2011年2月25日金曜日

確定申告

個人営業の皆様はこの時期、確定申告という1年に1度の一大イベントがあり、余計な仕事が増えて大変なことだろうと思います。
私も去年は1月から5月までの収入を確定申告しないといけませんので、伝票の整理やら、弥生会計に記帳したりと、大変な思いをしております。

毎日とか毎週こういう経理をやれば、年度末にしんどい思いをすることはありませんが、そういうマメさを持ちあわせていないので、毎年毎年この時期に大変な思いをさせられます。

記帳も一人でやると大変なのです。だいたいどこか数字を打ち間違えて、後から整合せず、打ち間違い箇所をさかのぼって探す、という馬鹿みたいなことに時間を取られますが、これが2人でやると3倍~4倍速いんです。

どうやってやるかというと、一人が読み上げ係になり、もう一人は入力係になります。

「○月×日、売り上げ、12800円」

「○月×日、支払い、9500円。△■商店。革の仕入れ」

という具合です。入力係が伝票を見ないで済み、ひたすら弥生会計の画面に集中していればよいので楽で早いです。読み上げ係は、読み上げた伝票を整理しながらやれば良いので、これも効率がよいです。


今回当店の場合、約半年分の打ち込みが二人がかりで14時間ほど。事業規模が小さいのがよくわかりますね。まあ何はともあれ、あとは申告書を作るだけで、今年も一大イベントが終わって「やれやれ」というところです。

私も今年でおそらく確定申告は最後になると思いますので、この際、思い切ったことを言ってしまいますけど、個人の白色申告でしたら、私みたいに会計ソフトを使ってきちんとやらなくても平気です。ぶっちゃけ収支内訳表なんて出さなくて、確定申告書の紙ペラ1枚出しておけばいいです。
確定申告の計算も、細かいことやらずに、12月末時点で残っている金と年間の総売上だけ把握しておいて、あとは払うつもりがある税金の額から逆に計算して、どんぶり勘定でそれなりの経費とかの額を書いておけばOK。それで税務署側が文句があるようなら、税務署が取っている統計から、かなり正確な税額を請求してきます。あとは上手いこと渡り合ってくれ。

つまり白色申告というのは、どんぶり勘定で確定申告をしたい人とか、どんぶり勘定しか出来ない人のために存在してるわけです。日本にいる個人営業者のみんながみんなきちんと計算できるわけじゃないんです。きちんとマメに計算できるんだったら、とっくに青色申告にしているんです。そっちのほうが控除が多くて得ですから。

機会があったらぜひ白色申告をしている人たちは一体どういう人たちか見てもらいたいぐらいです。どういう業種の人が多いとかここで書くと問題になるので書きませんけど、もうなんて言うのかな

「あなた方が確定申告をしに来るという、その心意気だけで、もうとても立派だと思います」

そんな感じです。

ただ売り上げだけは誤魔化さない方がいいです。消費税法の関係で売り上げを誤魔化すと深刻な事態になります。経費の方はよく聞くように「見解の違い」ですから、修正申告でなんとかしてもらいましょう。

ちなみに私はこの言動に責任は取らないです。

2011年2月19日土曜日

大口のご注文

インフルエンザで休んでいたウチのスタッフも、なんとか完治して本日から出勤となりました。
ちょうど大口のご注文が入ったので、助っ人も呼んできて人海戦術で一気に片付けてしまおうということにいたしました。

大口のご注文というのは、毎度毎度なぜか納期が厳しいのです。 大量になれば作るのにもそれだけ時間がかかるのはご理解していただけるはずです、だから納期には余裕を持ってご注文を入れていただけますようご理解を求めているのですが、どういうわけか

「来週イベントがあるからどうしてもそれまでに欲しいんだけど?」

そんな感じです。しかも納品先は外国です。来週イベントがあるのは、昨日今日決まったわけじゃないはずですよ。なかなか、それぞれに色々な事情があって難しいんでしょうけどね。こっちも大変ですよ。最近どうもおかしいなあ?と思って鬱診断チェックとかやると

「鬱病の可能性があります。鬱病でなくても第三者の助けが必要な状態です。鬱病はきっかけにより誰にでも起こり得る心の病です。必ず乗り越えられるものなので、すぐにでも専門家に相談することをお勧めします。」

だってさ。このアンケートは本気でこう言っているんでしょうか?この結果を突きつけられる方が鬱になる気がするんですけどね。なんかもう「最終通告」という感じで、かなり落ち込むんですけど...。とりあえず、たぶん何かの間違いだと思っておきます。


