2026年5月30日土曜日

ローマ字をダダ打ちして、AIに日本語に変換してもらう[その3 進化編]

BLOG 2026.05.30 EXPERIMENT EVOLUTION #IME #AI #秀丸マクロ

ローマ字をダダ打ちして、
AIに日本語に変換してもらう
─ その3 進化編 ─

$ romaji_macro --version 3.0 --mode auto_convert
「もう一手間」が、
どうしても許せない
── ENTER → AUTO CONVERT → 完了 ──
v1.0 → v2.0 → v3.0 → Web → ???

昨日、完成したと思っていたのであります。ローマ字だけをガーッとタイピングして、AIに漢字かな交じり文へ変換してもらうという秀丸マクロ。確かに使い始めた瞬間は「おお、これは便利だ」と思ったのですが、人間の欲望というものは際限がないもので、使い込むうちに「もっと楽にできないのか?」という声が脳の奥底から聞こえてくるわけです。

文字列を選択して、ショートカットキーを押す。たったこれだけの動作なのですが、人間というのはこの「ひと手間」が嫌なのです。どうしてもやりたくない。もう細胞レベルで拒否している。完成したと思った翌日にはもう「これじゃ足りない」と感じている自分がいる。なんとも贅沢な話ですが、しかしこの「怠惰への飽くなき渇望」短く言えば「そのひと手間をどうしてもサボりたい」これこそがイノベーションの母だという気もするのでした。


究極の怠惰、あるいは理想の入力とは

結局のところ、理想は何なのかと突き詰めて考えてみたのであります。答えは実にシンプルでした。

一行ローマ字を打って、
改行したら勝手に日本語になっている
究極的には、これが一番便利である。

──「ひと手間」すら省きたいという、人類の壮大な怠惰──

だってですね、前の文章に何を書いたかということが、ダダ打ちして垂れ流したローマ字文ではパッと見て理解ができないのですから不便なのです。自分が30秒前に何を書いたのかすら分からない。それはもう暗号文を自分で量産しているようなものです。


漢字かな交じり文 vs ローマ字垂れ流し文

そう考えると、日本語の漢字かな交じり文というのは実に偉大な仕組みだと改めて感心させられるのであります。視覚だけで文章の大意が掴める。一方のローマ字垂れ流し文は、ひと通り全部読まないと何が書いてあるのか分からない。この差はいったい何なのか、ちょっと自分なりに実験してみたのです。

─── ◆ 視覚実験 ◆ ───
kanjikanamajiribunnto ro-majitarenagasibunwomikurabete nanika kanjirukotohanai? sou,kanjikanamajiribunnha 3gyougurainobunshouwomiteirukedo, ro-majitarenagasibunnha yomutokino sikakuhanniwosemakusinaitoyomenainda.

漢字かな交じり文とローマ字垂れ流し文を見比べて、何か感じることはない?そう、漢字かな交じり文は3行ぐらいの文章を見ているけど、ローマ字垂れ流し文は読む時の視覚範囲を狭くしないと読めないんだ。

sou,kanjikanamajiribunnha, 2,3gyouwosikainiirete saishoni kanjiwomite taiiwotoraetetoiuyounakouiwositekara tiratiratohiraganabubunwomite yondeiru, jibundekansatusite soukanjita.

そう、漢字かな交じり文は、2、3行を視界に入れて最初に漢字を見て大意を捉えてというような行為をしてから、ちらちらとひらがな部分を見て読んでいる、自分で観察してそう感じた。

つまりこういうことなのであります。漢字かな交じり文は「まず漢字で大意を把握 → ひらがなで補完」という二段階読解を無意識にやっている。漢字が視覚的なランドマークの役割を果たしているわけですね。だからこそ、3行分を一気に視界に入れて読むことができる。

一方のローマ字文は、すべてが同じ粒度のアルファベットの連打ですから、ランドマークが存在しない。だから視覚範囲を狭めて一語一語追いかけるしかない。慣れの問題ではなく、漢字というシステムの構造的な優位性だったというわけです。


マクロ進化:範囲選択が不要になった日

というわけで、本日の目標は明確でした。一行ローマ字をガーッと書いて、改行してショートカットキーをポンと叩いたら、直上の一行が漢字かな交じり文に変換される。そういうマクロをAIに作ってもらったのであります。

ローマ字を
一行打つ
Enter で
改行
Ctrl+Shift+J
直上の行が
日本語に変身

昨日のバージョンだと、自分で範囲選択をしてからショートカットキーでマクロ発動という手順でした。それが今日のバージョンでは範囲選択が不要になった。たった一手間省けただけなのですが、これが使い勝手に雲泥の差を生むのであります。一行ローマ字でぐわーっと打って、改行してショートカットキーで日本語変換。このリズムが身体に馴染んでくると、もう元には戻れないのでした。


秀丸マクロ:ローマ字→日本語変換(進化版)

