2013年12月31日火曜日

みなさん今年もありがとう

何とかまた今年も乗り切りました。

ありきたりですが、今年一年、お客様には色々と支えていただきまして、当店(一応弊社)も倒れずに新しい年を迎えられます。

勝手な言い分でありますが、また来年も変わらぬご愛顧をいただければ大変ありがたく存じます。

皆様よいお年をお迎えください。

2013年12月31日
Aki-Asahi Custom Camera Coverings
合同会社アンカー スタッフ一同

2013年12月28日土曜日

スメハチの衝撃

今日、ニュースサイトを見ていたら、懐かしい物を発見。

【衝撃】 「写真を撮るほど思い出が薄れる」 ←都市伝説じゃなくマジだった件・・
http://alfalfalfa.com/archives/7018590.html

タイトルに【衝撃】というセンセーショナルな文字が入っていますが、私が衝撃を受けたのはニュースの内容ではなく、その中に入っている写真。


思わずスクリーンショットを撮ってしまいました。
これはスメハチですよ。正式名称は Lomo Smena 8M。プラスチック製で写るんですぐらいのチープさに関わらず、順光で恐ろしく良く写るレンズがついていてカルト的な人気があったものです。ちなみにロシア製。Lomo LC-Aは知ったかぶりの素人が使うというものになっていた頃、もう少しディープな人はこれを熱狂的に求めたのです。

日本にあまり入ってきていなかったことと、ロシア人も今ほど商売熱心ではなかったためもあり、需要に対して供給の方が格段の細いため、何とこれに10000円ぐらいの値段がついたのです。

当時ロシアにコネがあった私は、サンクトペテルブルグのどこかの倉庫に眠っていたスメハチを根こそぎサルベージしてきて、売りまくったのです。こういうものはだいたい競合して別の業者が出てくるものですけど、当時はロシアで信用できて台数をまとめられるブローカーにコネをつけるのが難しかったので、結局ウチと鈴木商店さんというところが組んでほぼ独占的にさんざん市場を食い散らかしたわけです(とは言ってもほんの小さな市場ですけどね)。

また当時、Lomoという名前のカメラを日本で扱うと、Lomo Japanから嫌がらせがあったのです。別にLomo JapanがLomoの商標を取っていたわけではなく、なんら法的規制も受ける謂われはなかったのですが、鈴木商店さんは「法的措置を検討する」とかLomo Japanにゴニョゴニョ言われてLC-Aの扱いを辞めました。私にも第三者を通じてそういうのが来たのですが、「こっちだって数千万円ぐらいの金をこれで作ってるんだから、人に物を頼みに来るつもりなら1億ぐらいの交渉材料を手土産に挨拶に来ていただくとか、そういうところから話を始めましょうか?」と伝えたところ、すんなりお引き取りいただきまして、沙汰止み。

その間、1万台とは言いませんけど、5000台は余裕で超えている量を引っ張ってきたのは間違いないです。スメハチのデッドストックを探したら、躊躇せずにすべてそのまま名古屋空港止めでエアカーゴに乗せてくれ!という威勢の良いことをやっていました。
これで一財産とは言いませんけど、プチ財産が出来たのは、もう懐かしい思い出です。

それはいいんだけど、知っている人は知っている鈴木商店さん(http://suzuki-shop.com)、Webサイトを見ていただければわかると思いますが、どこかに行ってしまいました。事件に巻き込まれていないと良いのですが、、、。

2013年12月27日金曜日

闘い、未だ終わらず

もう年末年始の休暇に入っていらっしゃる方も多いかと思いますが、当店はこういう時こそご注文がガンガン入りますので、大忙しというところです。経営者といたしましては、実に有り難いことです。

当店自体は今年は30日まで、年明けは4日から営業となりますが、私はお正月休みは1月1日ぐらい取れるかな、という感じです。通販をやっていれば、休みが取れないのはもう仕方がないというか、当たり前。発送をしない日でもメールチェックぐらいはしないといけません。通販業を始めてから、人並みに休みを取りたいという望みは端っから捨てていますんで、別に何とも思わないです。

しかも、またまた雑誌の企画に乗らせてもらうので、とあるカメラの採寸にかかっております。最近時期柄でしょうか、出てくるカメラが多いので、採寸をするのも追いつかない状態です。


