2013年3月27日水曜日

新CNCルーターやっと稼働

先週木曜日に通関して引き取ってきた新しいCNCルーターですが、やっと仕事が出来る状態になりました。設定に時間がかかったのと、今までとは違うCAMに慣れるのに時間がかかったためです。とにかく設定が多いのです。設定が多いと最初は大変なのですが、細かい設定が出来るので、慣れると自由度があがります。



今までのRoland MDX40に比べて、とにかく切削が早いです。
CAMに便利な設定があり、余計なところを削らないで済むので、その分速いという理由もありますが、今まで切削に丸一日(24時間ほど)かかっていたものが3時間ぐらいで済みます。これはすごい進歩です。パワーの違いは大きいですね。スピンドルパワーは最大3kwですから。

今度のマシンは金属の切削が出来ますので、近いうちに金属を削ってみたいと思います。

2013年3月21日木曜日

CNC ルーターの通関と設置

名古屋港にCNCルーターが到着いたしましたので、本日は通関と荷物の引き取りです。


本日は500kg(2梱包)の荷物です。手で下ろせない重量ですので、2tのユニック車をレンタルしてきて取りに行きます。私がユニック(クレーン)を使います。以前、そう言う仕事をやっていたことがあり、ユニックを操作することなど朝飯前の事です。

とにかく何でも自分で出来ることは自分でやるのが当店の方針です。2tユニックの1日レンタル料は約12000円也。業者さんに運んでもらって設置も頼むと、どれぐらいの値段になるのでしょうか?よくわかりませんが、12000円で済むとは考えにくいです。「12000円やるから、お前やってくれ」と頼まれても「勘弁してください」って言います。

若い頃は、こんなユニックの使い方を覚えて、一体将来的に何の役に立つのか?と思っていましたけど役に立ったわけです。

関係ないですけど、今日のこの2tユニック車はトヨタのDynaという車種なんですが、トヨタはトラック系のディーゼルエンジンがあまりよろしくありませんね(普通車は知りませんが)。同じクラスのいすゞや三菱のエンジンに比べてパワー(トルク)がないし、伸びもないし、しかもクラッチも弱いという、まるで良いところ無しです。2t、4tクラスですと、だいたい1500-2000rpmぐらいで、どれぐらいのパワーがあるかという事を感覚的に覚えているので、このあたの回転数で「あれ?おかしいな」と感じてしまうのですね。大型車は知りませんよ。
この2tユニックはほとんど新車ですけど、何だこれ、1サイズ小さいエンジンを積んでいるのか?という感じです。今始まったわけではなく、20年前からおなじです。トヨタのトラック系のエンジンとクラッチの弱さは、私の若い時の頃から変わっていないようです。

トラックでしたら、私のおすすめ(あくまで私の)は三菱。エンジンとシャーシーがとにかく頑強です。4トン車に12トン積んでもあまり怖くありません。今時過積載は駄目ですけどね。その分、乗り心地はいまいちで、全体的にちょっと癖があります。いすゞはどこかが突出していることはないですが全体的にバランスがいいです。日産ディーゼルは、2t・4tクラスはあまり見ないので知らないです、でもそういえばクラッチが強かったような。

そんなわけでトラックのディーゼルエンジンには少しうるさい店主の手前勝手で独断の蘊蓄でした。


毎度お馴染みとなりました名古屋港の飛島埠頭です。


通関はいつもの第5部門(機械類)ですので、同じ所轄です。税関職員さんとも顔なじみです。すぐ輸入許可が下りて倉庫に荷物を取りに行きます。顔なじみだから通関が甘いと言うことではありませんが、私が今まで輸入してきたデータを見て、輸入で何も問題を起こしていないというのは、考慮されているのかな?


2梱包で500kgです。荷物自体は軽いものですが、一応高速道路を走るので、荷物をレバーブロックで締めておきます。

工房に持ってきて荷物を下ろします。荷吊り用のナイロンスリングは隣の会社から借りてきました。
「おい親父、ヘルメットはどこやった?」
玉掛け作業をするときは必ずヘルメットをかぶりましょう。実際、クレーンのフックに頭をぶつけることがちょくちょくあります。


ここで一旦、木箱をばらします。

木箱をばらした状態です。CNC登場です。この状態でつり上げて所定の場所に設置いたします。


クレーンの竿が目一杯です。
とりあえず設置完了です。


そして親父は電気の配線。200V単相です。


ブレーカーを設置しております。
これも電気工事屋さんに頼むと結構高いですよ。もちろん電気工事屋さんはプロですから、仕事はきちっとしております。いい加減にやると火がついたりしますから。ウチは親父が多少の経験でそれなりにやっておりますので、電材だけで済みます。ブレーカー2個と20メーターのケーブルで10000円ほど。まだ幸いなことに火がついたことはありません。