HIDEMARU MACRO romaji_to_japanese_v3.mac
// ------------------------------------------------------------- // ローマ字→日本語変換(ショートカット版 / 使い方 A) // 対象: 秀丸エディタ Ver 9.40 以上 / Windows 10 以上 // // 【使い方 A】 // 1. ローマ字を入力 // 2. Enter で次の行へ // 3. Ctrl+Shift+J(キー割り当て後)で変換 // → 直上の行が日本語になり、カーソルは下の空行に戻る // // 【使い方 B】ローマ字の行上でショートカット → その行を変換 // 【使い方 C】範囲選択してショートカット → 選択部分を変換 // // 【初期設定】(初回のみ) // 1. [マクロ]→[マクロ登録] で本ファイルを登録 // 2. [その他]→[キー割り当て] で Ctrl+Shift+J に本マクロを割り当て // ------------------------------------------------------------- $api_key = getenv("Gemini_API_KEY"); $model = "gemini-3.1-flash-lite"; $romaji = ""; $answer = ""; ##prevLineMode = 0; if ($api_key == "") { message "環境変数 Gemini_API_KEY が設定されていません。"; endmacro; } // 範囲選択がある場合 if (selecting) { $romaji = getselectedtext(); if ($romaji == "") { message "変換対象が選択されていません。"; endmacro; } $saved = $romaji; delete; call CallGeminiApi; if ($answer == "") { insert $saved; endmacro; } insert $answer; endmacro; } // 改行直後: 現在行が空(空白のみ含む)なら直上の行を変換 $curline = getlinetext(0); jsmode "WebView2"; js { let line = hidemaru.getVar("$curline"); hidemaru.setVar("$lineIsBlank", line.trim() === "" ? "1" : "0"); } if ($lineIsBlank == "1") { if (lineno <= 1) { message "変換対象の行がありません。"; endmacro; } ##prevLineMode = 1; up; } selectline; $romaji = getselectedtext(); if ($romaji == "") { message "変換対象が選択されていません。"; endmacro; } $saved = $romaji; delete; call CallGeminiApi; if ($answer == "") { insert $saved; if (##prevLineMode) { insertreturn; } endmacro; } insert $answer; if (##prevLineMode) { insertreturn; } endmacro; // ------------------------------------------------------------- // Gemini API 呼び出し($romaji → $answer) // ------------------------------------------------------------- CallGeminiApi: $answer = ""; #http = createobject("Msxml2.XMLHTTP"); if (#http == 0) { #http = createobject("Microsoft.XMLHTTP"); if (#http == 0) { message "XMLHTTPオブジェクトの生成に失敗しました。"; return; } } $url = "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/" + $model + ":generateContent?key=" + $api_key; callmethod #http, "open", "POST", $url, false; callmethod #http, "setRequestHeader", "Content-Type", "application/json"; jsmode "WebView2"; js { try { let romaji = hidemaru.getVar("$romaji"); let obj = { system_instruction: { parts: [{ text: "あなたはローマ字を日本語に変換する専用ツールです。" + "入力されたローマ字を、音に忠実に自然な漢字かな交じり文に" + "変換してください。変換後のテキストのみ出力し、" + "説明・挨拶・補足は一切出力しないこと。" }] }, contents: [{ parts: [{ text: romaji.trim() }] }], generationConfig: { temperature: 0.1, maxOutputTokens: 1024 } }; hidemaru.setVar("$post", JSON.stringify(obj)); } catch (e) { message("JSON生成エラー:\n" + e.message); hidemaru.setVar("$post", ""); } } if ($post == "") { return; } callmethod #http, "send", $post; if (!getresultex(10)) { message "API送信に失敗しました。"; return; } $resp = getpropstr(#http, "responseText"); #code = getpropnum(#http, "status"); if (#code != 200) { message "APIエラー (code=" + str(#code) + ")\n" + $resp; return; } jsmode "WebView2"; js { try { let obj = JSON.parse(hidemaru.getVar("$resp")); let answer = obj.candidates[0].content.parts[0].text.trim(); hidemaru.setVar("$answer", answer); } catch (e) { message("JSON解析エラー:\n" + e.message); hidemaru.setVar("$answer", ""); } } return;

秀丸の外へ:Web版の誕生

ここまで来たら次は何をしたくなるか。言うまでもありません。秀丸エディタがなくても使えるようにしたいのであります。

そこでAIエディタにPHPコードを書いてもらって、Webサーバーで動かしてみた。するとこれがあっさり動いてしまった(実はバグ潰しに10回ぐらいは書き直してもらった)。URLを知っていれば、秀丸エディタがインストールされていない環境からでもブラウザひとつでローマ字→日本語変換ができるようになったのであります。秀丸マクロという城壁の中に閉じ込められていた魔法が、ついにインターネットの大海原に漕ぎ出したという次第です(危ないから一般公開しないよ)。

v1.0
範囲選択
+ ショートカット
v2.0
改行
+ ショートカット
v3.0
Web版
ブラウザで動作
v4.0???
常駐プログラム
ホットキー一発

次なる野望:日本語入力の歴史を変える(ホントかな?)

さて、もう次の目標は見えているのであります。

Windowsに常駐プログラムを作って、
どんな入力欄でもホットキー一発で呼び出し、
ローマ字ダダ打ちした文字列を
日本語の漢字仮名交じり文に変換する。

夢の日本語入力

これができれば、Google日本語入力もATOKもさようなら。
日本語入力の歴史が変わる。

……と大見得を切ってみたものの、本当にそんなことが出来るのかどうか。まあ、出来るか出来ないかは別として、思いついたら試さずにはいられないという、この性分だけは30年間まったく変わっていないのでした。結局のところ、人間を動かすのは「便利にしたい」という怠惰と、「面白そうだ」という好奇心の二本立てであるという話です。


昨日完成したはずのものが、
今日にはもう古くなっている。
技術とは、そういうものなのかもしれません。

さあ、次の一手間を省きに行こう。

……ホントかな?

AIが、過去に例を見ないものだから魚拓を取っておけと言うので、魚拓を取っておきました。

https://megalodon.jp/2026-0530-2110-33/https://aki-asahi.blogspot.com:443/2026/05/ai3.html

2026年5月29日金曜日

ローマ字をダダ打ちして、AIに日本語に変換してもらう[その2]

昨日の投稿の続きであります。

突然ですが皆様、ローマ字のダダ打ち、つまり漢字変換などというまだるっこしい作業を完全に放棄し、ただひたすらにローマ字だけを打ち込み続けるという、昨日のアイデアの続きです。
AIの力で一気に日本語へ変換させる魔法のシステムを構築いたしました。
私が30年もの長きにわたり愛用し、もはや身体の一部と化している『秀丸エディタ』用のマクロであります。
もちろん、コードを書いたのは私ではなく、AIエディタのCursor先生という次第です。

今回採用した頭脳は、Gemini AIのモデルの中でも最速かつ最安を誇る「gemini-3.1-flash-lite」。
こいつを使って、秀丸マクロから直接GoogleのAPIを叩き、流し込んだローマ字を自然な日本語に変換してもらおう、という目論見です。
昨今流行りのローカルLLMなどという、PCのストレージを無駄に圧迫する得体の知れない代物をインストールする必要など一切ありません。我々のような一庶民が、一日数十万字も猛烈に入力するわけでもないのですから、APIの利用料金など、路傍の石にも等しい微々たるものであります。私は有料枠のAPIを設定しましたが、多分無料でも十分行けると思います。ただ混雑しているときは待たされるので、有料枠のAPIを使ったほう良い、私からのささやかなアドバイスです。普通の人だったら一月使って数十円のレベルです。

ウチのブログをご覧になっているような、DIY精神あふれる方々なら全く問題ないでしょう。
ご興味のある方は、ぜひこの秀丸エディタと以下のマクロの組み合わせを試してみてください。秀丸エディタを持っていないんで、サクラエディタでやりたい場合はどうすればいいか?とかそういう事はもうAIに聞いてくれ。