採寸も、一からやるのは面倒ですので、デジタイザーというものであらかた型どりの線を引きます。


デジタイザーの先端に当たった部分が、3Dモデリングソフト上に描かれるという、なんか夢のようなツールですけど、実際のところ大して便利なものではありません。100万円近い金額で買いましたけど、うちでは100万円の仕事はしてくれないなぁ。

「納屋にほこりを被っているようなものでも、そのうちに日の目を見る時が来ることもある」
そんな感じのツールです。

ただ対人視覚的効果は高いです。来客時などに、めざとい方は「こんなものまで持っているのか?」と、もののわかった人に目を見張らせる効果があるのですよ。

道具に金をつぎ込む人間 ≓ 仕事をきちんとする人間

それが本当かどうかは別にして、まあ人間が持つイメージとして、だいたいこういう図式が成り立つわけです。




話は変わりまして、半年前ぐらいにIPカメラを設置したのですけど(記事リンク)、これがAmazonで5000円弱という値段の割には丈夫なのです。未だに全く故障せず動いております。


防水仕様ではないので、雨に打たれないように軒下に設置しております。
Wifiカメラですけど、このTenvis 3815はWifiだと動画がカクカクしますので、7mのLanケーブルでルーターについないでおります。


AV Out端子がついておりますので、安物のアクティブスピーカーをつなげてみました。左上に見えるピンク色をしたものがアクティブスピーカーです。なぜピンク色?と思われるでしょうけど、色の選択が出来るのに気づかず、そのままカートに放り込んだらピンクが来た、という話です。私もなぜデフォルトがピンクなのか?まずそれを聞きたい、そんな気分です。まぁ色などどうでも良いから、別にピンクでもいちいち返品したり文句言ったりはしませんけどね。

スピーカーをつなげると何が出来ると言いますと、スマホやタブレットのマイクから声を送れるのです。IPカメラにはマイクがついておりますので、音を拾うことも出来ます。
つまり、Wifiがつながっていれば遠隔地から会話も可能です。ただ音質は悪いです。Skypeのように割と綺麗な音質を想像するとガッカリします。


Nexus7からIPカメラを実際に見るとこんな感じ。


スクリーンキャプチャした画像。

そして、何をやりたいのかというと、これだ。


早朝に、犬の散歩をさせている人がちらほらいるのですが、たまにここに犬のクソがあるのです。
自分の敷地内ではないので、別にどうでも良いのですが、ここは一つマナーのなっていない犬のお散歩に無慈悲な鉄槌を下してやろうと言うことで、スピーカーのボリューム最大にセット。

朝5時に起きて、自宅で呼吸法のエクセサイズをしながらIPカメラをチェック。
朝5時から7時の間に、犬の散歩をさせている人が3人ぐらいいますね。そして全員、ここのスポットで犬を止めるのです。

お出でなすったな!

画面に映った犬の散歩に片っ端から、声をかけていきます。

「歯磨いたか?」
「宿題やったか?」
「風呂入ったか?」
というあたりのノリで声をかけます。

いきなりどこからか声が聞こえてくるけど、人影はない。雰囲気としてはキョロキョロして「???」という感じが見て取れます。「空耳か?」と注意がそれたところで、再度声かけ。

「へい、いらっしゃい!」
「寿司食いねぇ!」
「江戸っ子だねぇ!」

と、さらに特に意味のないかけ声を出すのです。
声がする方向はわかりますので、カメラの方に向くのですが、「意味わからねぇ?」という感じの雰囲気がわかります。なにか壊れているのかな?というか混信した電波でも出ているのか?という感じでしょう。

そこで第3弾。
「今日も寒いねえ!」
ここまで来ると、どうやら自分に向かって話しているらしいと気づきます。

最後にヒトコト
「私は天狗だ」

お散歩さんはそそくさと去っていきます。これは完全に狂ってる、激烈にヤバい。誰でも天狗を自称する頭のおかしい人とは無理してまで関わり合いを持ちたくないのです。

私も随分と意地が悪いねえ、と思いますが、実際やってみると、、、いい大人が朝っぱらから一体何をやっているんだか、、、実に無慈悲なことをしてしまった。そんな感じです。

