2013年5月31日金曜日

サインが似ていないと言われ、、、

日本は印鑑文化ですが、欧米ではサイン文化です。私は日本人で日本在住ですのでサイン文化には馴染んでおりません。英語の筆記体でサインなどほとんどしたことがないです。

しかしサインが必要になる時があるのです。
先ほど、アメリカから電話がかかってきて、

「登録してあるサインと似ていないのでもう一度FAX送ってくれ」

と言われ、面食らってしまいました。
なぜ?という感じです。
2回目のFAXでも「登録のサインと似てない」と言われてしまい、困ってしまいました。

「似ているも似ていないも、本人が直筆でサインしているんだからそれがサインだろ?私が何か間違ったことでもしましたか?」

仕方がないので、以前通った控えを探してきて、そのサインに似ているように何度も自分のサインを練習して、、、って自分のサインに似せるように、自分でサインを練習しているのです。何というか完全にこれは本末転倒な事をしているという、実に馬鹿馬鹿しい気分になりました。だって、他人のサインを偽造する練習しているわけではないんですよ。

「こういうことはよくあるのですか?」と訊いたら、「しょっちゅうではありませんが、あります」ということです。私だけではないんだ、、、。そういう場合は、サインの登録をしなおし、というまた大変な手間がかかってしまいます。

「どのあたりが似ていませんかねぇ?」と聞いてみたら、
「本当は言ってはいけないのですが、Nのあたりがちょっと似ていません」と言われました。

アメリカだと日常的に小切手を使うそうですが、もらった小切手を銀行に持って行って、サインが似ていないから換金出来ません、などということもきっとあるに違いありません。小切手が換金できないとなると、人間関係が悪くなってしまいそうですね。実に面倒なことです。

遺言なんかどうするのでしょうか?サインが似ていないから無効です、ということになって、サインの登録しなおしをしてください、って事になったとして本人の死後だったら、「死んでしまったところ悪いんだけどちょっと起きてくれ」ってわけにもいかないんですよ?

文化が違うと勝手が違うもんですね。

そして、何度も何度もサインをして、いちいち紙が無駄になるので、コピー紙にたくさんサインをして、登録のサインと似てそうなものを切り取って、貼り付け。


(ところどころボカシ入り)
FAXだからこの程度でバレないだろう?と猿知恵を働かせて送ったのですが、バレバレでした、、、。これをやるならもっと上手に綺麗にやってくれ、と言われてしまったのでした。ごもっともな事です。修正液とかを使うと良いです、という入れ知恵までしてくれたのでした。

2013年5月30日木曜日

カメラレスト2種

最近、頑張って削っております。頑張るのはCNCの方ですけど。
これも売れ筋のカメラをひと通り作らないと格好がつきませんので、引き続き作っていきます。
サンプル写真があまり撮れていないですけど、これも順次追加していきます。


SIGMA DP-1M、DP-2M、DP-3M用 カメラレスト



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FUJIFILM X100, X100S用カメラレスト



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2013年5月29日水曜日

RX1スナップケース試作の続き

試作というか、製品準備段階です。

本裁ち用の刃型が上がって来ましたので、本裁ちよりも一回り大きな荒裁ち用の刃型を作ります。


黄色い線が本裁ち用の設計線。
その一回り大きな荒裁ち用の刃型の線を描きます。
荒裁ちというのは、表の革と芯材をカットするためのものです。表の革と芯材を貼りあわせて、本裁ち用の刃型でカットするわけです。本裁ち用で表の革と芯材をカットして貼り合わせると、端が揃わないのです。貼りあわせてからカットすれば、端が揃います。それだけの事と云えば、それだけのことです。


荒裁ち用の刃型を本裁ち用の刃型に合わせてみますと、一回り大きいということがお分かりいただけると思います。

では、この荒裁ち用の刃型を曲げます。型紙の表と裏を間違えて、逆向きの刃型を作って失敗してしまうというウッカリミスが、案外多いので、何度も確認をして刃を曲げます。
型紙の外周延長は、717mmですので、多少余裕を見て730mmの刃を用意すれば十分でしょう。


