2017年4月1日土曜日

マリーナの仕事

ウチの隣にあるダスキンさんが、マリーナの仕事を請け負っていて、それをやらないか?というお誘いがあり、ちょっと手をつけてみることにしました。
以前も書いたことがあると思いますが、カメラ市場は完全な縮小傾向で、10年後は今よりもずっと侘しいものになっているという私の予想です。この予想が実際に10年後にどうなっているかどうか、そんな未来のことは誰もわかりませんが、実際問題として、そういうふうに考えて今後の人生計画を立てる方が間違いがないです。「いつまでもあると思うな親と金」ではなく、「いつまでもあると思うな仕事と金」というのが厳しい世の中を生き抜く金言で、なくなってから慌てたって遅いんです。大概、世の中の食えてない人を見るとそんな感じで、「あの時は随分と儲かって景気が良かった」なんて話を聞かされます。あの時ってのが大概バブルの頃なんですけどね。「なぜ余裕のあるうちに次の手を考えなかったのか?」と聞くと、あの景気がずっと続くと思っていた、ぐらいの答が一様に返ってきます。これまた相当にお目出度いというか、諸行無常という万物の真理をまったく理解していない、だからあなたはダメなのだと、まあそういうことですよ。

行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

そういうことは中学校で習ったはずだぞ?英語でも同じで、Things Change だ。



マリーナの仕事と言っても、いきなり難しい事は出来ませんので、まず簡単なことからやらせていただくわけで、とりあえずカーテンを作ってくれよ、ということで、そういうことからはじめます。



マリーナというところにまったく縁がなかった私ですが、船ってこんなにたくさんあるのだと感心したのでした。これぐらいのサイズだと、1艇が新品で3~4000万ぐらいするんじゃないかな。そんなのが八百屋の野菜みたいにゴロゴロとそこら中に転がっています。



さらに驚いた事に、マリーナというものが愛知県内だけでも結構存在しているということです。Google Mapでザッと見ただけで、こんなにもあるのか!?



私もまったく知りませんけど、フロントガラスの内側にカーテンをつけたいもののようです。どうしてフロントガラスの内側にカーテンをつけたいのか?なんて、そんなこと俺が知るわけないし、どうでも良いです。やれと言われたら「イエッサー!(Yes Sir)」。「飛べ!」と言われたら「どれぐらいの高さですか?」(When I say JUMP!, You ask How High?)と答える、要するに金を支払っていただけるんですから余計なこと考えず、つべこべ言わずにやります。それが仕事ってものだろう?



フロントガラスのデータが用意されているわけではないので、あまりスマートな方法ではないけどこんな感じで実寸を測ります。
これぐらいのカーテンを作るぐらいなら大した仕事ではないです。

そのうちに徐々にレベルアップして、オーニング(船体を覆うテント地のカバー)をやって欲しいのだそうです。
というのは、マリーナのこういう仕事は業者が圧倒的に少ないらしいのです。仕事はたくさんあるけど、業者は少ない。実に狙い目の業種です。
ただ、業者が少ないのにはちゃんとそれなりの理由があって、マリーナの専業では食って行きにくいのです。何と言ってもシーズンものだから、夏は集中するけど冬は仕事がないとか、まあそういうことです。そこのマリーナに出入りしている業者さんも、ほとんど副業でマリーナの仕事をやっている、そういうもんだそうです。ウチは夏が割と暇だからちょうど良いんですけどね。

ダスキンさんが言うには、俺(ダスキンの親父さん)はもう70歳だからいくらも続けられないんで、カーテンとオーニングだけではなく、船内のシート(椅子とかソファみたいなもの)の作り替えも、出来そうならそのうち頼む、って話ですけど、オイオイいきなり話が大きくなっているな(笑)。

まあ何にしろ、船を持つなんて大変な金がかかることをされている富裕層相手の商売ですので、ギャラはなかなか悪くないという話です。まあ色々な世界があるものだと、50歳手前になって知らないことも多いものだと実感するのでした。