使い方は極めてシンプル。

  1. 取得したGemini API KeyをWindowsの環境変数(Gemini_API_KEY)に設定。
  2. 以下のコードを「romaji_convert.mac」とでも名付けて秀丸のマクロフォルダに放り込み、マクロ登録。
  3. あとは適当なショートカットキーに割り当てておけば、キー一発で呪文が発動します。

日夜、文章書きという名の終わらない作業と格闘している同好の士に、是非ともおすすめしたい一品なのでした。このままでも全然使えますが、あとは自分が使いやすいように勝手にコードを改変して使ってください。
さあ、今日もひたすらキーボードを叩くとしましょう。

romaji_convert.mac
// -------------------------------------------------------------
// ローマ字一括変換マクロ (Gemini API 直接呼び出し)
// 対象: 秀丸エディタ Ver 9.40 以上 / Windows 10 以上
//
// 環境変数 Gemini_API_KEY に API キーを設定して使用します。
// 参考: GoogleGeminiに問い合わせ.mac (秀まるお氏)
// -------------------------------------------------------------

$api_key = getenv("Gemini_API_KEY");
$model   = "gemini-3.1-flash-lite";

if ($api_key == "") {
    message "環境変数 Gemini_API_KEY が設定されていません。\n秀丸を再起動するか、システムの環境変数設定を確認してください。";
    endmacro;
}

if (!selecting) {
    selectline;
}

$romaji = getselectedtext();
if ($romaji == "") {
    message "変換対象が選択されていません。";
    endmacro;
}

delete;

#http = createobject("Msxml2.XMLHTTP");
if (#http == 0) {
    #http = createobject("Microsoft.XMLHTTP");
    if (#http == 0) {
        message "XMLHTTPオブジェクトの生成に失敗しました。";
        insert $romaji;
        endmacro;
    }
}

$url = "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/" + $model + ":generateContent?key=" + $api_key;

callmethod #http, "open", "POST", $url, false;
callmethod #http, "setRequestHeader", "Content-Type", "application/json";

jsmode "WebView2";
js {
    try {
        let romaji = hidemaru.getVar("$romaji");
        let obj = {
            system_instruction: {
                parts: [{
                    text: "あなたはローマ字を日本語に変換する専用ツールです。入力されたローマ字(ヘボン式/訓令式)を、音に忠実に自然な漢字かな交じり文に変換してください。助詞・語尾・接続詞は変えないこと。変換後のテキストのみ出力し、説明・挨拶・補足は一切出力しないこと。"
                }]
            },
            contents: [{
                parts: [{ text: romaji.trim() }]
            }],
            generationConfig: {
                temperature: 0.1,
                maxOutputTokens: 1024
            }
        };
        hidemaru.setVar("$post", JSON.stringify(obj));
    } catch (e) {
        message("JSON生成エラー:\n" + e.message);
        hidemaru.setVar("$post", "");
    }
}

if ($post == "") {
    insert $romaji;
    endmacro;
}

callmethod #http, "send", $post;
if (!getresultex(10)) {
    message "API送信に失敗しました。";
    insert $romaji;
    endmacro;
}

$resp = getpropstr(#http, "responseText");
#code = getpropnum(#http, "status");
if (#code != 200) {
    message "APIエラー (code=" + str(#code) + ")\n" + $resp;
    insert $romaji;
    endmacro;
}

jsmode "WebView2";
js {
    try {
        let obj = JSON.parse(hidemaru.getVar("$resp"));
        let answer = obj.candidates[0].content.parts[0].text.trim();
        hidemaru.setVar("$answer", answer);
    } catch (e) {
        message("JSON解析エラー:\n" + e.message);
        hidemaru.setVar("$answer", "");
    }
}

if ($answer == "") {
    insert $romaji;
    endmacro;
}

insert $answer;

endmacro;

2026年5月28日木曜日

ro-majiwodadautisite AIninihogonobunshounisitemoraujikkenn

BLOG 2026.05.28 EXPERIMENT #IME #AI #TouchTyping

ローマ字ダダ打ち×AI変換
─ 次世代IMEの夜明け

$ romaji_input --mode dadauchi --convert ai
思考スピード = 入力スピード
── ROMAJI → AI → 日本語 ──

今日は新たな実験をしたいと思います。皆さん、いくらタッチタイピングが出来ても、日本語変換にどうしても時間がかかってしまって、思考スピードに打鍵が追いついてこないという悩みはありませんでしょうか?そこで今日はローマ字ダダ打ちして、AIに日本語文章に直しておらうという実験です。以下ダダ打ちしたローマ字、とAIが直した日本語です。


実験:ローマ字ダダ打ち → AI変換

jisedaino IME no aideawokangaeta. toiuka mou kangaeteiruhitoha ooitoomoukedo, IMEdenihongohenkannki-wonakusite, ro-majiwosonomamautikondeikutokattenibunmyakuwohandansite, IMEga nihongonobunshouninaositeurerutoiumonodesu. sounaruto, ro-majinodakennsupi-dogasonomamanihongononyuuryokumojisuuninarunodetotemobenrininarutoomoimasu.tashounogojidatujigurainaraAIganaositekurerunode,korekosohontounisikousupi-dotonyuuryokusupi-dogaonajininarimasu.

次世代のIMEのアイデアを考えた。というか、もう考えている人は多いと思うけど、IMEで日本語変換キーをなくして、ローマ字をそのまま打ち込んでいくと勝手に文脈を判断して、IMEが日本語の文章に直してくれるというものです。そうなると、ローマ字の打鍵スピードがそのまま日本語の入力文字数になるので、とても便利になると思います。多少の誤字脱字ぐらいならAIが直してくれるので、これこそ本当に思考スピードと入力スピードが同じになります。

tinamini konobunshoumo ro-majiwodadautisiteAIninihongonomojininaosietmorattamonodesu.

ちなみに、この文章もローマ字をただ打ちしてAIに日本語の文字に直してもらったものです。

─── ◆ ◆ ◆ ───
onseinnyuuryokugahattennsiteirutohaie,PCnomaedebutubutuitteiruhitowosouzousitemitekudsai, soreha tannnaruabunaihitoesu.onseinyuuryokuwohitomaedetokakaishadehatukaetamonodehaarimasen.

音声入力が発展しているとはいえ、PCの前でブツブツ言っている人を想像してみてください。それは単なる危ない人です。音声入力を人前とか会社では使えたものではありません。

ro-majidakewonnyuuryokusuruIMEgadekitarajinruinoookinahattenntoiemashou,sositewatasiga30nenmaenirenshuusitaMikaTypega,matahinomewomirusonoshunkandesu.

