2014年9月3日水曜日

からくり茶運び人形の試作 その15

からくり茶運び人形の試作 その14 の続きです。

頭部を作るのにまだ手こずっております。これが終わらないと前に進めません。

頭部型枠の割を増やしてみましたが、結局面倒だということで、何とか2つ割りでやることにしました。試行錯誤しているというかだいぶ迷走しているような感じですが、仕方がありません。

石膏だけではなく、紙粘土やら木粉粘土、軽量粘土色々試して結局うまくいかず、もうFRPしかないのではないか?と思ったところ何とか樹脂入りの硬い石膏でうまくいきました。



まずモデリング。中に空洞を作るために一回り小さい凸型をモデリングします。だいたい2mm~3mm厚ぐらいを目指します。


もうすでに石膏がついてしまっておりますが、これが切削した凹凸の型です。


石膏用の気泡抜きバイブレーターを入手してきました。


樹脂入りの石膏を詰めて15分ほど乾かした後、凸型を外します。
凸型は難なく外れます。問題は凹型から石膏を外すときがなかなか外れないのです。1日ぐらいもしくはそれ以上、きちんと乾燥させてから外せばきちんと外れると思うのですが、そんなにも待っていられません。でも無理して外すと粉々に割れます。どうしたものか?


生乾きで無理矢理凹型から外すと、必ずこうなります。


調べてもあまり情報が得られないのですが、ここで閃いた。無理矢理乾燥をさせればいいのですね。あるものを使って無理矢理乾燥させたら、わずか3分で乾燥して型からポロッと外れました。


拍子抜けするぐらい簡単に外れました。何と言いましょうか、石膏造形物が型から勝手に外れてくれるような感じです。おそらく無理矢理乾燥させることによって、多少収縮が起こっているのだと思います。適度なところで強制乾燥をやめないとクラックが入ると思います。



まあ厚みもこんなもんでしょう。
しかも非常に軽いです。樹脂入り石膏ですのでなかなか丈夫です。石膏というと、石膏像などのツメでひっかくと傷がつくようなものをご想像されると思いますが、かなり違います。

この工程をするのに約20分。これなら型を1、2セット用意するだけで充分でしょう。これが1日ぐらい養生期間をおかないといけないとなると、数セットは用意しておかないといけないという面倒なことになるのです。