ここで肝心なことは、「そこで犬にクソをさせるな」とは決して言わないことです。そうやって物事をハッキリ言うと、後で恨みを買うことになりかねません。
「ここは天狗の声が聞こえるだけではなく話しかけてさえ来る怪しいスポットだ。犬に大小便などをさせた瞬間に今度は天狗のコスチュームをしたややこしそうな男が飛び出してくるデンジャラス・ゾーンに違いないぞ」と認識していただけるだけで十分な抑止力になります。

2日実行したところ、新たな犬のクソはとりあえず見られません。そのうちにカメラを壊されてもいけませんから、まあ適度にしておきましょう。何事も潮時というのが肝心です。調子に乗っていつまでもやっていると、今度は町内自治会が天狗の調査に乗り出して、こっちが厄介なことになってしまう可能性が大です。それよりも毎度毎度声をかけられていたら、そのうちに相手が天狗だろうが狢だろうが慣れてしまうので、効果がなくなってしまいます。

私がこの貸工場に入る前は、敷地内に人糞をひっていく事例があったそうですが、しかし未だに私にはその被害がありません。これは非常に残念なことです。私は44年半生きてきて、ならず者が自分のテリトリー内で野グソをしていかないという事実に、これほど無念な気持ちを持つとは思いませんでした。しかも私の前の入居者には野グソ攻撃をしていたにも関わらずだ。ぜひその脱糞現場をとらえて実況中継したい、これが私の今一番の夢なのですよ。

「今タマゴを産み始めました!」
「茶筒のように見事で立派なクソです!」
「トグロは巻いていませんね!」
「がんばって、もう一本行ってみようか!」
という応援メッセージだけではなく、

「おぉっと、紙がないですね、困りました!」
「万策尽きた時は、靴下でケツを拭くしかありません!」
という親切なアドバイスもすることでしょう。

最後に
「もう片方の靴下でクソを包んで持って帰ってくださいね!」
「良いお土産が出来たな!」
という、北朝鮮もビックリの無慈悲な声援も忘れてはいけません。

実況されても、脱糞時ですから逃げるに逃げられません。実況者にとっても実行者にとっても一生忘れられない野グソになると思います。

5000円(IPカメラ)+1700円(アクティブスピーカー)+350円(Google Playで買ったIPカメラ制御ソフト)
=約7000円で、ここまで無慈悲に楽しめる、実に良い時代になったものだと実感するのでした。

2013年12月25日水曜日

FUJIFILM X100S, XE-2

FUJIFILM X100S と FUJIFILM XE-2 の貼り革を販売いたしました。以下のリンクからよろしくお願いいたします。

FUJIFILM X100S 税送料込み2100円

FUJIFILM XE-2 税送料込み2200円

X100SはX100と多少違います(Sのロゴ部分)。XE-2はXE-1と結構違います。どちらも互換性はありませんので、ご購入の際はカメラのタイプをお間違いないようよろしくお願いいたします。

2013年12月21日土曜日

FUJIFILM XE-2用貼り革キット サンプル

XE-2の貼り革キットも作りました。こちらもWEBを編集次第、販売いたします。


フロント2ピースはXE-1と共通だったので助かりました。


OMD E-M1用レザースナップケースのサンプル写真

年末になると、当店も結構忙しく、またまたやっとサンプル写真を撮れるようになりました。


ブラックブライドルレザー+レッドステッチ


今回、ぜひ見ていただきたいのが、この親指の部分です。この部分が突起になっているので、ここをピタッとカメラボディに合わせるために、金属板を入れて曲げ癖をつけたり、この部分を基点に形状を2度ぐらい曲げたり何なりと、結構苦労したのです。
完全にピタッとボディに吸い付くわけではありませんが、親指を当てた時には良い感触になっております。


ダークブラウンブライドルレザー+ダークブラウンステッチ


また、カメラボディのラインに合わせて美しく魅惑的なカーブを描いたカットライン。私はいちいちこういうところが細かくて小うるさいです。




ブラックブライドルレザー+オリーブグリーンステッチ

2013年12月19日木曜日

今年一番のおすすめ Kobo

先日 Kobo Touchの新古品を格安で購入したという投稿をしましたけど(リンク)、正直大して期待していなかったのですね。第一、楽天が出しているものですから、どうせロクなものではないだろうという先入観を持って、どれどれ一ついじってみるか、ぐらいの気持ちで触っていたのですが、