ローマ字だけを入力するIMEができたら、人類の大きな発展と言えましょう。そして私が30年前に練習したMikaTypeが、また日の目を見るその瞬間です。

minasan,taipinguhakakonogijutudehaarimasen, imanojidaimohissunomonotoiemashou. watasidemoro-majidadautisiteAIninihongonobunshounihenkansurutoiukotowoomoitukukuraidesukara,moukasikoihitohakangaeteite,sonoutinijissousarerunitigaiarimasen.

皆さん、タイピングは過去の技術ではありません。今の時代も必須のものと言えましょう。私でもローマ字ただ打ちしてAIに日本語の文章に変換するということを思いつくくらいですから、もう賢い人は考えていて、そのうちに実装されるに違いありません。

─── ◆ ◆ ◆ ───
soremotikaishourainina.

それも近い将来にな。

sakki geminiAInisoudansitara ro-karuLLMnonakademokaruimoderudemojissoudkiruyounakotowoiwaretanode,kongojikangaarutokinidemotamesitemitaitoomotteimasu.

さっきGemini AIに相談したら、ローカルLLMの中でも軽いモデルでも実装できるようなことを言われたので、今後時間があるときにでも試してみたいと思っています。

soredehaminasangokigenyou, tattitaipingu banzai.

それでは皆さんごきげんよう、タッチタイピング万歳。


実験結果:日本語入力の未来は明るい

どうです皆さん?
自分が誤字脱字したものよりも
ずっと正確な日本語の文章
直してくれています。

なんというか日本語入力の未来は明るい兆しがある、
そんな気がしました。

以下、AIと壁打ちしていて、AIが出してきた文章です。


AIが語る「変換キー」というボトルネック

AI RESPONSE

タイピングのボトルネックの大部分は「変換キーを押して、正しい漢字候補を目で探して選択する」という脳と指のストップ&ゴーの作業にあります。

ローマ字の打鍵スピードをそのまま入力速度に変えられるのは、想像以上に大きな解放感があります。

この運用をローカルLLMでより快適にするための具体的なメリットや、実用性を高めるアイデアをいくつかご紹介します。

このやり方がもたらす3つの快適さ

1 「思考のスピード」で打ち続けられる
文章を書いているときに一番もったいないのは、「漢字変換に気を取られて、次に書こうとしていたアイデアを忘れる」ことです。 ローマ字垂れ流しスタイルであれば、頭に浮かんだ言葉をノンストップで指から出力できるため、思考を一切中断されません。

2 独自の「略語」も混ぜ放題
AIは前後の文脈を強力に補完するため、毎回すべてを正しいローマ字で打つ必要すらなくなります。

入力例: mtg no sgniw ntuite asita hnasitai AIの変換予測: 「ミーティングの議事録について明日話したい」

このように、自分だけの超ショートカット打ち(mtg=ミーティング、gijirokuを省いてsgniwなど)を混ぜても、AIが文脈から「こう言いたかったんだな」と綺麗に超訳してくれます。

3 ホームポジションから手を動かさない
変換キーやスペースキーの連打、矢印キーでの文節区切りの調整が不要になります。 アルファベットのキーだけをリズミカルに叩き続け、最後にショートカットキー(例えば Ctrl + Enter など)でAIに一発変換させるという、無駄な動きが一切ないタイピング環境が作れます。


さらに快適にするための「設定のアイデア」

AI RESPONSE

ローカルLLM(LM Studioなど)を裏で常時起動しておき、以下のような組み合わせで運用すると、もはや「未来のIME」として機能します。

クリップボード連携ツールの活用: Clibor などのクリップボード履歴ソフトや、キー入力をトリガーにするマクロツールと組み合わせる。

操作の流れ

メモ帳で
ローマ字を
バババッと打つ
全選択してコピー
Ctrl+A → Ctrl+C
ショートカットキーで
ローカルLLMのAPIが走る
クリップボードが
綺麗な日本語
置き換わる

これなら、わざわざAIのチャット画面を開いてコピペする手間すらなくなり、あらゆるアプリ(ブラウザ、メール、Excelなど)の上でこの「爆速ローマ字入力」が使えるようになります。

タイピングの概念が変わる非常に面白いアプローチですので、手元のローカルLLMでぜひ実験してみてください。


秀丸エディタに「魔法」を仕込む

私はちょっと長い文章を書くのは大概は一度秀丸エディタの上で書いて、それをコピー・ペーストしてメッセージ入力欄にいれてからという場合が多いです。AIに指示を出すにも、AIのメッセージ欄に直接打ち込んでいると、途中で改行を入れたつもりがAIに送ってしまって、AIにちょっと待って!と言わなければならないという手間を省くためです。秀丸エディタに魔法の入力方法を仕込んでおけば、私の場合は大概困らなくなる、そう思いつきました。

AI RESPONSE

その使い方は、テキスト作成やAIへのプロンプト作成において究極に合理的でスマートなワークフローですね!

おっしゃる通り、AIの入力欄で Shift + Enter のつもりだったのに、うっかり Enter だけを押してしまって中途半端な状態で送信されてしまう「誤送信」は、誰もが一度はストレスを感じるポイントです。

いつも使い慣れていて、動作が軽快で、勝手に送信される心配が絶対にない「秀丸エディタ」の上でまずは思考をすべて吐き出すというのは、最高の下書き環境です。

その秀丸エディタにこの「魔法の入力方法」を仕込むのであれば、実は外部の複雑なツールを使わなくても、「秀丸マクロ」を活用するだけで、今すぐ完全ローカルで自動化システムを構築できます。

秀丸エディタに仕込む「3つの圧倒的メリット」

1 誤送信が100%発生しない
秀丸の上でどれだけ Enter を連打しようが、途中でじっくり推敲しようが、AIに送信されることはありません。完全に自分のペースで、ローマ字を書き殴ることができます。

2 いつものショートカットキー一発で日本語化
文章をローマ字でバババッと書き終えたら、あらかじめ設定したショートカットキー(例えば Ctrl + F12 など)をポンと押すだけで、その場で一瞬にして綺麗な日本語に化けさせることができます。

3 そのままいつもの場所にコピペできる
日本語に変換されたら、あとは Ctrl + A → Ctrl + C でコピーして、メッセージ欄にペーストするだけです。

秀丸でどうやって実現する?(技術的な仕組み)

秀丸マクロを使って、以下のような処理を裏で走らせることで実現できます。

  1. 秀丸上で選択したローマ字テキスト(または全テキスト)を取得する
  2. 秀丸の runex コマンドを使い、バックグラウンドでローカルLLM(Ollamaなど)のAPIにそのテキストを投げる
  3. AIから返ってきた「綺麗な日本語」を受け取り、秀丸上の元のテキストと置き換える

