2016年11月23日水曜日

ハンドクリッカー2212タイプ 4台制作中


先日、何とか完成をさせたハンドクリッカーですが、以前試作品を送ってテストをしてもらっていた代理店さんから、とりあえず完成品が2台欲しいということで、ウチでお客さんがいらしたときにテストしていただくサンプルと、他の代理店さんに送るサンプルを1台で、計4台を作る事にいたします。


材料を手配して、塗装をして、穴開けとネジ切りをして、という慣れない作業は、4台も一度にやるとかなり大変です。10台も注文が一度に入ったら恐らくギブアップです。5台欲しいと言われましたけど、とりあえず2台で了承してもらいました。


溶接部分以外の箇所は、将来的に部品交換も考慮に入れて設計をしております。


選定に苦労したバネです。両手で引っ張っても開かないきついバネです。でもハンドルをつけて回せば軽く回るというね、カムのパワーというのは大変なものです。


さてあとは圧板をつけて、テーブルに固定すれば完成ですが、テーブルも自分で作らないといけないと言うね、なかなか大変なものですよ。

2016年11月21日月曜日

刃型のベンディングマシン テーブルの製作



日曜日はベンディングマシンのテーブル製作をやっていきます。



ツーバイフォー材6フィートを6本、ホームセンターで上の寸法にカットしてもらってきます。

厳密に設計しているわけではないので、ベンディングマシンの蹴り込む足部分が干渉しないかが心配なところではあります。



一人でやると木ねじを打ち込むのがなかなか大変です。2x4の長い方の辺、89mmを貫通させて打ち込む部分があります。120mmのコーススレッドでも強度的に少々心許ない感じですが、120mmより長いコーススレッドというのが売っていないのです。仕方がないので、30mmほどダボ穴開けて、120mmのネジを打ち込んでやります。



ベンディングマシンを乗せる部分は、マシンのネジ穴を計ってテンプレートをレーザーで切り出して穴位置を決めます。



ガタが出たらL字金具を買ってきて補強をしないと思ってましたけど、まったくガタもなくフレームが出来ました。



M8のナットがテーブルに干渉するので、その部分だけえぐって何とかします。



何とかピタッとテーブルに据えられたのでした。



やっぱり危惧していたことが現実となり、フットペダルが干渉して蹴り込みきれませんでしたので、ノッチを入れます。



当然テーブルが弱くなりますので、3mm厚の鉄L字金具を加工して補強します。



まあ、何とか作り直しをせずに出来上がって目出度し目出度しです。
購入者様に「出来ましたよ?」とTELしたら、来週の日曜日に納品をして欲しいということで、こんな邪魔くさいものを一週間もここに置いておくのか?と、まあ仕方がありません。その間、防腐剤でも塗っておきます。

金がかかっていないのに見応えのあるビデオ

「金をかければ良いものが出来るわけではない」、こんな言葉を聞いたことがありますが、この言葉は決して「金をかけなくても良いものが出来る」という事を言っているわけではないです。大概の場合、金をかけなければそれなりのものしか出来ない場合が多いです。

Amazonプライムに入っているので、プライムビデオが無料で見られますが、その中に、あきらかに制作費がかかっていないのに実に見応えのあるビデオがあったりするのです。テレビ東京製作の深夜ドラマが多いのですけど、大したものだと思います。

しかし、そんなどころではない、もう桁が違うぐらい制作費がかかっていないのに、さらに見応えがあるようなビデオに当たったりします。今回はこれ



タイトルは上の通りで、全国秘境駅ファイル



まわりに民家が全く無いどころか、そこに通じるまともな道さえも存在しない駅。「なんで、こんな辺鄙な場所に駅が・・・」。存在自体が不思議な「秘境駅」の魅力にとりつかれた牛山隆信が監修し、お送りするシリーズ、ご期待ください! TM and (c)2016 Turner Japan K.K. A Time Warner Company. All Rights Reserved.
このビデオはすごいです。ナレーターと秘境駅訪問家という一般人の鉄オタらしき方(牛山さん)が解説をするだけのもので、恐ろしく制作費がかかっていないであろうと思われるものです。それでいて実に見応えがあるのです(面白いかどうかは見る人次第ですが)。
 ビデオカメラも恐らくホームビデオ程度のもので撮影しているのではないかと、想像したりもします。というのは、ワイド側で撮った部分は映像が思い切り樽型に歪んでるのです。プロ用のビデオ機材は広角で果たしてこんなに歪むものなのか?(詳しくないので何とも言えませんが)。