E-PL2用の貼り革とE-PL1用の貼り革で500セットを優に超えております。4人がかりでも1日では無理だろうなあということで、私は朝からクリッカーの前に陣取り朝から打ち抜き。


クリッカープレス+刃型でスコン・スコンと抜いていくだけなのですが、数量が数量なだけに、ものすごい時間がかかります。このクリッカーは幸いなことに天板が低いので、高めの椅子を持ってくれば座りながら作業ができるから助かります。40過ぎて一日中立ち仕事は辛いんですよ。

朝8時半から打ち抜きを始めて、途中昼休憩1時間を挟んで現在午後5時。やっと貼り革と貼り付ける台紙の打ち抜きが終わりました。実に丸1日もの間クリッカーで打ち抜きをしておりました。10年ぐらいこういう仕事をしておりますが、丸一日というのはおそらく初めてではないでしょうか。驚異的なご注文量であることは確かです。

2011年2月16日水曜日

仕入れが重なるとき

毎月1回ぐらいは、大阪まで革の仕入れに行くということを、ちょくちょくここで書いていると思いますが、革以外にも、仕入れる材料は色々あります。
合皮、心材、糸、接着剤、溶剤、染料、両面テープ、ダンボール、緩衝材等々、ウチ程度の仕事をしているぐらいでも、一つ一つ上げていけば、こんなにも要るのか?と自分でも不思議に思うぐらい材料が要ります。

これまた不思議なことに、そういう材料の仕入れが、なぜか一気に重なるときがあります。
どういうわけか、あれもこれも材料が底をつくという時です。今、ちょうどその時になりました。
「こんなものまで無くなったのか?普通1年以上無くならないものだぞ」という感じで、もう大変。あちこち電話してFAXしてってやってます。
当然ここまで仕入れが重なると、2月の利益など全部吹っ飛ぶどころか、まあ赤字ですね。でも仕入れをしないと仕事は出来ません。実に難しいところですね。


スタッフがインフルエンザで休んでおりますが、私の方はもう毎日同じく必死でケース製作しております。

一昨日から酒を断っておりますが、タバコを辞めたときと比べれば、特に離脱症状もなく全然苦しくありません。まあ安定剤を飲んでいるからということもあるかもしれませんが、それにしてもタバコをやめるときは離脱症状がひどくて本当に苦しかったです。みなさん、今時タバコをやめたければ、内科で薬を処方してくれて割と簡単にやめられるそうですよ。私のように無理矢理、離脱症状にさんざん苦しみながら止めるのはちょっと考え物ですよ。

まあなにはともあれアル中になっていなくて良かったです。アル中の克服はタバコを止める比じゃないらしいですから。

もう朝から酒が残っていて気分が悪いなんてことありませんし、胃も楽になりました。でも朝の気分は非常に悪いです。これは私が寒い朝が大嫌いだからです。冬の朝は6時半頃でも暗いし寒いし、余裕で鬱になれます。

結局、私は元々酒があまり好きというわけでもなく、惰性で寝る前に飲んでいたんじゃないだろうか、そんな気がします。そうはいっても、外で飲めば人一倍飲んじゃってますけどね。

それでも酒というのは「つきあい」というのがありますので、完全に辞めてしまうわけではなく、誘われればまあ飲みますよ、というスタンスで行ってみたいと思います。最近飲み友達がいないので誰も飲みの誘いに来ませんから、この調子だと当分飲まないでしょうねぇ。

2011年2月15日火曜日

インフルエンザで踏んだり蹴ったり

さぁ、E-PL2ケースも昨晩から販売開始して、今日から本番だというところだったのですが、どうもスタッフが調子悪そうで「なんか風邪っぽい」というので、朝から内科に連れて行ったらこれがインフルエンザ。

すぐにその場で家に送っていって、とにかく何もするな、何でも良いから静養しろと。

何日かかるかわかりませんが、ウチはこれ以上仕事が入ったら大混乱するだけですので、またオーダーストップでもう踏んだり蹴ったりです。小さな組織というのは、一人欠けただけで現場は大混乱して、仕事が出来なくなります。
楽しみにされていたお客様も腹立たしいでしょうけど、私のこの情けない気持ちもご理解いただけると思います。

別にスタッフが悪いってわけじゃないんです。インフルエンザが流行っているので、それにかかったとしても何も不思議じゃないです。問題はスタッフが一人いないだけで、通常業務が続けられないという脆弱な組織が情けないんです。