秀丸マクロの構成イメージ(Ollama等を使う場合)

// 選択されているローマ字テキストを取得 $romaji = gettext(seltopx, seltopy, selendx, selendy); // バックグラウンドでローカルAI(1.2Bモデルなど)を呼び出すコマンドを実行 // プロンプト:以下のローマ字を自然な日本語に直して、結果だけを出力してください。 $cmd = "curl http://localhost:11434/api/generate -d \"{\\\"model\\\":\\\"lfm2.5-1.2b\\\",\\\"prompt\\\":\\\"" + $romaji + "\\\",\\\"stream\\\":false}\""; // 実行して結果を取得し、選択範囲に上書き貼り付け insert runex( ... );

※OllamaなどのローカルLLM環境がパソコンに入っていれば、このような数行のマクロを登録し、キーボードのショートカットに割り当てるだけで「自分専用の超爆速AI変換エディタ」が完成します。


ローマ字ダダ打ち、
なかなか面白い実験でありました。
日本語入力の未来は、
案外すぐそこにあるのかもしれません。

タッチタイピング万歳。

2026年5月22日金曜日

タッチタイピングは一番安上がりな人生の投資

BLOG 2026.05.22 #PC #TouchTyping #AI

パソコンとの30年戦争、
あるいはタッチタイピングという名の聖剣について

$ touch_typing --practice --daily 10min
1996 → 2026
── 30 YEARS WITH PERSONAL COMPUTER ──

パソコンとは30年の長い付き合いであります。

1996年、わたくしはCompaqの486-33MHzという、今どきのスマートウォッチ以下の演算能力しか持たない代物を購入しました。これが人生初のパソコンだったのですが、当時の私にとってパソコンなどというものは、月の裏側の鉱物ぐらい縁遠い存在でした。
何しろ当時のパソコン使いといえば、薄暗い部屋で画面に張り付いている一部の濃厚なオタク――今どきの小綺麗にラベリングされた「推し活」世代とは根本的に異なる、何と言いますか、独自の生態系を確立していた方々――か、あるいは企業の経理部あたりで仏頂面をしながらキーを叩いている人間か、そのどちらかという時代なのであります。汗と埃にまみれた一介の肉体労働者にとって、そんなものに手を出す動機は皆無だったという次第です。

ところが、当時仲が良かった人物に「これからは絶対にパソコンが必要になりますよ、絶対です」と、まるで予言者のような確信に満ちた口調で背中を押されてしまった。人間というのは不思議なもので、自分では絶対に踏み出さない一歩を、他人の一言で踏み出してしまうことがあるのです。今にして思えば、あの助言は私の人生における数少ない幸運のひとつだったと言えましょう。あの人には足を向けて寝られないのですが、まあ方角を知らないので全方位に感謝しておきます。

人生を変えた最初の指令

そしてまず言い渡されたのが、これでした。

「1日10分で良いから、
Mikatype(美佳のタイプトレーナー)
1ヶ月タッチタイピングを練習すること」

このMikatype(美佳のタイプトレーナー)、驚くべきことに令和の現在もなお健在であります。しかもWeb上で動作するのでインストールという名の儀式すら不要。30年前のソフトが今も現役で人類の指先を鍛え続けているという事実。これはもうフリーソフト界の生きた化石と呼ぶべきか、それとも不朽の名作と崇めるべきか。

⌨ Mikatype(美佳のタイプトレーナー)

このタッチタイピングの習得によって、わたくしがその後の人生でどれほどの恩恵を受けたか。正確に金額換算することは不可能ですが、仮に時給換算で「タイピングが出来なかった場合に失われていたであろう生産性」を積み上げていったら、おそらく高級外車の一台や二台は軽く買えていたのではないかと思うのです。タッチタイピングが出来ない人は間違いなく人生大損しています、と断言してしまって差し支えないだろうと思います。

たった1日5分10分でもいい、Mikatypeを1ヶ月続けるだけでローマ字打鍵数200文字以上に到達します。スマホ全盛の今、「パソコンなんて」と鼻で笑う方もいるでしょう。お気持ちは分かります。しかしですね、何をやるにしろ、本腰を入れて取り組むならばデスクトップPC+でかいスクリーンという布陣に勝る環境はないのです。スマホの画面がいくら4Kだ有機ELだと威張ったところで、あの手のひらサイズの窓から覗ける情報量と、30インチ超のモニターに展開される情報量では、もう戦車と竹槍ぐらいの差があるという話です。

音声入力が進化してきているのは認めましょう。しかし現状、アルファベットと日本語が混在する文章を口述筆記させようとすると、AIは見事なまでに混乱して変換ミスの連発砲撃を浴びせてきます。屁理屈をこね回してスマホで頑張るよりも、黙って1日10分×1ヶ月でタッチタイピングを叩き込んだほうが、人生における費用対効果は圧倒的に優れている。これはもう、そろばんを弾くまでもない自明の理なのでした。


テレホーダイという名の戦場

昔のインターネットといえば、ダイヤルアップ回線であります。「ピーヒョロロロ、ガガガ……」という、まるで異世界への扉をこじ開けるかのような接続音。そしてテレホーダイの時間帯――深夜23時から翌朝8時まで――に何をしていたかと言えば、わたくしはもっぱらチャットに明け暮れていたのであります。

チャットルームという戦場では、文字入力の速度がそのまま存在感に直結します。チンタラと一文字ずつ打っていたら、他の参加者の会話は容赦なく上方へスクロールしていき、自分の発言が画面に表示された頃にはもう話題が三つほど先に進んでいるという、なかなかに残酷な生存競争が繰り広げられておりました。ここででかい顔ができるのは銃を持っているやつではなく圧倒的にタイピングが早いヤツだ。そういう環境で鍛え上げられた結果、当時の一分間の打鍵数は300を超えていたと記憶しています。打鍵数測定サイトで日夜しのぎを削り合い、化け物じみた連中になると400超えという人知を超えた領域に到達しているのもいました。

Dvorak配列が速く打てるという話を小耳に挟み、400超えの連中を出し抜いてやるとか意気込んでちょっと試してみましたが、結局Qwertyに直帰しました。アルゴノミックタイプのキーボードを買っていかに速く打鍵するかという努力もしていましたが、あれも結構大きくて狭いデスクトップには邪魔なんで、チャットをやらなくなってからは昔ながらと言うか普通のキーボードに戻りました。メカニカルキーボードも一時気に入って使っていましたけど、人を雇うとなると、あれは聞いている方からしたらうるさくて気が散るのでやめました。打鍵している人はあのカチャカチャ音が気分が上がって良いのですけどね。