これは実際のところ、一本作るのにどれぐらいの制作費がかかっているのだろうか?もしかしてカメラマン一人(もしくは+助手1人ぐらい)が現地まで往復する旅費が一番高い経費なのではないのか?とか、まあまったく事情がわからない外野が想像を巡らせたりしながら、こんな不思議な鉄道駅が日本には存在するのかと感心しながら、ビデオを見るのは、実に興味深いものです。

こういうのはやはり写真と文章だけでは、その秘境度を充分に伝えきれないので、その雰囲気が伝わってくるのはやはり映像の強みだと思います。たまに近隣住民のインタビューがあるのですが、日本語で話しているのはわかるのですが、訛りが違いすぎて字幕つけてくれないと言っていることがよくわからない、そんな長閑な感じがまた何とも言えないです。

いやぁ、これは実に素晴らしい。鉄道にこれと言って深い思い入れがない(つまり鉄オタではない)私が見てもかなり面白いです。アマゾンプライム会員の方で、見たことがない方は、一度ご覧になることをおすすめいたします。

金をかけずに見応えのあるコンテンツを作るというのは、一種の天才だと思います。

2016年11月18日金曜日

刃型のベンディングマシン また売れたのでした



8月に1台売れて、9月にまたどこか刃型屋さんが廃業されて、ベンディングマシンを1台引き取ってきたわけですが、本日それがまた売れました。

刃型屋、抜き型屋でもない人、もしくは刃型を作ったことがない人が、一体全体なぜこういうものを買うのか?と疑問に思われる方がいらっしゃると思います。話はちょっと長くなりますが、説明をさせていただきましょう。

革製品を作っていて、それがそこそこ売れてきたりすると、大概の場合は刃型・抜き型を導入するわけです。売れてきても刃型を導入せず、革包丁で頑張ってカットしていたりすると、実際のところ仕事が間に合わないのです。それでも手作りにこだわりたいから、カットは革包丁で頑張る、という人も中にはいらっしゃいますけど、結局それですと数千万円から、もしかして数億円を稼ぎ損なってしまいます。いわゆる機会損失というやつです。まあ普通の人間は数千万円とか数億円稼ぎ損なうなどと言うことは到底我慢が出来ませんので、(手動、油圧問わず)裁断機(クリッカー)を購入して、一気に生産力を上げていくという事になります。

そして、刃型・抜き型を導入すると、革包丁でカットという方法にはまず戻れません。何と言っても効率が10倍、20倍アップどころの騒ぎではなく爆発的に上がり、しかもカットは何千個カットしても寸分違わず同じ形状で、カット面も惚れ惚れとするほど美しいですから、もう手を使って小汚いカットなど馬鹿馬鹿しくてやってられない、それが人間ってものです。30分、1時間とかけてチマチマとやっていたようなクソ面倒くさいカット作業が、何とワンクリック、時間にして一瞬で完了。楽な方法を知ったら、面倒くさい方法には絶対に戻れないのです。

そうなると、刃型が増えます。利益が上がっているから刃型・抜き型の代金など気になりません。冗談ではなく恐るべき勢いで刃型・抜き型が増えます。ただ発注している刃型・抜き型の中には、簡単な長方形とか、円形とかの刃型、精度の必要のない荒型にまでそれなりの金を払うのはちょっと疑問だな、とか思ってくるわけです。刃型・抜き型屋さんに「精度は適当で良いから安くしてくれ」と言っても、大概安くはなりません。
そこでだ、もしかして精度が必要でないものは自分で曲げても適当なものが出来るのではないか?とか、ちょっと頭の回る人間は考え始めるわけですよ。何と言っても精度が必要ないものなのですから、ちょっとぐらいいい加減なものでも充分実用に足るのです。

例えば本裁ちする前に2枚貼り合わせをするような時に、本裁ち刃型より一回り大きめのものをカットする場合、その一回り大きめのものをカットするための刃型がやはり欲しいですが、これを本裁ち刃型並に金をかけるのは、どうしても嫌だというのが人情で、かといって荒裁ち刃型をケチると仕事の効率が悪くなるという、大きなジレンマとなります。

