2014年2月6日木曜日

やっと見つけた便利なFAX電話機

いわゆるSOHOとでも言いましょうか、ウチみたいな小さな会社で、WEB通販が主体ですと、FAXを使う機会がほとんど無いです。しかし、どうしてもFAXが必要な時というのが、これが案外あるのです。例えば材料の発注とか、主にB to Bの場合、FAXで注文書を流して欲しいという場合です。メールに電子書類添付とかでは、どういうわけか受け付けてもらえないのです。このFAX送信が一月に2回あるかどうか、そんな頻度です。

またFAXで当店の商品をご注文をいただくこともあります。これも一月に3回とか4回ぐらいではないでしょうか。

つまりほとんどFAXは使わないのですが、これが無いとどうしても困るというものなのです。こんな感じなので、FAX専用回線を用意するのも割に合いません。

そして、FAXというのは結構場所を取って邪魔なのです。


良くある安い 電話+FAX+プリンター+スキャナ の複合機です。
しかしプリンターがインクジェットなので当店では使わず、スキャナも精度が今ひとつで、FAX原稿を読み込む程度にしか使いません。この複合機で使う機能は、FAXを受けて、メールに転送してくれるぐらいです。

正直、受信したFAXはメールに画像添付で転送してくれればそれで良いですし、FAX送信はPCのアプリケーションからプリンタドライバーとして直接送信してくれれば、それで良いんです。FAXの印刷などモノクロのレーザープリンターを持っていますから、必要ならばそれで刷れば良いんです。だから、印刷機能がついていない小さなものが欲しいわけです。

eFaxとかのサービスはありますが、一月に10本もFAXを送受信しないのに月額料金1000円ぐらいを払い続けるのはバカらしいです。

スキャナもプリンターもついていなくて、留守電と子機がついているようなFAXは無いのかな?とさんざん探してみたら、ほぼこんな感じの要求を満たすものがありました。


Panasonic ホームスマートフォン VS-HSP200S(製品ページリンク

アマゾンで25000円ほど。ちょっと高いような気がしますけど、結局これしか探しきれません。
これはタブレットではないのか?と思われるかも知れませんが、その通りです。スマートフォンと謳っているぐらいですので、何とAndroid OSが乗っています。7インチのしょぼいタブレットに家電話とFAX機能と電話子機がついている、そんな感じ、というかそのもの。

なんと言っても小さいのがいいです。電話の子機よりも高さが低いです。

Android OSでGoogle Play対応す。電話帳などわざわざ入力し直す必要はありません。Googleアカウントの連絡先を同期してくれます。Gメールも使えますし、Webブラウズも、Google Mapも、SkypeでTV電話も、ネットラジオを流したり、Androidのバージョンは2.3と、ちょっと低いですがGoogle Playにあるものが結構使えます。

Skypeとかラジコなど最初からインストールされています。Jazz radioを入れてBGMもこれでOKなのですが、スピーカーがショボいですので私は我慢が出来ません。これは仕方が無いですね。Bluetoothをつけておいてくれれば、外部スピーカーを使うという手もあるのですが、ちょっと残念です。


ipcam viewerを入れれば、防犯カメラのモニターにもなってしまいます。
なぜかこの機器からだと音の遅延が少ないです。



せっかくだから記念にどんな感じか撮ってみました。
音はアフレコではなく、防犯カメラから音声端子をスピーカーにつないで、スピーカーから出ている音です。その音はこのホームスマートフォンでJazz RadioをBGMで流しているものを、マイクが拾っているものです。

スピーカーは大須のジャンク屋でペア700円ぐらいで買ってきた5cmのもので、アンプは埃を被っていたPC用のアクティブスピーカーをバラしてつなげたという涙ぐましいもの。スピーカーの箱はこれまた自作。こんなものに音質とか、そういうことを求めてはダメですよ。

なんか下らないことをして、とても楽しいなぁ。


これは実に便利です。こうやってだんだんとGoogleに自分の生活とかプライバシーを取り込まれていくのか、と思うとかなり複雑な気分ですが、100件ぐらいある電話帳をGoogleに頼らずにすべて自分で入力し直すのか?と考えると、実際は面倒くさくてやらないのです。

というか、Googleが一体に何をやりたいのか、薄々それとなくわかってきたような、、、そんな気がします。WindowsやiOSを家電に組み込むとか、あまり聞いたことがないですよね。

俺はAndroidなんてダサいOSは絶対に使わないからiPhoneだWindows phoneだと頑張っても、家電に組み込まれてしまったら、有無を言わさずGoogle先生のところに行って、Gmailアカウント作る羽目になってしまうわけで、そしてそのうちに多くの家電が、Androidスマートフォンから操作できて、こいつはメチャメチャ便利とかなったら、泥スマホが好きとか嫌いとか、そういうレベルの話でなくなってしまって、気づいた頃には生活の大部分はGoogle先生に首根っこを握られてしまうに違いありません。


暢気にNexus7を買って、電話もNexus5にしてしまっている私は、もう一足先に完全に術中にはまってしまっている気の毒な人なのかも知れません。でもきっといずれ、早かれ遅かれみんなそうなるから、、、。


さて、普通の電話機は本体側に電話のモジュラージャックがついているのですが、これは子機の充電器の方に電話線をつなげるのです。本体がアンドロイドタブレットですので、本体を移動することも念頭に置いているのですね。

電話線は、大概部屋の隅にあるものと相場は決まっています。しかし部屋の隅にコードレスの電話子機を置くのはあまり意味が無いですよね。手の届くところに電話子機が欲しいのです。

電話線を部屋の真ん中まで引っ張って持ってくるという手もあると思いますが、それではコードレス電話子機の意味が無くなります。線が邪魔で仕方が無いからコードレスというものが出来たのです。


そういうわけで、子機は充電器から外して机の上に置いてあるわけですが、これがかなり安定が悪いのですぐに転んで鬱陶しいです。そっちがそういう態度ならこっちも考えがある、ということで、子機の置き台をモデリング。まあ、ザッとこんな感じで良いだろう。毎度の事ですが、簡単な形状ですのでモデリングも大して時間はかかりません。受話器が斜めに座るようにしてあるところがミソです。


マニルカラ(アマゾンジャラ)というハードウッド素材をCNCで削るであります。


ご丁寧にも表面にサンドペーパーをかけて、ニスまで塗るであります。


適当に作った割には存在感があって、何か店に並んでいてもおかしくない製品ぽいぞ?
もう大満足なのであります。

これでは充電できないじゃないか?と思われるかも知れませんが、今時の充電池は待ち受けで普通に3,4日持つのです。充電池はAmazonで互換品が980円。純正でも1890円。予備に買っておいても良いですね。

ここで一つご注意願いたいことがあります。このホームスマートフォンは、実はFAX送信が簡単ではないのです。PCからFAX送信をする場合、アプリケーションから印刷で印刷デバイスでFAX Tiff Writerを選択し、SDカードをPCに差し込んでSDカードに保存しないといけません。そのSDカードをホームスマートフォンに差し込んでFAX送信、という大変面倒な儀式が必要です。
なぜそんな面倒なのでしょうか?Wifiでネットワークにつながっていて、PCと電話機双方から認識できていて、ESファイルエクスプローラーからPCの共有ファイルをいじれる状態にも関わらずです。
これは何というか、ネットワーク接続している意味が全くないでしょう?いろいろな理由があるのだとは思いますが、これが改善されれば大変有り難く思います。

ググってみると、一番ピッタリくるキャッチフレーズを見つけました。

やや残念な意欲作「ホームスマートフォン」


まぁ、後継機の進化に期待、というところです。