2014年5月16日金曜日

FUJIFILM XT-1、貼り革キット立体形状に挑戦

XT1の貼り革を作ろうと思ったのですが、これは貼り革が作れないタイプです。困りました。


どうして作れないかというと、このグリップ部分です。見事な立体形状です。


誰がどう見ても立体形状です。


立体形状の場所には、革は貼り付けられません。なぜなら革は平面だからです。


無理矢理貼り付けようとしても、どうしてもこうやって皺が寄ります。当たり前ですよね。


これがオリジナルのグリップ部分の革を剥がした状態です。

これも立体成型の型を作れば、できないことも無いかも知れません。非常に微妙な物言いですが、おびただしい回数の試作を繰り返せば、できないことも無いかも知れません。

たぶん出来ないですが、一応やれるところまでやってみます。


初めてやることなので、全くノウハウがありませんが、とりあえず3次元デジタイザーで凸の骨組みを拾って、だいたいの感じでグリップ部分を盛り上げてみます。

3次元デジタイザーで拾った実測が上の画像です。とりあえずは適当で良いんです。もう何でも良いからグアーっと盛り上がり部分を計測します。カメラの設計データを持っているわけではないので、きちんとしたデータを取ることなど不可能に近いです。
だいたいで合わせて、多少のところは革の可塑性で丸め込むということでやってみます。


そして先ほど適当に取った実測線を下絵にしてトレースをしてみます。


そして、まあこんな感じで凹凸の絞り型をとりあえず作って、実際のカメラボディにこの3次元形状が合うかどうか、試作してみましょう。

合わなければ合わない部分を直して、再度ブロック型を作って、ということを延々と繰り返す羽目になります。やる前から気が遠くなるような話しです。



切削した凹凸のブロック。


上のブロックで成形した革です。


ボディに合わせてみます。


何とかいけそうな感じですが、どうだかなぁ。多少膨らみが違いますが、革の可塑性を利用して丸め込める範囲だとは思います。

これをもとに、今度はボディに合わせてカットする線を探し出します。