三木谷さん、ごめんなさい。私が間違っておりました。Kobo Touchは感涙ものです。

本を読むというためだけでしたら、これほど良いものはないです。まずスクリーン(E-Ink、液晶ではないです)がとにもかくにも見やすくて、目に優しいです。スクリーンではなく印刷物かと思ったぐらいです。スタッフにKobo Touchを見せたら、「展示用のモックアップをもらってきたのですか?」と言われました。スクリーンに印刷物を貼り付けてある店頭展示用のダミーモデルだと思ったようです。


フォントもWindowsのFontフォルダから気に入ったものを引っ張ってきて、Koboのfontsフォルダに落としてやれば、そのフォントで表示が可能です。私は青キン明朝フォントを拾ってきて、入れてみました。とても見やすいです。

文字の大きさも大きく出来ますし、なんと言っても軽いし、Wifiを切れば電池の持ちは驚異的に長いです。内蔵メモリー2GBですけど、これは一体何冊入るのだろうか、というぐらいたくさん入ります。それでも入らない人は外部メモリー32GBまで入れられますし、内蔵メモリーの換装も保証外で可能。
詳しいカスタマイズは 楽天kobotouch 非公式Wiki をご覧ください。

ただ読書以外のことは何もやれません、と思った方が良いです。
でも、Kobo Touchを使ったらタブレットで文字を読みたいとは思わなくなります。液晶画面はやっぱり疲れるのです。

電子書籍リーダーはKindleがありまして、私はKindleを持っていないので比較できませんけど、現状Koboの方が電子書籍の割引クーポンをばらまいているので安いのです。kobo クーポンで検索するとわんさと出てきます。85%オフ、75%オフから(以上1回のみ適用)、今の時期なら何度でも使える50%オフのクーポンやらがゴロゴロ出てきます。

曇天文庫のシャーロックホームズのKobo版を落としてきて、これを読むだけでもう100%満足状態。シャーロックホームズシリーズは若い頃すべて読んでいるはずですけど、ほとんどすべて内容を忘れているので、「このストーリーは実に面白いな」とか「ホームズ、スゲーな」と毎度毎度感激しています。

まあそんなところで、2480円でKobo Touchを買った私は、今年一番の良い買い物だったと、この年末に思ったのでした。

2013年12月18日水曜日

ミシンの下糸巻き

チェーステッチなどの特殊なミシンを除き、普通のミシンは上糸と下糸があります。
ミシンを使った事が無い方でも見たことがあると思いますが、上糸というのはこんな感じ。


これはそうそうなくなることはありません。30番の糸だと2000メーター巻いてあります。


2kmの距離を歩くでもなかなか大変なのに、2000メーターを縫うというのは結構なものですね。そうそうなくなったりするものではありません。


下糸というのはボビンに巻くものですので、長さはわかりませんけど、上糸に比べてだいぶ短いです。ボビンも大きさに違いがあって、普通釜サイズ、倍釜サイズ、大きなものでは3倍釜なんてのもあるそうです。当店で使っているミシンは倍釜サイズ。普通釜サイズのミシンも持っていますけど、しょっちゅう下糸がなくなってやっていられないので、結局使わないです。

そして下糸ってのは、ボビンに糸が巻いてあるものが売っているわけではなく自分で巻くものなのです。ミシンにそういう装置がついています。
ただ下糸を巻くという行為は、大変かったるいのです。下糸巻きにボビンを設置して、ミシンを回して糸が巻き終わるまでボーッと待っていないといけないのです。とても無駄な時間を過ごしているという実感がわきます。

そこでだ、賢い人は縫製をしながら下糸を巻くことを考えたのですね。ちなみに私が考えたのではないですよ。



このビデオがそれです。
右手が使えないので、ストラップをグワーッと縫っている時ぐらいしか使えませんけど、ストラップを何十本も縫っている時は、ボビンあるだけ下糸を巻いてしまいます。しばらくは下糸に困りません。