そういう荒裁ち刃型や簡単な刃型を自分で作ってやろうじゃないか、今の仕事量だとベンディングマシンの初期投資20-30万円ぐらいならすぐに元が引けるはずだ、しかも新しい事を覚えるのは実にチャレンジ精神を刺激し、何と言っても刃型・抜き型を自分で作れるなんて実に楽しそうだし、仕事と人間の幅も広がるに違いないと、私はそう考えて6,7年前にベンディングマシンを導入しました。かなり狭い世界の話で、一般の方からしたら珍しい事かも知れませんが、この世の中で同じ事を考えるのは決して私だけではない、そういうことです。今回購入された方も、まったく同じ考えです。荒型さえ自分で作れれば、初期投資回収などそれほど時間はかからない、と仰ってました。



どうやって刃型・抜き型を曲げるのか?とかプロに聞きに行っても、教えてもらえるわけがありませんが、私は基本的な刃型・抜き型の曲げ方をビデオに撮ってありますので、私から買えばそれを使ってレクチャーしてもらえます。先日購入された方は、すでにプロ並みの出来映えの立派な刃型をすでに作られております。すでに私よりも上手いです。

まあ、そんなわけで、今回も売れてしまったのですが、また仕入れておきますので、刃型・抜き型を自分で曲げてやろうじゃないかというチャレンジ精神が旺盛な方は、いつでも私にお問い合わせください。



さて、また油汚れ落としで2,3日セスキ炭酸ソーダ水にどぶ漬けしておきます。そこから錆落としとグリスアップ。



テーブルはツーバイフォーでというご指定なので、モデリングして、寸法出しいたします。



ツーバイフォーのカットはこれで良いはず。6フィート6本で収まる計算です。

自宅から工房までの歩いて7,8分の通勤路途中に、柿とミカンを植えてある土地があり、そこの柿が良い感じに熟していて、これを売ってもらえないものかと、このところ思っていた本日朝、そこの地主さんらしき人が柿を収穫しているのをちょうど見かけました。

「おじさん、柿を売ってもらえないだろうか?」

と思い切って声をかけたら、「欲しいだけあげるよ」と言われてしまいました。
私も人が育てた柿をタダでもらうほど図々しくないので、1000円分売ってくださいとお願いしたところ、バケツいっぱいの柿をくださったのでした。



商売で作っているのではないだろうなと思ってはいましたけど、結構たくさんなっていますので、おじさんの知り合いに配っても余ってしまうのかも知れません。
袋を持っていなかったので、上着を脱いで風呂敷にして包んでもらってきましたけど、まあこの結構な量です。

実は私はここの柿がとても甘いのを知っているのです。なぜなら、去年数個、落ちていた柿を失敬してきて、食べてみたところ「何だこれは?こんな甘い柿は初めて食ったぞ」というぐらい甘かったのです。ついでにミカンも落ちているものを失敬して、これもまた随分甘いということを知っています。今度見かけたらミカンを売ってもらおう 笑。

おじさんも、随分と遠慮深い人で、「1000円ももらって、却って悪い事してしまったな」なんて申し訳なさそうにしていました。これまた大概良い人なのだな、と思いましたよ。1000円でこれだけの柿は買えません。おじさん、どうもありがとう、また来年も柿をよろしく。

良い一日の始まりでした。


2016年11月15日火曜日

ハンドクリッカー2212タイプ完成

試作を続けてきた小型ハンドクリッカーですが、ようやく完成に至りました。



簡単に作っているように見ますけど、試作しては、よろしくない部分を設計し直し、よろしくない部品を交換しながら、かなり試行錯誤をしております。カムを10個削って組み込んで実際に使ってみて、このカムの形状はダメだという時には、正直涙が出ました。削り出しというのは実に金がかかるのです。例えて言うと、1本10円で売っているネジと同じものを旋盤屋に頼んで削り出してもらうとすると、とても10円ではやってくれない、2000円ぐらい出せばやってくれるかも知れない、まあそれと同じです。汎用品というのはとにかく大量生産をするから安いのですが、図面を持っていってこの形で削り出してくれ、公差はこれぐらいでシクヨロ、となるととそういうわけにはいかない、そんな感じです。