コントロールタワーにPCをセットします。17インチのモニタなど捨ててしまえと思ったのですが、一応持っておいて良かったです。

CNCのコントロールにPCが必要で(ノートPC不可)、余っているPCを探してきたのですが、どこか調子が悪いようで、ビープ音が鳴りっぱなしで何ともなりません。古いPCはゴロゴロしているのですが、OSが無いです。Windows 2000が使えるなら、それを使おうかな。

そして、動作確認。


実際に切削できるまで、まだ少々かかりそうです。

ここからすべて始まるか、ここですべてが終わるか、そんな気分です。

2013年3月16日土曜日

レーザーでエンボス

レーザーでどれぐらい細かいエンボスが作れるか、ちょっと試してみました。


φ70mmでマヤカレンダーを掘ってみました。時間にして15分もかからなかったです。
ウチのCNCでやったら数日はかかると思います。こういうことはレーザーが早いですね。

レーザーに食わせるデータに変換するのが大変だったです。仕事が詰まっているのに、一体何をやっているのだか。


革に転写してみますと、かなり細かいところまで出ますね。設定は500dpiです。1000dpiにすればもっと綺麗にエンボスが出るのでしょうか。また折を見てやってみます。

何かとてもすごい気がするのですけど、とりたて何の役にも立ちそうにないです。護符ぐらいにはなるのかな?
水に弱いですので、コースターもちょっと厳しいですね。上から蝋を塗り込んめば、案外使えるかもしれませんが、おそらくあまり長持ちはしないでしょう。

コンチョ代わりにするとなるとちょっとサイズが大きいです。真ん中の顔の部分だけにすれば、コンチョみたいな使い方が出来るかもしれません。その場合は、硬化剤を使ってカチカチに固めないと、エンボスがすぐに消えてしまうでしょう。

サイズをφ150mmぐらいにすれば、オブジェとして使えるかもしれません。

ちょっとした名刺代わりに人にあげると、困惑されるかもしれませんが、忘れられることはないです。インパクトは強いです。

何か役に立ちそうなアイデアがありましたら、ぜひご提案をお願いいたします。良いアイデアには、このマヤカレンダーを1個差し上げます。

話は変わって、Youtubeを見ていたら、モンゴルの歌が引っかかりました。
モンゴルって、私は相撲取りぐらいしか知らないですけど、みなさんも似たようなものだと思います。



どうやら題名はBurkhan Buudai(ボルハン・ボーダイ)というもののようです。
ブルカン岳という名前は聞いたことがありますが、たぶんそれでしょう。
サビの部分は「Burkhan Buudai uul~♪」と言っているようです。BurkhanもBuudaiもともに仏陀の意味のようです。

モンゴル力士を細くした感じの歌手が歌う朗々とした何とも親近感があるメロディー。「(日本人も含めて)俺たちモンゴロイド」という感じがします。

もっとすごいビデオがこちら




Bogd han uulという歌名ですが、uulはおそらく山の意味でしょう。ボグダウラ峰(ボゴダ峰)の事でしょうか?わかりません。

体格の良いモンゴル相撲の力士たち。ジンギスカンの子孫たちのたくましい姿です。
ガチムチ兄貴好きにはたまらないかもしれません。私は別にガチムチ兄貴たちが好きなわけではありませんけど。そもそも私は同性愛者ではありません。




最後は、もう外国人には何が何だかよくわからないけど、とにかくすごいということだけはよくわかる気がするビデオです。

もう完全にノックアウトされた気分です。今日は土曜日ですし、早寝しよう。

2013年3月15日金曜日

ネックストラップ、肩当て付きタイプ製作中 続き

せっかくやる気になったのだから、少し趣向を凝らしてみようと言うことで、肩パットの部分にリザードの透かしを入れてみました。これは+500円ほどのオプションにしようかと考えています。


この色の組み合わせはちょっとどころかかなり暑苦しい気がしますが、色合わせを考えれば格好良くなると思います。肩当てのステッチは肩当ての革の色と同じか近似色の方がすっきりするような気がします。これは実際にやってみないとわからないので、やってみます。

リザードのカラーは選択可能です。

毎度毎度のことで、ウチは何か一つ物事を進めようとすると色々ややこしいのですが、今回もまた同じです。自分のところで出来ることは外注せずに、全部自分でやらないと気が済まないという気質にも問題があるような気がします。でもカバンなどになるとパーツが多いので、もっと刃型が増えるんですよ。


 本裁ち用刃型と、荒裁ち用刃型、そしてガイドラインの治具。


治具は、何と言いましょうか迷路のようです。


刃型もカーブがきついので(R1.5mm)、いつものベンディングマシン(刃曲げ機)では曲げきれません。
曲げる方法はだいたい想像がつくのですが、私の場合は技術の方が付いてきません。私は刃型を作ることはまだまだアマチュアですので、これは仕方がありませんね。

