2014年3月21日金曜日

不思議な話

先日、とあるところからお問い合わせがあったのです。
そのとあるところというのが、世界規模でも誰もが知っている企業のグループ会社さん。ウチに話しを持ってこられるところとしては、あり得ない大きな会社様です。カメラ関係の大企業様だとしたら、当店に話が回ってくると言うこともそれほど不思議なことではないのです。実際、ウチみたいなこんな小さな会社でも、2件の誰でも知っている企業様に商品を納品させていただいたりしているのです。

まあ持ち込まれた話というのが、その企業様のロゴを製品に入れて納品して欲しいと言うことなのです。プレゼントとして取引先に配るという感じです。これはまあ普通にあってもおかしくない話しですね。ただ他社様のロゴを入れるというのは、かなり気を遣う話しです。完全な裏付けがなければ他社様のロゴをつけた製品を作ったり、サンプルだとしても作るのは、何かあったときに、大変面倒なことになります。しかもそこら辺の十把一絡げ業者ではなく、堂々たる大企業様。

この話はちょっと不思議だな、と思ったのが、問い合わせがフリーメールで来たところです。ただ完全におかしな話というわけではなく、そういうこともあるにはあるのです。問い合わせ程度でしたら、初めは企業のメールではなくプライベートのメールで来て、実際に注文という段階で企業様のメールでやりとりになって、当然注文書はその企業様のFAXから来る、そういう感じですね。

ただフリーメールでも、ヘッダーのIPを引けば、どこのアクセスポイントから出てきたかわかるものが多いです。この出所のIPアドレスを引いてみると、それがほとんど携帯電話キャリアと地域のケーブルTV WiFiサービス。まあ営業マンさんでしたら、そういうこともあるでしょう。そしてすべてWebメールです。スマートフォンからだとメールアプリというのがあるので、普通それを使いますよね。でもノートPCでモバイルWiFiを使っているという可能性も、まあアリですけどね。

それで徐々に話しが進んで、当店にブツを実際に見に来られるという話になって、実際にいらしたのです。もう非の打ち所がないビジネスマンさんです。靴と鞄と時計を見れば、かなり身なりに金がかかっているというのがわかります。

ここでまたちょっと不思議だな、と思ったのが、名刺交換がなぜか無かったのです。私が雰囲気に飲まれてうっかりしていたのもありますが、私が会ったことがあるビジネスマンさんでしたら、私がうっかりしていても仕事がらみの話でしたら、最初の瞬間に名刺を出します。

結局話しは流れたのですが、何か流れてホッとしたというか、別に疑うわけではないのですが、何か探偵とか調査員が何かを調べにでも来たのかな?とかそんな気もする、ちょっと不思議な話ではありました。こんな時に安心なのが常時録画の防犯カメラを2段階で設置してあるところかもしれないなと思ったわけです。