2014年5月2日金曜日

Aires Automatの採寸と貼り替え

とあるカメラ修理店様から「Aires Automatの革はありますか?」というお問い合わせがあり、
「そのカメラ自体を見た事さえ無いです」(つまりありません)
ということで現物をお送りいただいて貼り替えをすることになりました。


昨日、電話があってもう届きました。

まったくこの時代の二眼レフは、誰もが好き勝手にカメラを作っていたという感じで、一体どれだけの種類があるのかさっぱりわかりません。
好き勝手に作っていたというのは決して冗談ではなく、実際名古屋の有名なカメラ屋さんが娘の名前をつけて「エリカフレックス」というものを作っていたのですよ。そんなノリでカメラが作られていたのです。


さて、まずフラットベッドスキャナで画像を撮ることにいたします。


何ら特別なスキャナではなく、エプソンの一番安いものです。


スキャンした画像を下絵にして、トレースしてきます。
毎度毎度同じことをやっています。

たまに「仕事は面白いですか?」と聞かれることがありますが、このひたすら根気勝負という単調な繰り返しの作業が面白いわけがないです。つまり、全く面白くも何ともありません


トレースしたデータをレーザーカットして、実機に合わせて合わない線を描き直します。
実に単調で面白みのかけらも感じられない仕事です。


ひたすら単調な仕事が我慢できるのは、こんな感じで機械が勝手にブロックを削り出して、私が何もしなくても商品を作ってくれて稼いでくれる、そういうこともあるからです。


それとか、まあこうやって先日1ページ原稿をいただいて、適当なことを書いたら結構な原稿料までいただいてしまう、そういうこともあるからです。
いやぁ、これは申し訳ないな。この原稿料は、編集者さんたちで飲み食いしてもらって全然かまわないお金なのに、こともあろうに私がいただいてしまいました。