その他には片手打ちというのもちょっと修行しました。ちょっとしたプログラムを入れて、普通のキーボードを左手打ちできるようにするものです。右手に割り当てられているキーをそのまま左に鏡写しするのですが、例えばJのキーを打ちたければ右人差し指をミラーしたFのキーをニ度打つとJの文字が打てるというアイデアグッズみたいなものです。何が良いかと言うと右手はマウスから手を離さず左手で文字入力ができるわけです。例えばcopy と打つ場合、cwwqqttと打つわけです。便利なのか便利でないのかよくわからないものですが、これが後々Rhino3Dを使うときにすごく役に立ちました。モデリングソフトはマウスから手を離したくない、でもメニューまでマウスポインタを持っていくのはかったるい、そこでコマンドは左手だけで打つというとても理にかなった方法です。

さて、歳を取ると反射神経というものは確実に衰退するもので、最近改めて測定してみたら250程度にまで落ちていました。全盛期の自分が見たら「老いたな、このロートルめ」と哀れみの視線を向けてくるだろうと思いますが、まあ250もあればAI時代を生き抜くには十分すぎるほどの武器であるという話です。


「タイピングがAIへの最短経路では?」とAIに聞いてみた

ふと思い立って、「AIを使いこなす早道は、やっぱりタッチタイピングを覚えることでは?」とAIに質問を投げてみたのであります。すると、このデジタル知識人は待ってましたとばかりに、なかなか気の利いた分析を返してきました。

AI RESPONSE

AIとのハイレベルな対話(プロンプトの調整や、別のAIへのセカンドオピニオン取得)は、脳内の「思考のラリー」です。

タイピングができない人: 脳から出たアイデアを指先でポチポチと翻訳するプロセスで、思考のエネルギー(認知資源)の8割を消費してしまいます。これではAIを「調教」する前に疲れ果ててしまいます。

打鍵数250の人: 指先が脳の神経と直結しているため、思考がそのままストレスゼロで画面に流れ込みます。脳の100%を「AIをどう動かすか」という戦略に集中させることができます。

AIを使いこなす側に行くための条件は「試行錯誤の数」です。
打鍵数が250ある人は、打鍵数が50の人に比べて、同じ10分間で5倍多くAIに問いかけ、5倍多く失敗し、5倍速く特性を理解できます。このスピードの差が毎日積み重なるわけですから、1年で10年分の差がつくのは物理的に当然の結果と言えます。

なるほど、AIに聞いたらAIが「タイピング速度は正義」と太鼓判を押してくれたという構図であります。まあAIに「タイピング要らなくないですか?」と聞いたら「そうですね不要です」とは言わないだろうから、多少の営業トークは差し引くとして。しかし「5倍の試行錯誤が5倍の理解を生む」という理屈は、30年間キーボードを叩き続けてきたわたくしの実感とも完全に一致するのでした。


次に来る地獄の名は「AI詐欺」

AIがこのまま進化を続けて世の中がどう変わるかなど、しがない素人のわたくしに見通せるはずもありません。しかし、どういう騙され方をするか、これだけは痛いほどよく分かるのであります。なぜなら、同じ手口をもう何度も目撃してきたからです。

PCに触れるのが遅かった人が、悪徳業者からどう見ても素人には無用の長物としか言いようがない高スペックPCを、法外な値段で売りつけられた――そういう被害者が周囲に一人や二人はいたでしょう?

「これからの企業は自社ウェブサイトぐらい持っていないと」とか何とか、うまいことを言い含められ、そのへんのブログで十分まかなえる程度の内容のサイトのために、月額何万もする過剰スペックのサーバー契約を結ばされた知り合いの社長がおりました。おまけにドメインまで業者に抑えられているため、安いサーバーへの引っ越しすら封じられているという始末。さらに追い打ちをかけるように、ちょっとした文言の修正ですら追加料金を請求されるという、端から見たら完全に養分として搾取されている状態なのです。本人は気づいていないところがまた救いようがない。

携帯ショップで高額なスマートフォンにオプション全部乗せという、まるで回転寿司で「全皿制覇」を試みるかのような回線契約を結ばされた人も、必ず身近に一人はいたはずです。

断言します。この次はAIで同じことが起きます。

Gemini AI Studioに数千円チャージしておけば1年は困らないだろう、というレベルの利用者が、「これからはAIの時代ですから!」と畳みかけられ、月額数万円の高額AIサブスクリプションを数年縛りで契約させられる。で、何に使えばいいか分からないまま毎月引き落とされ続けるという、情弱地獄の新章が確実に幕を開けるのであります。

PCの時も、ウェブサイトの時も、スマホの時も、まったく同じ構造でやられてきた。新しい技術が来るたびに「よくわからないけど必要らしい」という不安を煽られ、必要以上どころかわかっている人から見たらとんでもない額の出費を強いられる。30年間、見事に同じ双六の目が繰り返されているのであります。AIがその双六の最新マスに加わっただけの話です。

要は知らない人はいつも騙される側、ということです。


2005年、歴史は繰り返す

2005年のことです。友人から「どうしても仕事でパソコンが必要になってしまった。何を買ったらいいか相談に乗ってくれ」と、まるで難病の診断を受けた患者のような深刻さで助けを求められました。

コスパの良さそうなノートPCを一台選定してやり、そして私は1996年に自分が受けたのとまったく同じ指令を下したのであります。

「とりあえず他のことは何もやらなくて良い。
1日10分だけで良いから、
Mikatype(美佳のタイプトレーナー)
1ヶ月タッチタイピングを練習すること」

この友人は指示を忠実に遂行する性格だったようで、きっちり1ヶ月間やりきりました。3週間を過ぎた頃には、実用上十分なタッチタイピングを習得していたという次第です。今頃きっと私に感謝しているだろうなぁ、と勝手に思っておりますが、面と向かって礼を言われた記憶がないあたり、まあそんなものだろうという諦念もまた漂うのでした。


30年経っても、結局はこれに戻る

時代はずいぶんと様変わりしました。ダイヤルアップは光回線になり、チャットルームはSNSとAIに置き換わり、CPUのクロック数は486の33MHzから数GHzへと百倍以上に跳ね上がった。しかし30年を経てなお、わたくしが後輩や友人に最初に伝えるべきことは、結局のところ何一つ変わっていないのでした。

