2015年4月1日水曜日

トライコプター製作の解説 その3

トライコプター製作の解説 その1
トライコプター製作の解説 その2
とザッと続けて参りましたが、今日はその3回目。

昨日のヨー(ラダー:舵)サーボの続きです。


ヨー・サーボの上に今度はプロペラを回すモーターを乗せますので、その部品です。


この部品は他のパーツと違って左右対称ではないので、ちょっと接着は待った方が良いです。モーターのネジ穴に合わせてモーターをマウントします。


一文字継手に最初から開いている穴を1個利用してズレ止めにします。M3 x 10mm~15mmのボルトを使います。


ナットを締めてボルト固定。
巧妙に隠していますけど、これはパーツの左右の向きが間違っています。やり直しました。


モーターの方向が悪い場合は、横の六角ネジを緩めて方向を直します。


このモーターは、実はばらせるのです。しかしこの六角ネジがよく緩むのです。モーターを回して変な振動していたら、まずここを疑ってください。

またこの六角ネジが小さいので、無理に締めるとネジが潰れてしまうと言う、もうどうしようもない構造上の欠陥を抱えております。ある程度締めたら、ネジ止めで瞬間接着剤で止めてしまうというのも手だと思います。


また同じく結束バンドで締めてモーターを固定します。


簡単なんだか複雑なんだかよくわからない私のヨー構造ですが、トライコプター製作の最難関をこれでクリアしました。


現状510グラム。2200mahのバッテリーをつけて1kg以下のライトウェイト・スポーシです。


バッテリーは同じ容量でもものによって重さが違いますが、これは170g。


次は電気の配線。

ESCは片側から+(赤)と-(黒)の線が出てます。これがバッテリーとつなぐものです。+-は間違えないようにしてください。

もう片方からは3本の線が出てますが、これは各モーターに配線するものです。三相ですからどれが+だとか-だとかはとりあえずありません。適当にモーターから出ている3本の線につなげばいいです。3本の線の組み合わせでモーターの回転方向が決まりますので、思うような回転方向に回らない場合は、つなぎ方を変えてモーターの回転方向を合わせます。

その他、細い線が3本出ていますけど、これはBECと言って、これは5Vの電気を供給します。
白はシグナル(信号線)、赤は+、黒は-。


モーターの配置はこうなるので、ESCに番号を書いておく。


1番のBECはそのままで良いです。



2番と3番のBECは白の信号線だけ残して、+-の線は引っこ抜きます。


3番BECの+-(赤と黒の線)はサーボの+-(このサーボモーターは赤と茶)につなぎます。

2番BECの+-(赤と黒の線)は、今は使いません。LED電飾やFPVボードに電源供給したりするときに使います。あまり大きな電流を流すと不安定になりますので、電飾系のものは気をつけて下さし。LED電飾のパーツは怪しいものが多く、私はそれでESCのトラブル起こして墜落しました。


こんな感じで1番2番ESCをモーターに配線します。


半田付けします。


熱収縮チューブで処理しておきます。


モーター側はミニバナナプラグのメス3つです。
適当な板にφ4.5mmの穴をズラッと開けておくと作業が早いです。


ハンダを流し込みます。


流し込んだハンダの中に線を突っ込んでOK.


この部分は5mm(収縮前)の熱収縮チューブが合うと思います。


よく取り外す人はフライトコントローラーの裏にマジックテープを貼ってくっつけます。別にスポンジ入りの両面テープでかまいません。
フライトコントローラーはとにかく振動を嫌います(振動でジャイロが正しく働かない)。両面テープはクッション入りのものをお使いください。


フライトコントローラーへの配線です。


まずヨーサーボの信号線が短いので延長します。


信号だけ流れるので細い電線で良いです。


もう一方の端は、デュポンケーブルもしくはサーボリードを使います。
サーボリードの場合は、赤と黒の線を引っこ抜いておいてください。



受信機の接続はサーボリード2本を使います。


こんなふうにコネクタを接続します。
上が白いワイヤーで信号線。赤と黒の電気を送る線は一カ所だけで良いですので、Ch1だけ赤と黒の線の電源をつないで、Ch2,Ch2,Ch3は信号線だけをつなぎます。


フライトコントローラーへの接続はこんな感じ。


こちらもCh2,Ch2,Ch3は信号線だけをつなぎます。


ESCへの接続。


こちらも同じで、電気を供給するのは一カ所だけにしてください。フライトコントローラーが不安定になります。ESC1で電源供給して、残りは信号線だけ接続。


あとは配線をハウジングに押し込んで、臭いものには蓋をするです。


背骨にバッテリーを乗せるので、ここに10mm幅のマジックテープを貼りつけます。


もちろんバッテリーにも貼りつけます。


それだけだと当然飛んでるときにバッテリーがすっ飛びますので、こういう結束用のマジックテープを巻いてバッテリーを固定します。


バッテリーを乗せた状態で、1kgを切りました。うーん、これはライトウェイト・スポーシ。



とりあえずフライトコントローラーの設定とかは、後回しにして、GoProマウントを作ります。
この振動吸収ブッシュの効果が絶大で、今まで使っていなかったことを後悔しました。


コード結束用のマジックテープを通します。


これでカメラは落ちません。


フレームへの装着もマジックテープ。何でもかんでもマジックテープ。よく取り外すものですから、これが便利なのです。