最初に68度の回転(直線距離で30mm)で12mmガツンと下げて、150度の回転でじわじわと4.6mm(実質4mm程)下げるという無理のない力のかかり具合です。

最初の12mmのストロークは、カット対象物の出し入れのために余裕を持たせてあるだけで、この12mmではほとんど圧はかかりません。ストローク長と押し圧はトレードオフの理屈が成り立っております。ストロークが長ければ押し圧は出せないです。押し圧を出したいならストロークを小さくする、そういう決して抗えない理屈というか法則です。ハトメ打ちハンドプレスを改造した打ち抜きプレスではストロークが長すぎるので、ハンドルを1mにしたとしても押し圧は稼げないという、まあそういうことです。
そして残りの4mmでカット時の圧をかけております。実際には2mm厚ぐらいのものがカット出来るぐらいの設定です。スポンジなどの柔らかいものは4mmぐらいカットできると思いますが、革だと2mmぐらいが限界だと思います。

いずれにせよ、このカムがハンドプレスの最重要部分で、この設計がよろしくないと打ち抜きが出来るだけのパワーが出ないことになります。


毎度お馴染みとなりました、溶接屋の田中さんです。
今回、ガッツリ溶接箇所も長くして、更に強度を持たせております。この丸い溶接テーブルは便利でええね。
後ろにある大きな釜は何ですか?と聞いたら、釜ではなくショットブラストだそうです。あの釜の中に入れると、中で回転して小さなブラスト鉄球を対象物に当てるとそういう構造になっているようです。





圧板サイズは220mm x 120mmですが、実質ワンショットでカット出来るのは最大200mm x 100mmという感じです。
今回260mm長の刃型を使いたいというご希望でしたので、裁断板を300mm長で作り、ツーショット(2度打ち)で打ち抜きをしていただく、という想定です。
圧は大体中央部約1.5トン、端800kgという感じです。刃型にも寄りますが、2mm厚の硬いヌメ革がカット出来るかというと、少々難しいです。厚いヌメ革の財布を作るのにはむいていません。

重量は裁断板込みで 25kg。



これは納品をしますけど、もう2台作って、販売店さんに1台、自分用に1台、しばらくテストをしてみます。想定価格は5万円は超えますけど、10万円は全然超えません、そんな感じです。10万円以下で割と気軽に手に入る入門用ハンドクリッカーです。ただ、MAIIIなどの上位機種と比べるとパワーは値段なりであることはご理解ください。値段が1/3なら、仕事量も1/3です。

テーブルは大きい方が力をかけやすいので、450mm x 600mmのものに据え付けてありますが、この木製テーブルを外して、ご自身の作業台に据え付けることももちろん可能です。



その場合は、上の寸法図のようにφ9mmの穴を据え付ける場所に開けていただき、M8ボルト、ワッシャ、ナットで固定をしてください。M8ボルトの長さは、据え付けるテーブルの厚み+55mmでちょうど良い長さになります。



使用上の注意点といたしましては、天板の真ん中付近に刃型をセットして打ち抜きをする、というところです。端にセットしても力はかからないだけではなく、無理をすると機械が壊れる可能性があります。




端を使うのは大きめの刃型を使うときに(上のイメージ参照)、両端に刃型をセットしないとかからない場合のみです。



注油箇所は2カ所(上のイメージ参照)。ミシン油を注してください。油が切れるとカムからきしみ音が出ますので、カムが鳴き始めたら必ず注油を行ってください(1の場所)。
また2の部分はシャフトに油が回るように、多めに油を注してください。
余分な油は天板に垂れてきますので、垂れた油はティッシュやウエス布で拭き取ってください。

販売は販売店さんにテストをしていただいてからになりますが、ご興味のある方は、いつでも info@aki-asahi.comまでお問い合わせください。




2016年11月14日月曜日

ハンドクリッカー試作の続き



夏頃にやって、忙しかったりしてなかなか先に進まないハンドクリッカーの試作ですが、先日多治見の陶器屋さんがいらして、試作品を見てこれが欲しいと仰るので作る事になりました。つまり売れてしまいました。ウチの配偶者の実家がその昔、多治見のあたりでタイル工場を経営していて、今回いらした陶器屋さんはそのすぐ近く(隣町ぐらい)なのです。今回そういうのは偶然なのですが、瀬戸-多治見あたりは今でも製陶業が多い場所です。配偶者の実家がタイルを作っていた頃は今よりもずっと盛んで、東濃鉄道笠原線という陶器を運ぶ鉄道が敷かれていたぐらいです(リンクリンクその2)。その鉄道は1978年に廃線、配偶者実家の工場が廃業したのも、そのあたりかと思われます。時代の流れというのは厳しいものです。