しかし曲げられないでは仕事が前に進まないので、何やら独自な男といたしましてはトムソン刃の曲げ機を引っ張り出してきました。別にトムソン刃型を作るつもりもないのに、どうしてこんなものまで持っているのか自分でも不思議ですが(安かったから何かのついでに買っておいた)、便利な道具は未熟な芸を助けるという良い例です。このトムソン刃の曲げ機は、今回初めて役に立ったような気がします。


トムソン刃型というのが、刃型でも別の種類のものなのですが、これで合いそうなカーブのコマをつけて曲げたのでした。色々とややこしいですね。
これで、小さなカーブの曲げもマスター、、、、していません。何となく曲げることが出来ただけです。

2013年3月13日水曜日

ネックストラップ、肩当て付きタイプ製作中

ネックストラップに肩当てをつけたタイプを現在サンプル写真を撮るために製作しております。
販売はもう少し待ってね。


肩当ての部分は25mm幅x300mm長です。基本の細い部分は今までと同じで、表革+裏革(ピッグスエード)の縫い合わせです。つまり2枚貼り合わせで縫製してあるので丈夫です。

予定価格は、現在のものと同じ2900円です。

もっと広いタイプも作ろうかと考えています。


36mm幅x300mm長で、こちらは中にクッションを入れようかと思います。

刃型のかじりつき防止の工夫


硬い革を抜く場合、勢いがないと打ち抜きが出来にくく、刃型が裁断板に齧りつきやすい­ですが、それを簡単に解決する方法です。刃型にメタルバーを溶接しておくだけのことで­すが。




安い溶接機でも一つ持っていると重宝します。

2013年3月12日火曜日

FUJIFILM XE-1用貼り革キット

2013年3月12日
FUJIFILM XE-1用貼り革キット



税送料込み2200円。販売ページからどうぞ。

ネックストラップ肩当ての製作

ずっと前から燻っていた(そんなのばかりですが)ストラップの肩当て部分を製作したいと思います。


3年ほど前に作った幅25mm x 長さ300mmの刃型がありますので、それを使うことにいたします。


ステッチのガイドラインと本裁ちのガイドラインをつけるための治具をレーザーで削り出します。


削ったりカットしたりしたパーツを組み上げます。


自分で曲げた荒裁ち用の刃型で肩当て部分のパーツをカット。
表革・心の革x2枚・肩に当たる部分のスエードの、計4枚。4枚貼り合わせの積層になります。


貼り合わせたパーツを、治具に嵌め込みます。


蓋をしてMAIIIクリッカーで圧力をかけます。


革の表面にステッチガイド線と、本裁ちカット線が付きます。


ステッチガイド線に沿ってミシンを走らせます。


縫製終了。


本裁ちガイド線に刃型を合わせます。


 カットした状態です。
このような革を何枚も貼り合わせるような積層の場合、荒裁ち+本裁ちをしないと端が揃いませんので、貼り合わせて縫製をした後に一気にカットいたします。当然ですが革の端が揃います。


後はストラップを通して、端を縫って止めるだけです。
設計さえ間違っていなければ工程は簡単です。実際にやっていることは、ガイド線を信じてミシンを走らせて、ガイド線に刃型を合わせてカットしているだけのことです。職人技という曖昧なものが入り込む余地が一分もない工程です。面倒なところとか、失敗しやすいところを、正確に簡単にできるようにするのが治具というものです。


やろうと思えば、ロゴのエンボス入れも割と簡単に可能です。

2013年3月10日日曜日

カメラケース縫製用ステッチャー

知り合いである外国の縫製機械業者から、
「そういえばオマエ、カメラケース作っているんだろ?良い機械入ったでー」
という連絡があって、興味があるから写真送ってくれよ、と頼んだら写真が送られて来ました。


これ、靴の出し縫い機じゃね?と聞いたら、
「違うんだ、カメラケース底部分と側面の角部分を縫えるステッチャー(縫製機)だ」
と言って、写真とビデオを送ってきました。存在感満点ですね。320kgと落書きがしてありますから、クリッカーよりは軽いですね。

私のような素人がどう見ても出し縫い機にしか見えませんが、まあそう言っているのですから、そうなんでしょう。まあ似たようなものです。


確かに角がすくい縫いのような感じで縫えています。
昔のカメラケースは、あきらかに手縫いではなく機械縫製をしているものが多いので、こういうステッチャーがあるだろうというのは知っていましたが、私も初めて見ました。

はい決まり。見た瞬間、購入決定。何も悩むことはありません。
お値段は?、、、結構良い値段するね。何と言っても珍しいものだからね。

これ、一体日本に何台ある?というものでしょう。昔は日本でも機械縫いのカメラケースを作っていたのですから、存在するのはおそらく間違いありませんが、何と言っても、Sewing machine(ミシン) ではなくstitcher(縫製機)という雰囲気満点。夢がいっぱい詰まっています。

