2019年1月4日金曜日

日本の治安は急激に

中学の同級生で愛知県警に勤めている男がいて、酒の席でいろいろ警察の面白い話を、話せる範囲で話してくれるんですけど、今回驚いたの話は
「日本の治安は急激に良くなっている」
ということです。書き間違いや飛ばしではなく、良くなっている。実際にどれぐらい良くなっているかと言うと、犯罪件数が10年前と比べて6割~7割ぐらいに減ってる、つまり約2/3。何と驚くべきことではないだろうか。他の国や歴史的なケースを調べたわけではありませんけど、一つの巨大な社会で僅か10年の間に犯罪が2/3に減ってしまうということは、驚異的というより驚愕的なことではないでしょうか。

 実感としてどうだ?と言われても、もともと治安の良い地域に住んでいるし、夜の繁華街に飲みに行かないので、私自身は何の実感もわきません。
 ちなみに理由はわからないそうです。
 「警察が頑張っているおかげか?」と聞くと「ほとんど関係ない」し「警察の貢献度は2%ぐらい」だそうです。
 暴力団が減っていることにも関係はあまりないらしいです。暴力団が減ると、その分を補うように半グレ集団が増えるそうです。
 しかし何だか理由はわからないんだけど、治安は相当良くなっている。どこかで聞いた話ですけど、犯罪を抑止するのに一番良いのが「犯罪は割に合わない」という認識を共通して持つこと、というか持たせること、ということですので、現在の日本では犯罪を実行する労力を考えると現実問題として割に合うものではない、ということなのかもしれません。

だから今、警察はかなり暇、だそうだ。このまま平和が続くと警察の予算と人員を減らされるので、現状は東京オリンピックの警備を理由に予算と人員を減らされないように頑張っているそうで「もうちょっと警察が頑張れるように、もう少し気張って犯罪起こしてもらわないと、、、」と言いたくなるほど、警察はちょっと困った状態になっている、らしい。

 要するに警察のような治安組織と犯罪者というのは、好むと好まざるとにかかわらず「共存共栄」の関係になっている、ということに気付かされるお話でした。言ってみれば「悪栄えて、警察繁栄する」とか「悪滅びれば、警察消滅する」ですね。
いやむしろ「同床異夢」とか「呉越同舟」の成語のように奥深い哲学さえ感じます。
一般市民といたしましては、治安の良い社会に住んでいるのはとてもありがたいことではあります。