2012年9月5日水曜日

DP-2M ケース試作


水曜日はフルメンバーで私を含めて4人です。
みんな隠れているわけではなく、ちょうどみんな下を向いて作業をしているだけです。
一番左の女性は、笑いをこらえているのか、突然襲ってきた便意を我慢しているのかわかりませんが、おそらくそのどちらかだと思います。

さてE-M5ケースは、今サンプルをスタッフが仕上げており、私の手が空きましたのでDP-2Mのスナップケースに手をつけて参りたいと思います。


毎度のごとく、フラットベッドスキャナで底部の画像をスキャンして、それを下絵にCADでトレースしていきます。


この図面から厚紙をレーザーカットします。


サイズが間違っていないか、実際にカメラに合わせてみます。
この部分はどういう理由か私もよくわからないのですが、いつもだいたい2,3回作り直します。初めからピタッと合うことはまずありません。


外周延長はちょうど300mm、つまり30cm。ちょっと大きめのカメラと言うことが底部の外周延長からわかります。しかし、それがわかったところで別にどうと言うことはありません。


先ほどの厚紙をカットした型紙に沿って刃を曲げ、刃型を作りました。


上のビデオはこの刃型で実際のカットしたものです。
これぐらいの刃型ですと、プロの刃型屋さんに頼んでも2000円以下でできると思います。
これぐらいの厚さのものでも、刃の耐久性は1000個、2000個ぐらいは余裕です。

たったの2000円でこの便利さ。同じ物を何個もカットするなら、革包丁を使って手でカットするということは、どう考えてもあまり意味のあることではありません。

関係ないですけど、今時珍しいライトブルーのMAIIIです。私がこのプレス機の輸入を始めたとき、日本向けはすべてブラックで頼む、とお願いしたら、元々ライトブルーだったMAIIIはすべてブラックになりました。



さて底部が一段落いたしましたので、側面のパーツを設計していきます。


これは平ぺったいカメラですので、フラットベッドスキャナでのスキャンが楽です。
スクリーンとボタン周りの形状の線をザッと引いて、サイド・フロント部分はとりあえず想像で線引きします。後は実際にカットして現物合わせをした方が早いです。


とりあえず画用紙をカットして合わせてみました。
合っていない線を引き直します。
そしてまたカット。



フロントの右側を多少形状変更したいところです。


試作4号。大まかな形状はこんな感じです。
あとは、右手部分のグリップを作るかどうか?これを一度考えてみたいと思います。
カメラの厚みが約30mmでスナップケースの革の厚みが2.5mm x 2ぐらいと考えると、厚みが35mmあると言うことになり、握ったときに結構厚みを感じます。これに新たにグリップを盛ると逆にグリップが悪くなる可能性もあるわけです。なかなか悩ましいところです。