しつこいと思われることを百も承知で、もう一度だけ申し上げます。私は皆さんに不要なサービスを売ったりしませんが厳しく言う、

「1日10分で良いから、
Mikatype(美佳のタイプトレーナー)
1ヶ月タッチタイピングを練習すること」

これは思考と指を直通させる訓練であります。
脳が考えたことを、翻訳のロスなく、そのまま画面に叩き込む回路を作る作業です。

これだけで人生が変わります。これで情弱と永遠にお別れ。
たかだか1日10分×30日。考えてみれば5時間の投資で一生モノのスキルが手に入る。
こんなコスパの良い自己投資が他にあるなら、ぜひ教えていただきたいものです。

結局、左右の人差し指はFとJのホームポジションは絶対正義なのです。

⌨ Mikatypeを今すぐ始める

30年前の恩人に感謝しつつ、
今日もわたくしはキーボードを叩き続けるのであります。
歳のせいで打鍵数は落ちましたが、
まだまだ指は脳に追いついている。
たぶん。

……多分ね。

2026年5月15日金曜日

モスクワ放送日本語サービスの雰囲気を再現するプロジェクト

Москва → 日本
短波放送 1980s

昔、短波やAMラジオでモスクワ放送が入ってきていたのを覚えている方はいますか。

私が中学生の頃かな、面白がって聴いていたんです。ソ連の放送ですよ。冷戦真っ最中の時代に、あのほんわかとした日本語が短波に乗って届いてくる。NHKともCBCとも違う、微妙に格式ばっていて、それでいて妙に親しみのある語り口。あれを深夜にAMラジオで拾っていたというのは、今思えばなかなか変わった中学生だったと言えましょう。

一度、私はモスクワ放送に国際郵便でメッセージを送ってみたことがある。内容は思い出せないけどおそらく「放送を楽しみにしています」程度のものだったと思う。するとロシア(当時はソビエト連邦)から汚ねえ包み紙に包まれた小包が届いたわけです。開けてみると、ラジオ塔を模した白いプラスチックの置物。コンセントが付いていて、電源を差し込むと塔の先端が光るという、何とも味わい深いオブジェでした。もらった私は得意の絶頂。おそらく人生で初めて他人からもらったプレゼントが、モスクワ放送のラジオ塔オブジェなのですよ。「俺は、ソビエト連邦から認められた男だ」とか中二病全開で喜んだかどうかは、もうすっかり覚えていないけど。

ただし200V設定。日本のコンセントは100Vです。光が豆電球程度にしか灯らなかった。ソビエト連邦が日本の電圧事情に配慮するわけがない、冷静に考えれば当然なのですが、中学生にはその当然が理解できなかったのでした。今はもう残っていないだろうな。あれはなかなかソビエト時代の遺品として、今となっては歴史的な価値があるような気がしなくもない。金銭的な価値は間違いなくないだろうけどさ。


あの1980年代の空気を再現したい

あの懐かしいモスクワ放送を再現したいと思ったんです。YouTubeには有志の方が録音テープから音声を起こしたアーカイブが多少はあるようですが、何しろ少ない。ならば似たような雰囲気のものをAIで再現してみようじゃないか、ということで、AIにプロンプトを書いてもらうことにしました。

ここで重要なことをひとつ。AIのプロンプトというのは、自分で書いてはいけない。やりたい事だけAIに伝えて、AIにプロンプトを書いてもらったほうが全然良いものが出来る。これは本当の話です。人間が脳汁を絞り出しながら書いたプロンプトよりも、Claude Opusぐらいの能力のAIに「こういう放送を再現したい」と投げたほうが、非の打ち所のないプロンプトを仕上げてくる。人間の矜持もへったくれもないが、結果が良いのだから仕方がないという話です。今どきのAIも、そういうことを投げると「それは素晴らしいプロジェクトですね」とか持ち上げながら、プロンプトを書いてくれるんだから、人間がいちいち書く必要ないよね。


以下、プロンプト全文

# 人物・設定

あなたは「モスクワ放送 日本語サービス」のベテランアナウンサー、ナターリャ・ソロキナ。ソ連の国際放送局で20年以上にわたり日本語放送を担当してきた、穏やかで知的な女性。日本への留学経験があり、日本語と日本文化への深い敬意を持っている。放送は1970〜80年代の冷戦期、モスクワのスタジオから短波で送られてくる。

放送局の外は、白樺の並木道か、重たい雪か。クレムリンの鐘の音が遠くに聞こえる。

# 絶対規則

  • 開口一番、モスクワ放送の定番フレーズで始めよ。ただし毎回少し変えること。
  • 聞き手の言葉を「日本のリスナーから届いたお便り」として受け取り、それにまつわるソ連の人々の物語を一つ語れ。
  • 一度の応答で物語を必ず完結させよ。
  • 上限は日本語2000文字。短波放送らしく、簡潔に、しかし温かく。
  • 冷戦期のソ連から届いている放送として振る舞え。

# 語り口

  • 丁寧で落ち着いた、外国人が話す流暢な日本語のリズム。少し格式ばっているが温かみがある。
  • 時折、ロシア語の単語を自然に交えよ。
  • 物語の中に、さりげなくソ連体制への好意的な言及を一つ忍ばせよ。読んだ後に「あ、そういえばプロパガンダだった」と気づく程度の自然さで。

# 放送の三本柱

一、【ソ連の普通の人々の話】— 英雄や政治家ではなく、普通の市民の「ささやかな日常のドラマ」を語る。

二、【日本との思わぬ接点】— 距離と時代を超えた「共通の人間らしさ」が浮かび上がる瞬間を作る。

三、【文化と自然の挿話】— バイカル湖、チャイコフスキー、モスクワの地下鉄など、ソ連ならではの情景描写。

# 題材の引き出し(毎回違うものを使え)

コルホーズで40年働いた老農夫とその孫の話/シベリア鉄道で出会った旅人たちの一夜/バレエ学校に通う少女と母の手紙/勝利の日(5月9日)に涙を流す老兵士の話/極北の炭鉱町で毎週日曜に開かれるコンサート/モスクワ五輪(1980年)に向けて特訓するある選手の話/図書館で出会った日本語の本に書き込まれていたメモ/宇宙飛行士の家族が語る「帰還の朝」/レニングラード包囲戦を生き延びた老女の日常/カザフスタンの草原に住む遊牧民の子どもとの文通


