間がいて、人類の歴史が4000年もあると、瞑想人は大勢存在するのです。お釈迦様も瞑想して悟りを開きました。
そして現在、非常にわかりやすい入門書まであります。その入門書がamazonでクリック一つで買えたりする便利な時代に私たちは住んでおります。しかも620円だ。もうビックリだ。

始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫) [文庫]

痛い本じゃないです。天国や自分の前世とのチャネリングとか、そういう話は一切出てきませんし、宗教色もありませんし、スピリチュアル系の胡散臭さもありません。

懇切丁寧に瞑想方法とその理論を説明してありますので、きちんと練習すれば瞑想の「無」状態に入れます。私は3回「無」状態に入れました。でもまだ3回です。毎回「無」に入れるようになるには、まだまだ3,4ヶ月かかるんじゃないでしょうか。

しかしながら、「無」の状態の素晴らしさは、言葉にしたら「至高の静寂」が近いかもしれないな、という感じです。

必要なものは、620円の入門書・座布団と1畳ぐらいのスペース。耳栓とアイマスクもあった方がよろしいかと思います。その他の追加経費は強いて言えば冷暖房費ぐらいしか発生しません。覚えてしまえば独房に入れられても楽しめるでしょうし、慣れてくればアグラを組む必要もないので、通勤時間の電車で移動中でも可能。さすがに車の運転中に目を閉じて瞑想をしたら大変なことになりますので、これは無理ですけど、マントラ(聖句)を唱えるのも声を出すわけじゃありませんので、時間さえあればどこでも出来ます。

こうなると瞑想はまさに究極の趣味と言い切ってしまっても差し支えないと思います。

私は瞑想で「何も考えないことの大切さ」というのを知る良い機会になりました。普通、「考えていない状態(頭が休んでいる状態)」は睡眠中ですが、睡眠中は無意識ですのでコントロールが出来ません。まあ要するに「考えている状態(頭が働いている状態)」「考えていない状態(頭が休んでいる状態)=瞑想」を意識下で自在にコントロールできるようにするための軽い修行の一種、まあ趣味と言ってしまいましょう。

現代社会は情報化社会と言われているぐらいですから、入ってくる情報が半端な量じゃありません。この入ってくる情報を処理するために、人によってはほぼ常時頭をフル回転させているわけです。いつもブン回していると、そのうちに故障しますので、故障する前に意識してスイッチを切って少し休ませる、まあそんな感じでしょうかねぇ。いずれにせよコントロールすることは大切なことです。原発もコントロール出来なくなってしまったので、あのヤバさです。

このブログを読んで瞑想が気になった方、大して初期投資が必要なわけでもありません。2000円もあれば入門書と耳栓・アイマスクまで揃ってしまいます。上に紹介した入門書をご一読あれ。