型紙に沿って、刃を曲げるのであります。
大体2cm弱、刃が余りました。刃の無駄は2cmほどで収まったわけです。これが逆に足りないと、刃を継ぎ足さないといけませんので、結構面倒なことになります。


錆止めのスプレーを吹きます。


内側が本裁ち用刃型。外側が一回り大きな荒裁ち用の刃型。


ここでRX1とは関係ないのですが、SX70用の革をチェリーウッドで作って欲しいというリクエストがあり、とりあえずやってみました。オイルを入れているところです。


さて続きまして、表の革と芯材を荒裁ちしてゴムのりを塗ります。


クリッカーで叩いて圧着。圧をかければ強力に接着されます。


そして本裁ち用刃型でクリッキング(カット)。


芯材と表革の端が揃った状態でカットされました。
たったこれだけのことをやるだけで、荒裁ち用刃型というものをわざわざ作るわけです。


当店にある刃型のほんの一部です。どんどん増えて収納に困っております。


型枠を削り出します。


型枠に表革、裏革、補強のステン板などを押し込みます。


そして、MAIIIクリッカーで軽く加圧します。


表革と裏革が接着されると同時に、表革部分にステッチ・ガイドラインの押しが入りました。このステッチガイドライン(溝)に沿ってミシンを走らせれば所定の位置に綺麗なステッチが入ります。
またミシン針が自然に溝の中心に誘導されるので、細かいステッチの場合でもズレにくいです。


ステッチ終了です。綺麗に決まっていると思います。ガイドラインにそって縫うだけですので、職人技も何も必要ありません。


次は底部の型枠製作となります。


底部の型枠切削完了です。


第1号出来ました。無骨だねえ。
底部の三脚ネジが0.5mmほどずれているようですので、ちょっと底部の型枠を切削しなおしですね。

2013年5月27日月曜日

ゆるキャラ おおふなトン

最近「ゆるキャラ」という言葉をよく聞きます。はやりといってもいいのでしょうか?私にはよくわかりませが、このゆるキャラを私の知り合いでデザインしてしまった人がいます。本業はカメラマンです。その経緯は大船渡市のページhttp://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1361325633613/)をご覧ください。

ついでに
おおふなトン公式ホームページ


そのおおふなトンの缶バッジをもらってしまいました。
確かにユルイ。何ともほのぼのとしていますね。これを見ているだけで、荒んだ心がちょっとだけ安楽を得たような気持ちになります。何と言いましょうか、人生はこうありたいものだ、そんな気持ちになります。


裏は、お手製の消しゴムハンコで押してあります。一個一個消しゴムハンコを押して、パッキングもやっているそうです。お値段は200円。そのうち100円は大船渡市に寄付されるそうです。なんという立派な精神。

しかしながらこのキャラ、デザインした奈美ちんにちょっと似ているような、、、。いやいや、いい女ですよ。どれぐらいいい女かというと、もし痩せてしまったら激烈な美人になってしまうぐらいです。ちょっと一言多かったかな。

みんな、どこかで見かけたら、200円出して買ってあげてね。


2013年5月26日日曜日

貧乏暇なし

本日、日曜日です。日曜日は出来れば休みたいところですが、貧乏暇なしとはよく言ったものだというように、仕事をしております。


なんだかんだで今日一日で作ったものです。
大したことはやっていないですけど、こうやって並べてみると、なんか今日はすごく仕事をしたような気分になります。


まずパンチングストラップの試作品。キャメル+カーボン+ホワイトステッチ。
その奥が、パンチングストラップの中に入れる革をカットする刃型。


RX1用のカメラレストをモデリング。
凹型(グレー)と凸型(ブルー)の間は革が挟まる部分のクリアランス。革の厚みは一定という前提でモデリングをすると、これがうまく行きません。革絞りは絞り型に挟んで加圧した時、革がよく伸びる部分とあまり伸びない部分で厚みが変わってしまうのです。凹型にピターッと美しく張り付くようにモデリングをしたいところです。
このカメラはUSBの穴を開けないと充電ができないので(充電器別売)、この部分がちょっと面倒でした。しかし、基本的には直線と円弧で描いているものですので、それほどハイレベルなものではないです。というかハイレベルなことなど、モデリングの腕がまだまだですので無理ですし。



