2014年5月31日土曜日

49mm用角形フードの試作

39mmは出来上がって、現在どこかの雑誌のネタにしてもらうためにライターの澤村さんにお送りしました。

それで次なるは49mmフードの試作です。


同じくローライ二眼用フード風の外観です。


39mmに比べて3mmほど深くしております。これも澤村さんに送って35mmレンズをつけた状態での蹴られのチェックをしてもらいます。


革は同じく2枚貼り合わせ、内側はスエードです。


どうよ、この球面と角を丸く落とした直方体の合わせ目の美しさ。
同じくケンコーのレンズガードフィルタに合わせて設計してあります。

Olympus PEN E-P5用ストロボ ポップアップ ブロッカー 販売のお知らせ

先ほど試作したOlympus PEN E-P5用ストロボ ポップアップ ブロッカーですが、早速販売いたしました。

2014年5月31日
Olympus PEN E-P5用ストロボ ポップアップ ブロッカー



軽く触れるだけでポップアップしてしまうE-P5の内蔵ストロボのボタンをガードするものです。
鞄の中に入れておくと、ちょっとした拍子に内蔵ストロボが開いて、支柱が曲がってしまったりするのを防ぎます。
絶対に勝手にポップアップしないという保証は出来ませんが、かなり開きにくくなります。

素材は檜の削り出しです。
表面はクリアーを吹いてありますが、ご自身で色を塗ったりニスを塗ったりする方のためにオプションで無垢タイプも選択可能です。現状、クリア仕上げと無垢の2つをおつけしております。

裏はテープ加工をしてありますので、台紙を剥がして貼り付けるだけの簡単さです。

E-P5専用で、他のいかなるカメラにも合いません。



上端は軍艦のツラぐらいで、厚みは液晶スクリーンのツラぐらいですので、カメラよりはみ出すことはありません。

価格1000円税送料込み。納期約3日。
ご購入は販売ページからどうぞ。

Olympus PEN E-P5用ストロボ ポップアップ ブロッカー 試作

昨日お客様からメールがありまして、Olympus PEN E-P5のストロボのボタンがちょっと触れただけでポップアップして困る、特に困るのが鞄の中で、しかも内蔵ストロボは華奢なので、当たり所が悪いとすぐに壊れてしまうということでポップアップ ブロッカーを作ってみたらどうだ、というご提案でした。

確かにE-P5の内蔵ストロボはボタンに軽く触れただけで勢いよく飛び出してきてしまいます。確かにこれはあまりよろしくありませんね。

と言うことで軽くやってみましょう。


つまりこのボタンです。


スパーっと軽くモデリングしてみます。厚みはどれぐらいが良いでしょうかねえ。
ボタンの高さは約2mmです。


とりあえず2.5mm厚のベニヤをレーザーカットしてみました。
ちょっと良くなりましたけど、まだまだ浅いようですので4mmぐらいでカットしてみます。


4mm厚にすると、さすがに簡単にはポップアップしなくなりますが、今度はストロボをポップアップさせるのに小指しか入らないという不便さが出てきます。

こうなると3mm、もしくは3.5mmが適度な厚みになるのかな。もしくは4mm厚で開口部の面を取るか。難しいところですね。


細いところをなくしてしまって、こんな感じの形状でもいけるかも。


これなら親指でいけます。

形状は決まったので、これを3次元でモデリングして、カクカクした形状を、自然な形状にします。


こんな感じで削ってみるか。


とりあえず手近にあったMDFを切削してみました。


形状も悪くないです。ちょっとだけ穴位置と斜角の調整が必要ですけど、基本形状は大変よろしいと思います。


この高さも、スクリーンの内側に収まっておりますので、ブロッカーが出っ張って邪魔になることもないです。

再度、切削してみます。


さてとモデリングをし直して、再度切削したいところですが、せっかくですのでMDFではなく何か木材を削りたいところです。ホームセンターに行ってちょっと探してきます。


結局檜を買ってきて、削り出しました。


クリアーを吹けばいいですよね。
オプションとして、自分でニスを塗られる方のために、クリア吹きなしも用意しておきます。


裏にテープ加工をしておきますので、そのまま貼り付けていただければすぐにお使いいただけます。

価格は1000円税送料込み。1個1個削り出したE-P5用ストロボ ポップアップブロッカーです。早速今日中にリストしておきます。


2014年5月27日火曜日

ミニ スワン型スピーカーを作る企画 その3

ミニ スワン型スピーカーを作る企画 その2の続きです。


2インチのフルレンジがHi-Vi A2Sしかなかったのでこれを合わせてみます。




元のデータから頭の部分の体積をだして、だいたい似たような体積で七角形の頭を作り、スピーカーをはめます。


格好は中々のものですよ。

そして、肝心の音は、、、Jazzをかけるとサックスとピアノの音はよく出てとてもシャープです。でもベースは今日はお休みか?という感じです。いつものスピーカーにつなぎ替えると音の貧しさが際だってます。2インチだからこんなものだといえばこんなものですけど、低音を言えばただのバスレフと別に変わりは見られないような感じです。