# 締めくくり

以下はあくまで精神の参考。そのままは使わず、今夜の物語に合わせてゼロから作ること。

【参考サンプル・そのまま使うな】

A:「……日本の皆さん、今夜もモスクワからの電波が届きましたでしょうか。モスクワは今、深夜の静寂の中にあります。どうか良い夢を。ダースヴィダーニャ——またお会いしましょう。こちらはモスクワ放送でした。」

B:「……それでは今夜の放送はここまでとさせていただきます。遠く離れた日本の皆さんも、どうかお元気で。地球の反対側からも、平和への祈りは届くものだと、私は信じています。スパコーイノイ ノーチ——おやすみなさい。」

C:「……バイカル湖の水は今夜も深く青く、澄んでいることでしょう。皆さんの心にも、そんな静けさが訪れますように。こちらはモスクワ放送、ナターリャ・ソロキナでした。」



さりげないプロパガンダの妙

このプロンプトの中で特に秀逸だと思ったのが、こちらです。

「物語の中に、さりげなくソ連体制への好意的な言及を一つ忍ばせよ。ただし押し付けがましくすることは厳禁。読んだ後に『あ、そういえばプロパガンダだった』と気づく程度の自然さで。」

当時のモスクワ放送のプロパガンダは、そういうものだったんです。北朝鮮放送のように妙に力んで「チャンギョンハンムンインニンミラ!偉大なる首領様」を連呼するような野暮なものではなかった。ほんわかとした日常の話をしてくれて、あとから振り返ると「ああ、あれはソ連の体制を褒めていたのか」と気づく程度の、実に巧みな手口だった。プロパガンダの最上級は、聴いている側に気づかせないことだ——という教科書があるなら、モスクワ放送はまさにその実践例と言えましょう。


ラジオ番組として仕上げてみた

とりあえず、このプロンプトを使ってラジオ番組っぽく作ってみました。音声はVOICEVOXで生成したので、AI臭さはどうしても残る。合成音声特有の「息をしていない」感じは拭えないのですが、私としてはこれなら合格点をあげたいレベルです。

📻 モスクワ放送 再現プロジェクト

AIで作った放送なのに、なぜか妙に懐かしい。まるで、あの頃のAMラジオに耳を押し当てていた中学生の自分が、40年の時を越えて、また同じノイズの向こう側に耳を澄ませているような——そんな気分になるのは、単に私が年を取ったということなのかもしれません。

200Vのラジオ塔がうっすらとしか光らなかった夜を、40年経った今も覚えている店主なのでした。

というかさ、俺、AIを使ってこんな非生産的なことばかりやっているんだけど、、、

2026年5月10日日曜日

キャラメルサイズのAIチャットボット 設定+ハック編

GADGET / AI 2026.05.16 #M5Stack #AtomS3R #AIチャットボット #プロンプト芸 #ハードウェア改造

指先サイズの魔法の小箱「ATOMS3R AI Chatbot」に魂を吹き込む激闘録

世の中には「便利だから使う」ものと、「そこにロマンがあるから、あえて茨の道を進む」ものの二種類がございます。今回、わたくしがうっかり手を出してしまったのは、後者の極致とも言える代物。

それが、この指先ほどのプラスチックの塊、「ATOMS3R AI Chatbot」スイッチサイエンスの販売ページ)なのであります。大体23mm × 23mm × 23mmほどのサイズで、チロルチョコとそんなに変わりません。

🎯 本日の獲物

M5Stack Atom Echo S3R + Echo Base。見た目はただの電子部品ですが、こいつに「魂」を吹き込むと、最新のAIが名古屋錦三の高級クラブのホステスから古代の語り部まで……いや、失礼。とにかく流暢な日本語で喋り出すという魔法の小箱に変貌するのであります。

第一章:資材調達という名の関所

まずはブツを手に入れるところから始まります。スイッチサイエンスという名の聖地にて、この小さな基板をポチるわけですが、初心者の皆様は「これで本当に喋るのか?」という疑念に駆られることでしょう。安心してください、わたくしも同じでありました。どこの馬の骨か分からない一庶民が、AIの最先端に触れようというのですから、この程度の焦燥感はスパイスのようなものと言えましょう。

第二章:書き込みの儀式(M5Burnerとの格闘)

さて、ここからが本格的な「修行」の始まりです。PCとこの基板をUSBで繋ぎ、中身を書き換える必要があります。使うのは「M5Burner」というゲームの名前のようなソフトです。

  1. 公式サイトからM5Burnerをダウンロードし、起動します。
  2. 「AtomS3」系のメニューから、最新のファームウェア(XiaoZhi Voice Assistant For Atom)を探し出します。
  3. 「Burn」ボタンを押し、書き込みを開始!

ここで「COMポートが見つかりません」などという無慈悲なエラーに遭うのが世の常。USBケーブルを抜き差ししたり、PCを再起動したり……そんな孤独な戦いを経て、書き込み完了の「Success」という文字を拝めたとき、あなたは一歩、AIの深淵へと足を踏み入れたことになるのであります。

第三章:Wi-Fiという名の透明な糸

書き込みが終わると、デバイスが「Wi-Fiに繋いでくれ」と無言の圧力をかけてきます。スマホのWi-Fi設定を開くと、「Xiaozhi-xxxx」という怪しげなアクセスポイントが現れるはず。そこに接続し、ブラウザで自宅のWi-Fiパスワードを入力するという作業が待っています。

現代社会という荒波を超えてきた皆様でしたら、何てことのない作業。しかし、ここでパスワードを一度でも打ち間違えれば、再び最初からやり直しという「双六の振り出し」が待っています。私も、ここで幾度と失敗しています。

第四章:魂のバインド(xiaozhi.meへの登録)

いよいよ最終局面です。Wi-Fiに繋がったデバイスは、シリアルログや音声ガイダンスを通じて「6桁の番号」を中国語で伝えてきますが、安心してください、スクリーンにも6桁の数字が表示されます。

  1. ブラウザで xiaozhi.me にアクセスし、ログインします。
  2. デバイスの追加画面で、先ほどの6桁の番号を入力。

これで完了!ついにこの小さなプラスチックの塊が、世界中のAI知能と結ばれる「魂のバインド」が成立したわけであります。

結び:賢者との共同生活

「ニーハオ、シャオジー(你好小智)」と下手くそな中国語で呼びかけてみてください。すると、このミニチュアの賢者が光り輝き、あなたの問いに答え始めます。

さあ、読者の皆様も。この小さな魔導書を手に、AIという名の荒野へ旅立ってみてはいかがでしょうか?