知っている人にとっては、「何を今更」という話ですけど、案外知らない人は多いのです。お試しあれ。

2013年12月15日日曜日

犬も歩けばKoboに当たる



クリッカーの修理部品を買いに名古屋大須の電気街に行ったのですが、ふと気の迷いで立ち寄ったじゃんぱらでKobo Touchの新古品を発見。お値段2480円、別に必要でもないのに、気づいたら買っているのです。すんなり修理部品だけ通販で買えば、余計な出費をせずに済んだのにと後悔。

しかし、軽くて目が疲れないのはとても良いです。読書する目的ならタブレットよりもずっと良いと思います。

こう言っては何ですが、ロゴが何ともみっともないね。Rakuten なんてついていたら、恥ずかしくて外で持ち歩けないです。


しょうがないからベゼル部分にカーボン風の素材を切って貼り付けました。これなら人に見られても人格を疑われなくて済みます。本当はつや消しの素材が良いんですけどね。

kobo touch買ったけど、Rakutenのロゴだけは何とかしたい、と思っている方、私だけではないと思いますよ。800円税送料込みって感じでどうでしょうかねえ?もうショップページに出すのが面倒ですし、売れるとも思えませんので、欲しい方ご連絡ください。


ただ、素材は歩留まりを良くするため、こんな感じの4分割になっております。

呼吸の達人を目指せ

読者さんにとってあまり興味ないでしょうけど、たまにはそういう話題もと言うことで、私の趣味。
もう3年ぐらい座禅&瞑想で修行しています(本人は修行しているつもり)。それをやると何か良いことがあるのですか?と言われると、それをやったところで特に何か良いことがあったり、何が起こったりするわけではありません。何も役に立たないことを実に熱心にやる、究極の趣味ってそういうものですよね?強いて何が良いかと言われれば、見事に金がかからないのが良いですね。必要なのは座布団ぐらいです。

ネットで座禅・瞑想をサーチすると、「ダイエット」だとか「金持ちになる」とか「理想の人を引き寄せる」だとか、酷いものになると「相場に強くなる瞑想法」などという噴飯物のページが山のようにヒットしますけど、そういう煩悩100%で欲得ずくの世界からは一番遠いところにあるものだと思うのですけどね。こう言っては何ですが、そういう人たちは基本的に何かを求めすぎなのです。要は欲張りすぎ。しかも悪い意味で他力本願。普通もう十分持ちきれないほど持っているはずですから、「何かが欲しければ、もう何か捨てなさい」と言いたいところです。

その反対に、鬱が治るとか金星人だとかアナザーワールドなどなど、こんどは変な方向に突っ走った精神世界というかメンヘルというか、「あなた方、悪いことは言わないから、目を覚ましたらどうでしょうか?」と言いたくなるようなページも多いです。そういうケースの場合は、勇気を持って現実を直視して心療内科に行った方が手っ取り早いと思います。正直、その手のページを見ると吐き気がします。座禅とか瞑想とか言いながら、精神世界は大嫌いなわけです。

そういうよくわからない世界ですけど、ずっと続けているのです。毎朝6時に起きて1時間ぐらいでしょうか。しかし座禅&瞑想だけでは今ひとつの感じがありますので、呼吸法が瞑想とマッチングが良いらしいということで、今年の春ぐらいから呼吸法をしながら座禅を組んで瞑想をしているのです。

呼吸法というのは実際に何をやるかというと、これもネットでサーチすれば出てきますが、ただ息をするぐらいのことでも、様々なものがあるのです。だいたいは長く息を吐くのが基本です。最初に買った呼吸法の本に、1分間に7回呼吸をするというのがありましたけど、1分間に7回程度など眠てぇことはやっていられるか、この際だから何でも良いから長く息を吐いてやれ、ということで、ひたすら長く息を吐く練習を続けているのです。呼吸法を身につけたヨガの行者だと1分半ぐらい息を吐けるそうです。

ちなみに海女さんは息の長い人だと5分ぐらい水中に潜っていられるそうです。それに比べると1分半は、大したことがないように思えますよね。実はそれはちょっと違うのです。10秒息を吸って、5秒息を止めて、1分半息を吐くというサイクルを延々と繰り返すのです。繰り返すと言うのが重要です。海女さんが息が長いといっても、5分水中にいて10秒息を吸ってまた5分潜るということは繰り返せません。