すでに入っている分のご注文に関しましては、順次発送をしていきます。なにとぞよろしくお願いいたします。

私の方は、もうこれ以上アルコールを摂取すると、本当に内蔵とか精神がぶっ壊れかねませんので、昨日内科に行って


「アル中になったり、死んだりという深刻な事態になる前に酒を断たせて欲しい」

ということで安定剤を処方してもらい、昨晩から断酒。一昨日ウィスキーが無くなったので、もう補充しないことにしました。

タバコを止めて4ヵ月。今後は出来れば酒も止めて、残りの人生は健康に活きたい、そう思う年齢になってきたようです。

2011年2月14日月曜日

E-PL2サンプル写真の続き

昨日日曜日は、すっかり一日寝て過ごしてしまいました。
ひたすらとにかく寝た日曜日。

さて、E-PL2サンプル写真の続きです。


フラットブラック+ホワイトステッチ



フラットブラック+レッドステッチ


フラットブラック+イエローステッチ


ライトキャメル+イエローステッチ


ライトキャメル+ホワイトステッチ


ライトタン


ダークタン

以上です。

2011年2月12日土曜日

やっとサンプル写真撮る段階ですよ

E-PL2ケースのサンプルをやっと作り終わり、サンプル写真を撮っております。
もうものすごい勢いであちこちからせっつかれますけど、ウチも別にサボっているわけではないんです。毎日あれこれご注文をいただいておりまして、通常業務をやりながらサンプルケースを作って、ということは、なかなか大変なことなんです。

では、サンプル写真を編集次第、ここに上げていきます。
まだ販売開始しておりませんので、すみませんけど、もう少しだけ待ってください。よろしくお願いいたします。


フラットキャメル+ホワイトステッチ


フラットキャメル+イエローステッチ


ワインレッド+ホワイトステッチ


ワインレッド+イエローステッチ


ワインレッド+レッドステッチ


フラットブラック+ブラック

2011年2月10日木曜日

精神の不均衡

この2年間、ほぼ休みなしで無理を重ねて来たせいなのかどうか何とも言えませんが、(ちなみに私よりも無理なスケジュールで頑張ってられる方はいくらでも存在するのですが)、ちょっと疲れが出てきたのか、少々精神的な不均衡が現れてきているようです。

40を超え今年は本厄で、やる気はあってもなかなか踏ん張りが効かない年頃になってきたのかもしれません。

こうやって精神状態があまりよろしくないにもかかわらず、そういう空気を全く読まずにズケズケと無神経な電話をかけてくるバカがこの世の中にはいるんです。国税って奴らですけどね。

今日も来たね。予定納税の納税が遅れたから、延滞金を払えと。
ふざけるなって言うんだよ。予定納税っていうのは、まだ確定もしていない次年度の税金の先払いですよ。だいたいそもそもそんなものを取る方がおかしいし、払う方は「払わないで税務調査がきたも嫌だから」ぐらいの理由で、しょうがねえから払ってやっているんだよ。多少遅れて延滞金払えって理屈が通らねえだろう。

そう言ったら、税務署の奴も
「予定納税っていう名称で勘違いされている方が多いんですけど、どうのこうの、、、」
とかゴタク並べて煙に巻こうとしやがるんですけど、こっちは40過ぎのすれっからしの中年男ですよ。田舎の中学生じゃあるまいし、そんな屁理屈に騙されねえっての。

そんな理屈が通らない延滞金なんか絶対に払わないからな!って息巻いて
もうマルサでも税務調査員でも何でも連れて来いって、そうなったらもうその場で廃業してやるからな、生活保護は必ず支給してもらうぞ!ウォーッ!ってな感じの一日でした。

みなさん「一国一城の主」とかいう甘い言葉に酔って、自営業なんてやるもんじゃないですよ。
内蔵がぶっ壊れるまでアルコールで犯されて、ストレスで精神がズタズタになるまで仕事して、時給換算すると1000円弱。ちょっと売り上げが出ると国税が「待ってました」とばかり事業潰しにかかってきます。それこそ命がけでやっても成功者は100人に1,2人じゃないでしょうか。実にバカらしい世界です。