そして絞り型の切削。


RX1カメラレストをカットするための刃型制作。

通常、刃型の補強桟は内側につけるものですが、こんな感じの立体物をカットするときには、内側の桟ですと対象物に干渉してしまいますので、外側に補強をします。
ちなみに、カットする物(つまりカメラレスト)の高さ:約15mm、刃型の高さ19mm=約4mmのクリアランスですが、カットするときに刃型が裁断板に多少食い込むことを考えると、余裕は2mm〜3mmぐらいでしょうか。補強の桟が2mm厚ほどですので、何をしようが内側に桟をつけるのはダメっぽいです。
ちょっと力技っぽいかもしれませんが、この方法が一番手間がないです。内側に桟を入れたければ、30mmの刃型を使わないといけません。30mmの刃型は大きいので面倒なのです。しかも作った後は邪魔ですし。自分で作れば30mmの刃型だろうがそれなりに安上がりですけど、30mmを超える刃型を外注すると、一気に値段が高くなります。また19mmの刃型に比べると、細かい曲がりとかはできませんし、できたとしても、これまたすごく高くなります。

これを逆に考えると、19mmの刃型で収まるような立体物(つまり15mmぐらいまでの立体物)でしたら、初期投資は割と安く収まります。あとトムソン刃を使えば、刃の高さが確か23.7mmですので、19mmぐらいの立体物まで頑張れますが、絞り型を削る樹脂素材というのが、これまた20mm厚を超えると高いのです。20mm厚の樹脂素材も、革絞り時に圧をかけますので、強度の関係で、実際の使用に耐えるのは15mmぐらいでしょう。


そしてカメラレストの試作。



USBの蓋が問題なく開くことを確認。


リアのボタンが干渉しないように、きちんと逃げております。



パンチング模様ストラップ用の治具が気に入らないので、再度切削中。

今日は途中で3時間ほど名古屋駅までOlympusさんのE-P5お披露目イベント(E-P5および新製品の体感フェア)に行って来ました。
そのイベントで、一時期ウチでアルバイトしていた元スタッフに偶然遭遇しました。珍しいこともあるものですね。

現在午後6時ですので、今日は終わりにしましょう。結構疲れた一日でした。
俺は馬車馬なのか?とたまに疑問に思いますが、現実そういう人生なのだから仕方がありません。

2013年5月24日金曜日

パンチングの肩パット付きストラップ 試作

先日パンチングのストラップを作りたいなどと書いたのですが、やってみました。

まずパンチングの模様をつけるためのポンチを作ります。


鉄板にドリリングをしてポンチをズラっと埋め込みます。ドリリング(穴あけ)は、正確に穴を開けるということは(私のような素人には)かなり難しいのです。まず垂直に穴あけをしないといけません。垂直に穴を開けるぐらいでしたらボール盤を使えばクリアーできるのですが、正しい位置に穴を開けるのが難関で、ちょっとでもずれると、それがとても目立ちます。私にそんな器用なことができるわけ無いですよね。結局CNCを使うわけです。