実際にやってみると、結構難しいです。1分半などとても出来るものではありません。まず息を20秒吐くのを繰り返すのも難しいです。3,4回でギブアップしてしまいます。これは時計の秒針などを見ながら実際にやってみるとよくわかると思います。

しかし、ちょっとずつ息を伸ばしていくのです。1週間に1秒伸ばすぐらいのペースです。1秒ぐらいなら自分を誤魔化せるレベルというか、自分をちょっとだけ騙しながら息を伸ばしていきますと、そのうちに息が伸びてきます。

進歩は亀の歩みのようにノロいですが、塵も積もれば山となるという例えのごとく、現在は
10秒吸って、5秒止めて、48秒息を吐く
という自分でも驚きの息の長さとなりました。このパターンを30分とか1時間続けるわけです。
何と1分間に1回しか呼吸をしていないわけです。来年の今頃は、呼吸法を身につけたヨガ行者の1分半を超えるかも知れませんね。

息が長くなったところで、これまた特に良いことがあるわけではないのですが、なんと言いましょうか、修行をしているという気分が満点なのがとても良いのです。呼吸が長くなると、人によってはクンダリーニ覚醒というものが発生するようです。ネットでサーチすると、自称:クンダリーニ覚醒を体験した」というのが出てくると思いますけど、おそらく9割方はホラか妄想でしょう。
ただクンダリーニ覚醒自体はホラではないと思います。これが起こると頭の渦あたりが盛り上がるそうです。皆さんのよく知っている人で、頭の渦あたりが盛り上がっている人がいますよ。何を隠そう、それは「お釈迦様」です。お釈迦様は厳しい修行を続けるうちにクンダリーニ覚醒があったのは、おそらく間違いないことでしょう。

しかしややこしいことに、「クンダリーニ覚醒≠悟り」らしいです。この2つは特に関連があるわけではないようです。

そういうことはまあいいや。私にクンダリーニ覚醒が起こる日が来るかどうかわかりませんけど、まぁあまり期待せずに、引き続き呼吸を伸ばしていくことにいたします。

2013年12月14日土曜日

たまにある機械の故障

機械というのはたまにですが、故障します。しょっちゅう故障していては考え直さないといけませんけど、たまに故障するのは機械というものの宿命です。機械というのは故障するのが当たり前なのです。

しかしなかなか故障しないのがクリッカー。MAIIIハンドクリッカーは仕事が止まるような故障が起こったことがありません。機械というのは単純な構造の方が故障しないという法則にキッチリ当てはまっております。
その反対に良く故障するのがレーザー加工機。複雑な機構ですので、壊れる場所が多いのですね。今年も1台故障してメンテしました。大変便利な機械ですが、メンテ費用で結構な維持費がかかります。

油圧クリッカーもなかなか故障しませんが、3年ぐらい前に購入した新しい方のクリッカー、今回一カ所いかれました。プレス圧を調整するダイヤルです。


このクリッカーは設定した圧力がかかると自動でプレス圧を抜いてくれるので、クリッカーの裁断天板の高さは適当にしておけばいい、という割と便利な機構のものです。普通の油圧クリッカーというのは、裁断天板の高さを合わせ間違えると刃型が裁断板に食い込み外れなくなって、大変厄介なことになるのです。

この圧力調節ダイヤルが壊れたようです。部品取り寄せになると、長い時間かかって、その間はクリッカーが使えず、非常に不便な思いをさせられてしまいます。それでも油圧クリッカーは2台設置してあるので、仕事が止まることはありません。常用する機械は不必要でも2台持っておくというのは鉄則ですね。結局、不必要でも2台ということで、ウチにはレーザー加工機も2台、MAIIIハンドクリッカーも2台置いてあるのです。かなり邪魔ですけど、仕事が止まるよりはマシです。