私もだいぶ疲れてきたようです。

2011年2月7日月曜日

E-PL2貼り革 カラバリ

カラバリの方を先に販売しようと思っております。


リンク先は http://aki-asahi.com/store/html/E-PL2/Leather/colors.html

お値段1700円税送料込み。

販売ページを編集いたしました。以下のページでご購入いただけます。

http://aki-asahi.com/store/html/E-PL2/Leather/EPL2ColorLeatherKit.html

また大変お待たせして申し訳ございませんが、E-PL2ケースの方はもう少しだけお待ち下さい。

2011年2月5日土曜日

E-PL2ケース完成

やっと真打ち登場という感じになりましたが、完成いたしました。


製品第1号というわけではなく、10個ぐらいサンプルを作って、製品写真を撮って販売となります。
予定価格、9800円~10800円税送料込み。

もちろん当店の販売する予定の貼り革を貼った状態でケースの装着は可能です。



ディープブラック・クロコ。深い黒に小さめのワニ柄。表面に軽くゴールドが吹いてあり、ちょっと渋いかもしれません。

2011年2月4日金曜日

E-PL2関連 その3

ほぼ1日がかりで治具を削り出しました。


凹型の方には、毎度の事ですが、革表面にステッチガイドラインの押しを入れるための山が仕込んであります。


クローズアップして見ると、とても美しい3次元形状ですね。
こういう複雑なというか、手で作ろうと思ってもほぼ不可能といっても良いような治具を、その気になればいっさい外注せずに内製で出来てしまう時代がすでに来てしまっております。

とは言っても、こんなことをやっているのは、世間広と言えどもウチだけのようですが。


底部分のパーツを荒裁ちするための刃型も製作。
実は、E-PL2は少々厚みがあるので、今までの荒裁ち刃型ではギリギリなのです。
これも内製。自分で曲げました。20分ぐらいですね。


底部分のパーツを本カットする刃型と重ねてみますとよくわかります。ほんの一回り大きいです。

側面パーツの荒裁ちをする刃型も作らないといけません。


本裁ちデータよりも一回り大きなデータを作って、型紙をレーザーで切り出します。
外周延長は784mm、CADが一瞬で計算してくれました。
つまり刃は784mmで切り出せば理屈では足りるはずです。しかし、何らかの拍子で足りないと非常にイヤな思いをしますので、800mmで刃をカットして曲げましょう。15mmぐらい刃が余って捨てたとしても、別に腹は立ちません。


本裁ち用の刃型の一回り大きいのがおわかりいただけると思います。



午後9時。曲げ終わりました。
錆止めの黒スプレーを吹いて乾燥中です。

底部分のパーツにネンを入れるための治具を現在削りだし中で、これも30分もすれば切削が終わります。

これでE-PL2のスナップケースを作るための刃型・治具がすべて用意できたはずです。
これでやっと今度の日曜日にサンプル用のケースを作れるのではないかと思います。

2011年2月3日木曜日

新レーザー加工機

朝から東名高速をぶっ飛ばして、レーザー加工機の引き取りに行ってきました。


A3サイズのものですから小さなものです。軽自動車の後部座席を倒せば充分積めてしまいます。
今回、出力は少し上がりましたが、今使っているものと同じ機種ですので、初期導入教育とかは必要ありません。「あらよっ!」とブツを載せてもらってずらかってきました。


東名浜名湖インターで昼食をとって休憩。



私一人では下ろせませんでしたので、隣のデッキ工事屋の社長さんに手伝って貰って車から降ろしました。明日、古いものと入れ替えてセットアップと試運転をいたします。

2011年2月2日水曜日

E-PL2関連 その2

E-PL2は、私のうっかりで出遅れてしまいましたが、本日予定通りと言えば予定通り刃型が上がって参りました。



現状、刃型の合計6個(うち外注4個)。あと1個増える予定ですので、刃型合計7個。
一つのスナップケースを作るのに7個の刃型が用意できるとなれば、まあ、きちんとやっている方だと言えましょう。



設計データと刃型寸法のわずかなズレを拾いながら、ライノで三次元の治具設計をいたします。

MDFで1mmの深さで削って、刃型でカットした厚紙を合わせてみて、合わない部分のデータを直して、またMDFを1mmの深さで削って、実測に合わせていきます。1mm切削するぐらい大した時間はかかりません。



只今、夜9時40分。MDX40をセットして治具を削りだそうかどうか迷い中。
明日、新しいレーザー加工機の引き取りにちょっと遠くまで行くので、今日はもう風呂に行って帰ろうかな....。

ウチは、とうとうレーザー加工機2台体制になるんです。とは言ってもA3サイズの"家庭用"レーザーみたいなものですけど。でもパワーは少しだけ大きくなりました。

油圧クリッカー、MAIIIクリッカーにつづきレーザー加工機が2台体制になりました。
次は工業用ミシンも2台体制になります。