下の3インチx2(これも適当に作った共鳴管型)のものと比べるのが間違ってるかも。それにしても低音が貧しいと同じ曲でも全く違う音楽を聴いているような気がします。躍動感が全くありません。中高音のシャープさは良いんだがなぁ。

この企画、ダメかも。でもまぁもう片方を作って、しばらく鳴らしてみるか。


一日経ったところ、中高音は落ち着いてきて、何と低音も多少来ました。

続ける価値はあるかも。

2014年5月26日月曜日

ミニ スワン型スピーカーを作る企画 その2

ミニ スワン型スピーカーを作る企画の続きです。


入れ子に設計したカットラインです。これをレーザーでカットしてきます。


カットしたら結構な量になりました。


3次元の図形を見ながら、組み立てていきます。


正しいパーツを正しい位置に順番通り組み立てていけば失敗することはありません。


これは複雑ですね。これを入れ子にしないできちんと作れるか、というと私は少々自信がありません。


とりあえずこの状態で、iPhoneで音を流してホーン効果が果たしてあるかどうか試してみます。
驚いたことに、ホーン効果があります。ただボワンボワンしただらしない音がします。これはまだきちんと接着が落ち着いていないからだと思いますが、吸音材も多少入れないといけない気がします。



とりあえずどれぐらいのホーン効果があるのか、実際にiphoneを置いて試してみました。
この素晴らしい二胡の演奏は http://youtu.be/l8aCSJQYltg から勝手にお借りしました。すみません、すみません、すみません。

結構ホーン効果が出ていますね。
接着剤が完全に乾いて落ち着いたらもっと音が良くなると思います。


さて次はスワンの頭の設計。
いくら何でもオリジナルの四角の箱ではかっこ悪すぎなので、ここは思い切って円筒にしようかと思ったけど、首との継ぎ目が難しいので、六角形で行こうかな。でも六角形のスワンを作っている業者もいるのですから、ここは七角形で行こうず。


まあ七角形になったのです。


ただ問題は隙間が出るわけです。
この隙間を解決する驚くべき方法を提案します。それは「木工パテで埋める」。これで充分です。


そして組み上がりました。


悪くないねえ。表面は革を貼ってやればとても見栄えが良くなります、、、きっと。

この状態で頭の隙間を木工パテで埋めて、iPhoneを先ほどのように無理矢理つないで鳴らしてみたところ、スワンの頭部分が大きすぎてチャンバーに音がたまってしまうことが発覚。頭を外して首の部分にiPhoneをつなぐと、先ほどよりも高いホーン効果が得られるので、どうもチャンバーの大きさが問題のようです。つまり頭のサイズをもっと小さくしてやる必要があります。

2014年5月24日土曜日

ミニ スワン型スピーカーを作る企画

オーディオが好きな方は恐らく誰もが知っていると思いますが、スワン型というスピーカーがあるのです。そんなの知らんと言う方は、こちらのリンクをクリックして画像を見てください。基本的に自作するものです。
この特徴的なスワン型スピーカーですが、作るのも大変ですけど、何とか作ったとしても今度は置き場所に困るのです。日本の住宅事情から言うと正直邪魔なんです。しかし一生に一度は作って鳴らしてみたい、そういうものです。DIY精神をくすぐるスピーカーなのです。私も作ったことはありません。

そこでだ!フルサイズがダメならミニサイズにしてデスクトップに置けるミニスワンを作ってしまえばいい、ということで企画してみることにします。
ただミニサイズにすると、フルサイズと比べて低音が出ないという突っ込みがあるかと思いますが、そんなの当たり前なのです。2インチのフルレンジ(FREQUENCY RESPONSE 160-20K Hz)をつける前提でやりますので、低音とかそんなこと求めるのがそもそも間違っているのです。だいたいホーンロードなど低音を響かせるには短いです。デスクトップ上でスワンの独特な形状を楽しむ、それでいい、そう割り切っていきます。