部品をバラして型番を見ると、RV24YN 20S 105Bとあります。これを調べてみますと、普通の可変抵抗器、つまりラジオとかについているボリュームのようです。

通販で買おうかと思ったけど、15日の日曜日に大須の電気街に行って、部品調達してきました。


全く同じメーカーで同じものが350円。予備と言うことで1個余分に買っておきました。
へたくそな半田付けですが、まあこれでOK。


 つまみも180円のものを購入。合計880円。


簡単に直って良かったです。


予備の可変抵抗器は、保管しておきます。

2013年12月7日土曜日

OM-D E-M1スナップケースの試作 その4 :試作終了

GX7の試作とやっていることはほとんど同じですので細かいことは省きますけど、ステッチのガイドラインを入れる治具を削り出しました。



表面を軽くペーパーをかけてニスを吹いたら、もう何とも、治具として使うのはかなりもったいない雰囲気です。もう治具が美しすぎて脱糞寸前ですよ。

こういうものを作って売った方が良い商売になるのではないか?と思いますけど、正直申しまして、かかる手間がものすごいので、結構なお値段になりそうですね。刃型よりも高いですから、まぁお金を払ってまで欲しいと言う人は少ないでしょう。ただこれを用意できれば縫製の品質は手作りのアマチュアレベルから、一気にプロフェッショナルのレベルに上がります。

なんと言っても、ステッチが革に半分~それ以上ぐらい埋まりますので、ステッチングが美しいだけではなく、糸が擦れにくいので強靱です。つまり手縫いする時にグルーバーで溝を掘って、その溝に合わせて縫製をしていくのとほぼ同じですね。要するにミシン縫製も、ただ革の上を縫ったものと、溝にステッチを埋めて縫ったものとは、強度も美しさも違うわけです。


その美しい治具を使って縫製したのが、上の写真です。特に問題も見られないので試作終了です。
試作ですので、多少仕上げが足りないですが、製品はもっと綺麗になります。

サンプル写真用の個体を作って、写真を撮るのが一手間ですが、すぐ欲しい方がいらっしゃいましたら作りますので。革の色とステッチの色をご指定ください。お値段は9200円(カラー革)/10200円(ダークタン・ライトタン/ブライドルレザー)税送料込みのところ、発売前割引で8700円(カラー革)/9700円(ダークタン・ライトタン/ブライドルレザー)税送料込みで作らせていただきます。info@aki-asahi.com までどうぞ。


2013年12月4日水曜日

OM-D E-M1スナップケースの試作 その3

発注していた本裁ち用の刃型が出来上がって参りましたので、荒裁ち用の刃型を作ります。
毎度毎度ほぼ全く同じことをやっています。


本裁ち用刃型よりも4mmぐらい大きめに線をオフセットしてガタガタした曲がりの部分を大まかに丸くして単純な形状にします。


荒裁ち用など、シビアでなくてもかまいません。だいたいでいいです。


型紙を切り出し。本裁ちよりもちょっと大きめ。


型紙に合わせて刃を曲げて、さび止めのスプレーを吹いて出来上がり。使った刃材料は860mm、すなわち外周延長が860mm。結構大きなカメラケースです。廃業した刃型屋さんから刃材料を安く譲り受けてきたものですので、材料原価は安いものです。結構気軽に作れます。


2013年12月3日火曜日

ユニセフからの郵便物、、、

先日、フィリピンの台風被害に寄付した記事(リンク)で、アグネスのユニセフには寄付しないと書いたら、こんな郵便物が来たですよ。


アメリカからですよ。消印は入っていないので、いつ発送したかはわかりません。
タイミングとしては絶妙ではあります。


内容物はこんな感じです。


手書きっぽいです。まさか手書きではないだろうと思って、水をにじませたら滲んだので手書きのようです。ご苦労様ですね。うーん、内容証明郵便でなくて良かった(笑)。

なんと言っても、11月30日の投稿で4日後という絶妙なタイミング。Webを巡回パトロールする専門部隊がいる可能性が高いです。私も寄付をしてくれやすそうな人間としてデータベースに載ってしまったのかもしれません。あまりそういうデータベースに載りたくないなぁ。そのうちにあちこちからダイレクトメールやら勧誘電話がかかってきて、最後にはオレオレ詐欺のカモになりやすい人データベースに載ってしまうと言う最悪のパターンまっしぐらって感じですよ。

