2015年6月16日火曜日

変わったことをやっていると注目する人間もでてくるわけで

今はインターネットの時代ですので、誰でも簡単に無料で情報発信が出来ます。出来ますが注目されるかどうかは色々な条件が重なるわけで、発信したからと言って、すぐに注目されるというわけではありません。

ただ人間の心情として発信したからにはそれなりに注目はされたいわけで、その心理を上手いこと取り込んで成長したのが、まあTwitterなりFacebookなんじゃないかなと思います。ただ私はその2つのアカウントを持っておりません。費やす時間と得る効果が釣り合わない気がするから、というよりも、私はあまり他人様と積極的にコミュニケーションを取りたいとは思ってない、まあそういう性格なのですから。

それでも変なことをやっていると、不思議なことに同じ周波数を持った人間が寄ってきたりするのです。それも日本じゃない、海の向こうからだったりするから驚きだ。しかも実際にこの場所にやってきたりします。


今回は台湾から来た。職業は工業デザイナー。日本だとデザイナーって言うと、大概自称で「俺、デザインやってるんだっ!」っていう食えてるのか食えてないんだか微妙な人たちですけど、この人はReddot Design Awardも取ってるという、しっかりしたもので、よくある自称デザイナーの方々とはちょっと違ってれっきとした本物です。

副業で革製品も作ってるので、まあ周波数は合うわけです。



相手が私に理解をさせようという意思を持って喋れば中国語での疎通は可能、と言う程度の微妙な中国語能力ですが、まあ談笑ぐらいは出来、、、てるようだな。

私が持っているもの、作っているもの、ちょっと変わったものが多いですから、なかなか興味を示して、話は弾むわけです。



自称デザイナーは大概イラストレーターしか使えないけど、工業用デザイナーは、ちゃんと3D CADが使えるので、Creo Parametricで何と!格好いいツインコプターを設計してくれた。


ランディングスキッドの部分がちょっと強度足りない気がしますが、そういうのはこっちで治せば良いですから、せっかくだからこの設計のツインコプターを作ってみましょう。

日台合作のツインコプター、何か詰めていけば良いものが出来そうな気がするんですが、どんなもんでしょう。

そういえば、3D Cadで思い出した。
希に3D Cadの質問が私に来るのです。内容はいつも同じで

「3D CADを始めたいのだけど、フリーか安いもので何かおすすめはないですか?」

というもの。私が使っているのはRhinoですので、これは3D CADと言えるのか微妙ですけど、そう言えないこともない、というかなんでそういう質問を上手くもない私にしてくるのかよくわかりませんが、自信を持って言える答えはひとつ

「フリーか安いもので」と考えた時点で、もう習得は諦めたほうが良いです。

諦めたほうが良いというよりも、そういう方は放っておいたらそのうちに3D CADの事など忘れます。

割と直感的でわかりやすく使いやすいRhinocerosでも、習得なんて言ったらライフワークぐらいに考えたほうが良いぐらいです。ある程度使えるようになるまでだったとしても、普通の人間だったら相当な根性が要るんじゃないでしょうか。

つまり、今の生活プラス一日1時間なり2時間、もしくはそれ以上、毎日ソフトウェアと格闘するわけです。今後1年かも知れないし、数年かも知れません。その場合、あなたは何を犠牲にしますか。寝る時間、働く時間、遊ぶ時間、酒飲む時間、何でも良いけど、それは相当な覚悟が要りますね。自分の生活を犠牲にする覚悟が必要なものを、「フリーか安いもので」って、もうその時点でダメっぽいのがもうわかると思います。
フリーか安いものに、今後の自分の大切な人生の一部を削って習得に必死になれるなら、それは逆にすごいよな。

というかさ、こんなの必要に差し迫ってしょうがないから覚えるだけで、現時点で確固とした目的がなく、漠然と覚えてみたいなぁぐらいなら、誰もこんな面倒くさいもの覚えられないんじゃかなって気がしますよ。ウチのスタッフでもRhinoは二次元CADとして使えますけど、3次元は速攻で投げだしましたんで。

まあ3D CADって何をやりたいのかで選ぶものが違いますから、それに合わせてある程度のものを買って覚えたほうが良いんじゃないかなと思います。