こういう機械がすごいのは電気仕掛けでなく、油圧も使っておらず、すべて機械仕掛けで動いていることです。モーターは別ですが、モーターは回転力を与えるだけで機械としてはの機能はモーターなしで完成されております。
カムで複雑な動きを制御している姿を見ていると、これを設計した技術者達に深い尊敬の念が沸いてきます。まさに技術者の英知の結晶で、究極の機能美という感じさえします。だいたいこれ数十年前の機械ですよ、ドイツ人はすごいな。こういう機械を手に入れられるというだけで、私は今の時代に生きていて本当に幸せだと思います。

と言うわけで、痛い出費が続きますが、これが私の数少ない楽しみであります。


2013年3月9日土曜日

Panasonic LX-7用ケースの試作

発売からだいぶ経ってしまいましたが、やっと手をつけ始めました。


試作4つ目です。LX-5のデータで流用出来る部分が多かったので、ここまで結構楽でした。

あとは細かな部分を調整していきます。


何だかんだで結局、底部のパーツをカットする刃型は2回曲げ直しました。この部分はなかなか合わないので難しいです。合わなければまた自分で曲げ直せばいい、ぐらいに考えているので、何個も作り直す羽目になるのかもしれませんが。



今回の刃型を曲げているところです。
ただの鉄のフラットバーを曲げているのではなく、刃を曲げていると言うことがおわかりいただけると思います。

しかしながら、自分で刃型を曲げられると、無闇矢鱈と刃型が増えます。


引き出しにゴッソリ詰まった刃型。


そのゴッソリ刃型が詰まった引き出しが一体何個あるのか知らないですけど、これまたどっさり。それでも刃型の収納場所が足りなくて困っているのですから、ほとんど正気の沙汰ではありません。
こう考えると、ハンドメイドってのはいいなあ。刃型も設備も道具も増えないんですから、、、その分、技術が上がる事もあまりありませんけど。


そうなんです、またなのです。今また刃型が増えたのです。反省はしていません。
芯のステン板をカットするための刃型です。刃型がなければ、金切りばさみでカットするのですか?革包丁では切れない素材ですよ。私は40歳も半ばですので、もうそういう涙ぐましいことはしたくないのです。


試作7個目。今回はこれで試作終了といたします。試作ですので多少汚いのはご勘弁下さい。
これで刃型を発注いたします。

2013年3月8日金曜日

革漉き機の押さえ金の試作

革漉き屋さんが、自作の押さえ金を使っているのを見て(youtubeリンク 6分30秒ぐらい)、自分で作ってみようと言うことで、試作してみました。


現物の押さえ金のサイズをトレースして、立体形状をつくります。


つまり今回やりたいのは、この部分ですね。


削りだし。本来なら金属で削るのですが、MDX40は金属が削れるほどパワーがないので、とりあえずハードウッドで代用です。新しいCNCルーターが入り次第、金属でやってみます。
0.8mmぐらいのボッチをつけてみたのですが、上手くいきません。1.2mmぐらいのボッチをつけて再度削りだしてみます。

何度も切削を繰り返して、このあたりの適正な数値を探し出すのが、なかなか手間のかかることであります。適正な数値が出ましたら、ここで公開、、、しませんね。

また通関

MAIIIクリッカーが名古屋港に到着したので、当店休業日の木曜日に通関。


コンテナを下ろすガントリークレーン。何と美しい。後ろの橋は伊勢湾岸自動車道の名港トリトン。


45kgを16台。今回積み込みはフォークリフトで、前回のように手積みと言うことがないので、かなり楽です。荷下ろしは疲れますが。

今月はもう1度か2度通関がある予定です。最近、当店は何が本業なのだろうか?と思うことがあります。

2013年3月6日水曜日

FUJIFILM XE-1 用貼り革

FUJIFILM XE-1 用貼り革の写真を編集がてら、ここに載せていきます。



ブラックリザード(本牛革)。



ネイビーブルーシュリンク(本牛革)。


ネイビーブルーリザード(本牛革)。


ライトグリーンリザード(本牛革)。


ディープピンクリザード(本牛革)。


ブラウンクロコ(本牛革)。


ブルーリザード(本牛革)。


オーカーオーストリッチ(本牛革)。


ホワイトシュリンク(本牛革)。


フラットキャメル(本牛革)。


イエローリザード(本牛革)。


ベージュリザード(本牛革)。


レッドリザード(本牛革)。


オーカーリザード(本牛革)。

4040(合皮)


4044(合皮)


4008(合皮)

チェリーウッド。

ウォルナット。

以上です。