しかし、悪いんだけど、ユニセフ協会は高級官僚の天下りがゴロゴロしているんだから、その人たちのコネで大企業から寄付金を引っ張ってきてくださいと言いたいです。そのための天下り役人なんですから。ウチみたいな小さなところから寄付金を引っ張っても額などタカが知れているんですよ。

冷静に考えると、手法としてはこういう方法もありだと思います。つまり結構な中抜きをするけど、その中抜きした資金で宣伝費をガンガンかけて、腕のある営業マンを雇って(ここでは天下り役人)、積極的に営業をかけて多額の寄付金を集めてくる、というどちらかと言えば大企業的な手法。
方や黒柳徹子さんのユニセフのように、中抜きはしないけど、宣伝費もかけないし営業マンも雇わない。でも集まる額は少ない、という個人商店的な手法。
グロスで考えたら、大企業的な手法の方が集める寄付金の額は多いので、助かる人間も多いとなるはず。だからその方が良いのかも知れませんよ。

それとアグネスが代表と言うことは、別にアグネスが嫌いって訳ではないですが、結局援助も政治的に色がつくということが可能性として大いに考えられます。例えばチベットやウィグルの子供たちに援助をして中国政府の心証を害するようなことをわざわざやるかどうか?と言うところですね。

と言うわけで、済みませんが、ゴミ箱行きです。


Panasonic GX7 スナップケースの試作 その4

長々と準備をしていますけど、後からやり直しとなるとまた膨大な手間になりますので、仕方がないです。


昨日削り出した2つの治具です。カメラの名前と日付を書いておきます。これは非常に重要なことです。これを怠ったため、一体何の刃型だか治具だかわからない物体が、うちには結構たくさんあります。


治具に表革を嵌め込んで、液晶周りの形状保持のプラ板と、金属板を貼り付けます。


液晶周りの形状保持のプラ板。これがないと、スクリーン周りがダラッとして非常にダラシナイです。
表革もすでに心材を貼り合わせています。


金属板。これは曲がるべきところを曲げる癖をつけるためのものです。


裏革と薄いプラ板を接着したものです。これも形状保持。カメラケースというのは形状が崩れたら役に立たないのです。革というのは使っていくうちに湿度を持ったり乾いたり、オイルを入れたりしているうちに必ずクタって、形状が崩れてきます。それが革の性質なのですから、経年の使用で必ずそうなります。それはそれで革の持ち味ですが、カメラケースで形状崩れははだめですよね。それを防ぐために心材というものが必要になるわけですよ。


曲がる部分は心材が要りませんので、剥がしておきます。
心材も端までは必要ありませんので、端から1mmオフセットして剥がしておきます。レーザー加工機でハーフカットをして、こういう芸の細かいことをいたします。


表革+各種心材+裏革を貼り合わせた状態です。ここから縫製となります。


ガイドラインに沿って、ミシンを走らせます。ただガイドラインを信じて縫製をすれば、すべてOK。迷いは全くありません。


実に美しく縫製が決まりました。


さて、ここでもう一つ余ったガイドラインがあります。これは何をするものかと言いますと、


スクリーンの窓枠を切るための刃型を合わせるガイドラインです。スクリーン周りはデジカメケースの命みたいなものですので、表革+各種心材+裏革を貼り合わせて、縫製をした後、最後にカットをしないと綺麗なカット線が出ません。

なんと言いましょうか。ここまで細かいというか用意周到に、行程を理詰めで組み上げていくわけです。設計から完成まで一貫して論理破綻なしというのが理想的な工程です。


こうやって見ると適当に引いたような線に見えるかと思いますが、すべての線に意味があるというか、その線はそこに存在する理由というものが出てくるのですね。だってステッチが心材と干渉するかしないかとか、曲がり部分に金属板が云々とか、ほとんどこの図でわかってしまうのですから。
そうなると線の一本一本が製品の魂そのものと言えましょう。


ガイドラインに合わせて、プレス。カットされた図です。


どうでしょう?この美しいカット面。


やっと長い道のりが終わって、最初の1つが完成。


金属板を入れて癖をつけてありますので、結構ボディにピタッとフィットしております。


LVFをアイレベルまで下げた状態で、革に押し上げられたりいたしません。


LVFを上げた状態。


カメラの重心が低いので、重厚な感じがいたします。格好いいです。