材料を揃えるのに、これがなかなか時間がかかり、加工もなかなか面倒くさいというね。たくさん入れば、加工もすべて外注してしまえますが、今回1台ですし、なかなか予算も厳しいのでそうも行きません。自分で加工します。いつもの通り、溶接はプロにお願いします。



陶器屋さんがこういうものを一体何に使うのか?と思いましたけど、陶器に柄をつけるときに、柄を印刷した和紙を貼りつけて模様をつけるらしいのです。その和紙を打ち抜くときに使うものだと、配偶者が言っていました。
もちろん、量が多い場合は油圧クリッカーでの打ち抜きを依頼するのですが、少量の場合はそれが面倒なので、自分のところでやってしまえば手間がない、というものらしいです。
世の中には自分の知らない世界があるものです。打ち抜きというのは、革業界だけではないのだなぁと、そういうことを知ったのでした。

今週中に仕上げて、納品がてら配偶者のお父さんのお墓がある多治見に墓参りに行こうかと、そんな感じです。

2016年11月7日月曜日

壁に折りたたむテーブルをDIYする

2LDKのマンションに住んでますけど、3人で住むには大して問題はありませんが、やはり空間に余裕があるわけではありません。配偶者がミシンがけをするのに、今まではダイニングテーブルを使っていましたけど、やっぱりちょっとしたテーブルが欲しい、でもテーブルを増やすと狭くなるということで今回は壁に折りたためるテーブルを作ることにいたします。



今まではこんな感じでダイニングテーブルを代用していたわけですね。これだと飯を作りながらちょっと作業ということが出来ないので不便なのです。



90cm x 45cmぐらいで作ってみます。11mm厚のポプラ合板サブロクサイズ1100円というものをカットして二枚貼り合わせで22mm厚で強度は充分だと思います。

今回重要なのは使わない時はテーブルをすぐにしまえるというところです。
というわけで折りたたみテーブル用の金具を買います。




田邊金属工業所 ターナー折りたたみ式棚受け金具 大400mm 白 1組 2257円
これは2セット入っておりますので、2つ買う必要はありません。



石膏ボードの壁に上の折りたたみ金具をつけても絶対に強度が持ちませんので、一工夫する必要があります。

WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム ディアウォール ホワイト 871円 x 2セット
これは1セット(柱1本分)しか入っておりませんので、2つ買う必要があります。



100円ショップで買ってきた色つきニスを薄めて10回ぐらい塗り重ねます。深みがある割には透明感があるという良い色になってきました。



親方、出来ましたよ。組み立ては天井と床に2x4材を突っ張らせて押し込め、金具を木ねじで止めるだけですので、簡単なものです。
テーブルの高さは70cm、ダイニングテーブルと同じ高さで据え付けました。



折りたたむとこんな感じです。



折りたたみ時は、壁から10cmから15cm飛び出る程度でしょうか。
壁が丈夫だったら、折りたたみ金具を直接壁につけられるので、出っ張りはもっと少なくなり、見栄えはもう少しよろしくなると思います。



使用時はテーブルになります。
2人ぐらいでしたらここで充分飯が食えてしまうぐらいのテーブルサイズです。
飯だけではなく、コーヒーや紅茶、酒でもかまいませんし、ノートPCを持ってくれば仕事もできて、書き物もここで十分出来ます。狭い住居には、これは抜群に便利なテーブルかも知れません。



家庭用ミシンとロックミシンが乗せられる程度の大きさがあります。



金具はチャチな感じですが、思った以上にしっかりしております。



部屋がちょっとだけグレードアップしたような気分です。なかなか良いぞ、これ。



テーブルのピカピカ度合いもかなり気分が良いです。

大体6000円ぐらいの材料費でしょうか。その価格でここまで出来れば大満足です。



今回も実に気分が良いDIY作業でした。