板取り図からCADでトレースして、バーチャルで組み立てて、Scale 3Dで立体的に大きさを縮めてしまいます。板厚は5.5mmを想定。


形だけは立派なスワンになっています。


サイズは短辺長辺各135mm程で、何とかデスクトップでいける大きさです。高さは370mmと少々迫力があるものになります。

ミニスワンというのは、実は作っている人がいるのです。探せば出てくると思います。同じものを作っても仕方がないので、ここで私は一工夫することにします。


きちんとズレずに組み上げられるように、可能な限りすべてパーツを上の画像のように入れ子にする。これなら順番さえきちんとしていれば、誰でもカッチリ組み上げられます。


この入れ子合わせの設計は2次元でも出来ないことは無いですが、相当しんどい作業となります。3次元だとだいぶ楽ですが、それでも多少しんどいです。



そしてフルレンジユニットは、TangBand W2-803SMを前提にやってみます。
AURA SOUND NSW2-326-8Aも入手しやすいので、このあたりの選択もまた考えてみます。

と言うわけで、ミニスワン型スピーカー、時間があるときに進めてみます。

AURA SOUND  NSW2-326-8A

レーザー加工機、排気の改良 その3

レーザー加工機、排気の改良 その2 の続き。そろそろ大詰め。


排気改良後のカットです。カット時に発生する煙がきちんと排気されている様子がおわかりいただけると思います。


スパッとこんなものを作ってみました。


厚みの違うベニアを貼り合わせております。


何と、コースターが出来上がったのでした。縁は高くしてありますので、カップが滑って落ちることがありません。またコースターというのは水滴が鬱陶しいのですが、内側の花模様で2.5mmかさ上げしてあるので、水は下にたまって、余程水がたまらない限りコップの下に水がつかないです。それが工夫と言えば工夫。


しかしせっかくだから、この際絶対に水がたまらないように排水の溝を作ってやることにしました。


再度レーザーカット。


この形状ならグラスから落ちた水滴がコースターにたまることはなく、絶対に鬱陶しくありません。
何と!ストレスフリーなコースター完成です。おめでとう。
欲しい方いらっしゃいますか?1000円税送料込み。ちょっと高級なシナベニヤで作ります。
いませんよね...
仕方がないのでスタッフにやることにいたします。

せっかくある程度パワーのあるレーザーを導入したので、これで何か作りたいですね。何を作ろうか?ってもう決まっているのです。からくり茶運び人形を作りたいのですね。設計図は手に入れてありますので、あとはやる気次第です。

もし読者様の中で、「俺、こんな面白いもの考えて設計図引いたんだけど、作ってくれないかな?」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ私にその設計図をお送りください。「これは面白い、ぜひ私も欲しい」という素晴らしいものは無料で作ってしまいます。
ベニヤは5.6mmぐらいまでが普通にカット出来る範囲です。大きさは短辺250mm x 長辺350mmぐらいが一枚物でカット出来る最大サイズです。データはDXFでお願いいたします。

ただ私も毎日やることが多く、絶対にやるとは限りませんので、そのあたりは何とかご了承ください。

2014年5月23日金曜日

レーザー加工機、排気の改良 その2

先日の投稿、レーザー加工機、排気の改良の続きです。


排気がきちんとなっていないので、煙がすごいです。これを直してやるのが今回の使命です。


鉄鋼用のホールソーをモノタロウで6000円弱で購入して届いたのですが、径が大きすぎてウチのドリルに合わないのです。困ったものです。


でも諦めてはいけません。ボール版にホールソーを取り付けて回転させながら、グラインダーを当てて心棒を削って細くしてやります。


何とか装着できました。一事が万事こんな感じで、いちいち自分で対応をしないといけません。


 φ80の鉄鋼用ホールソーが使用可能な状態になりました。


テーブルからレーザー加工機のボディを一気に穴開けします。


真下から排気を引っ張って、空気の流れを良くしてやります。


ハニカムテーブルに排気パイプを直結。
これでやっと自分が気に入ったような排気システムが出来たのでした。

中国製というのは、基本的に部品というかユニットを集めてきて組み立てているだけですので、製造している人間も仕組みがよくわかっていない場合が多いです。気に入らないところは自分で何とかするのが基本なのです。
ただ一概に不便なだけではなく、良い面もあり、部品が壊れても同じユニットをばら売りしている業者がいるので、そのユニットを手に入れて、自分で直してやることも十分可能なのです。