ポンチの数は21個です。一個一個穴を開けるのはとてもではないですが手間が掛かり過ぎますので、一気に穴を開けられるようにこんなものを作ってしまいます。


そして治具の削り出し。


治具の拡大。ちょっと仕上げが汚いですけど、これを売るわけではないので、こんな感じでいいでしょう。

ここに革を当てて加圧すればステッチのガイドラインと、パンチングのガイドラインが革に付きます。


治具の凸部分が革に転写されて凹となります。


革に転写された凹部分にポンチを合わせて置きます。


そしてプレス&カット。一発で所定の位置に21個の穴があきました。


ポンチ穴ガイドラインだけではなく、本裁ち用ガイドラインとステッチガイドラインも革の表面に転写されておりますので、パッド部分の革を貼りあわせてから本裁して、ガイドに合わせてミシンを走らせればOK。治具というのは非常に合理的に物事が進められます。やっていることのスケールは小さいですが、一種の様式美の世界です。


とりあえず肩パッドにパンチングをしてホワイトシュリンクを透かしで入れてみました。


ストラップはキャメル+ホワイトステッチ。肩パッドはレッドステッチ。
使用しているポンチはΦ3mm、Φ4mm、Φ5mmの3種類だけですが、見た感じは内側から段々と少しづつ大きな穴になっていくように見える視覚効果(というか錯覚)を狙っています。そう見えないですか?困ったな。でもまあいいや。


これなら悪くないかな。シュリンクではなくフラットな革のほうが宜しいような気がします。

2013年5月22日水曜日

原子炉の関税

本日、輸入通関と荷物の引き取りに行ってきました。
通関の審査の間、暇なので、税関においてある「実行関税率表(タリフ)」を眺めていたのですが、驚くべきものもタリフに載っております。

武器弾薬ぐらいは普通に項目にあります。関税率は6.6%-12.8%。武器を密輸して捕まったら、司法から懲罰を食らうだけでなく、税関からも関税を取られるのかもしれません。悪質な税逃れという判断をされ、追徴金まで取られてもおかしくないでしょう。財務省だったらそれぐらい普通にやるんじゃないかなと思います。普通に考えて、司法の裁きを受けたら、それでおしまいということは無いような気がします。正直私にはわかりません。

かと言って、「武器を密輸したので、関税と消費税だけは一応払いに来ました。テヘっ」というウッカリさんというか間抜けな密輸業者が存在するわけがないですけどね。


さらに原子炉、、、まであるのですか、、、。


税番は 8401.10 000、輸入関税は無税だそうです。消費税は現状5%は払わないといけませんけど。

核燃料要素(カートリッジ式で未使用のものに限る。)というものの項目まできちんと用意されております。使用済み核燃料という項目はさすがに用意されていないようです。それが輸入されることはどうやら無いという想定なのでしょう。

全く縁のない世界ですが、原子炉の項目まで用意されているのですね。日本の役所は実に抜かりがないです。

実行関税率表は税関のWEBサイトでも見られます。こちらのページhttp://www.customs.go.jp/tariff/2012_4/data/i201204j_84.htm)にある表の一番上にたしかに載っております。

世の中は実に広いものだな、とまた感心してしまいました。

2013年5月21日火曜日

Sony RX1貼り革キット 販売

RX1の革採寸が終わりましてサンプル写真を撮りましたので、ここに上げていきます。



フロント2枚、リアのボタン周り1枚。AF/MFセレクトレバー部分1枚です。


軍艦部分(トップの部分)の貼り革はオプションで用意してあります。


多少、表示が隠れますけど、内蔵ストロボは問題なくご使用いただけます。


チェリーウッド。木の皮をカットしております。
全く別の雰囲気になります。


オプションで軍艦部分の貼り革も用意してあります。


ウォルナット。こちらも木の皮です。


こちらも軍艦部分オプション。


全然関係ないのですが、Amazonを見ていたら、なぜか非常に惹かれるCDジャケットを発見。
有無をいわさずジャケ買いしてしまいました。曲もとても良かったです。結局いつも見ている音楽のジャンル(ニューエイジ系)から選んでいるのですから、好みは合うのは当然ですけど。

Secret Rooms

ウチのスタッフはニューエイジ系の音楽をBGMにかけると嫌がります。




販売いたしました。税送料込み1800円。上部貼り革800円。

こちらのリンクから商品ページをご覧ください。