2013年2月27日水曜日

革絞りのレンズキャップケース φ60mm

革絞りのレンズキャップケース φ60mm



税送料込み3200円~3700円。販売ページからどうぞ。

60mmまでのレンズキャップが入ります。
X100のレンズキャップは入りません。またX10のレンズキャップは入りますが、厚みがあるのできついです。


今回のチャレンジは、ブライドルレザーの絞りです。何とか工夫して絞りきりました。
レンズキャップだけを入れるのはちょっと勿体ない気がします。何か別の使い道が思いつきましたら、ぜひご教示下さい。


ミシンの仕組み上、ミシン縫いというのは裏糸があまり綺麗でないのですが、今回裏目も上の画像のように綺麗に出ております。おそらくあまり知られていない方法だと思います。



2D/3Dデザイン、凹凸押し型切削、刃型製作、製品製作のすべてを当店でやりました。
つまり牛を育てることと革鞣し以外は、すべて内製です。

次は、牧場と契約して自分用の牛を育ててもらうことを考えていきましょう。コストの面から南米かバングラデッシュあたりになると思います。最終的には牧場経営者という、資本金300万の零細会社がとんでもない法螺話を吹いていると、大笑いしてしまいますが、もし仮に私が1億の金をひねり出せる人間だとしたら、あながち法螺でもなさそうな話になってくるのではないでしょうか。

始めは処女の如く、後は脱兎の如し。

2013年2月26日火曜日

E-PL5用レザースナップケース 販売



E-PL5用レザースナップケース

税送料込み8600円~9600円。販売ページからどうぞ。

E-PL5スナップケースのサンプル写真

やっとE-PL5のスナップケースが出来上がったので、サンプル写真を撮って編集しております。
編集が終わったものからここに載せていきます。


ブラックブライドルレザー+ホワイトステッチ。


ブラックブライドルレザー+オリーブグリーンステッチ。


オリーブグリーン+オリーブグリーンステッチ。



オリーブグリーン+ホワイトステッチ。


キャメル+ホワイトステッチ。


キャメル+イエローステッチ。


ワインレッド+イエローステッチ。


フラットブラック+レッドステッチ。


フラットブラック+イエローステッチ。


ダークタン。

以上です。

2013年2月25日月曜日

またまたペンケース作ってみました

またちょっと違ったペンケースを作って見たくなって、昨日日曜日に試作してみました。


やはり革絞り。何でも良いからとにかく作り続けていると、腕が上がってくるような気がします。


今度はセパレートというか1本1本独立して入れる2本差しのものです。
φ12mmまでのペンが入ります。一般的なボールペンでしたら、入るでしょう。
万年筆はまた違った世界ですので、私にはちょっとよくわかりません。このあたりは詳しい人がいますので、今度聞いてきます。


昔、カルパスというサラミがあって、それに雰囲気が似ていますね。


やっぱり立体成型です。

2013年2月23日土曜日

レンズキャップケースの試作

3年も前から、燻っていたレンズキャップケースですが、やっと目処がつきました。


どうしても革絞りでやりたかったのが遅くなった理由です。


最大φ60mmほどのキャップが入ります。



やっぱり革絞りの立体成型はいいね。
あとは、ナスカンをつけるか、ストラップに引っかけられるか、どうしようかというところです。

2013年2月22日金曜日

ペンケースの改良

ちょこちょこと折を見て作ってみたペンケースですが、何となく今ひとつの気がしていたところを改良してみました。


改良して作ってみたペンケースです。
この画像だけでは何が変わったのかわかりませんので、以下比較写真です。


縫い代が減って、ステッチの際から直角絞りをしているのがおわかりいただけると思います。


改良前と比べて、フォルムが洗練され、さらに堂々とした存在感を出している気がします。


別の角度から見た比較写真です。

さてこれはどうやって縫うのでしょう?


実際にミシンの下死点に合わせてみます。


ミシン針を固定するネジが縫製物に干渉して縫製が出来ないのはおわかりいただけると思います。
絞りの際を縫うことは上下送りミシンでは不可能と言いませんが、それはやらない方が賢い選択だと思います。綺麗に縫製することはかなり難しいでしょう、つまり失敗だらけになります。
しかし別のミシンで縫ったわけではなく、このミシンで縫製しました。それをクリアーする方法があるわけです。この方法を使えば、物理の法則を完全に無視したような逆向きの絞りというトリックも可能です。せっかくですから、それもやってみます。

しかしながら試作というのは根気と根性が重要ですね。当店の場合「根気と根性」だけでやっているのではないでしょうか。

この「根気と根性」という言葉は私は大嫌いだったのですが、特に突出した才能があるわけでもない私の場合は、結局それしかない、という事に気がつきました。好きとか嫌いとかそういう次元ではなく、それしか選択がないので、そうやっていくしかないのです。

忘れてました、「根気と根性」だけではなく、金もふんだんに要ります。





もしかして、今時の小さな眼鏡だったら入るかも、と思ってJINSの眼鏡を入れてみましたが、かなり無理矢理という感じです。あと20mmほど伸ばして、3mm程高さを増やせば充分入る大きさです。


これで、次にやることが決まりました。



昨日は名古屋港に通関と荷物を引き取りに行ってきました。
もう一人で45kgの荷物を15個手積みと手下ろしをするのは、もう無理と判断して、しょうがないからウチの親父、まだ73歳の半人前の若造を無理矢理引き連れて行きました。

当日は大したことがないのですが、次の日にガクッと体のあちこちが筋肉痛になり、もうやってられないな、という気分です。金を稼ぐのは本当に楽なものではない、そう思います。

2013年2月20日水曜日

Fujifilm XE-1スナップケースの試作 その2

現状試作15個目です。



結構良くなってきました。

2013年2月19日火曜日

刃型の修正

年々、デジカメの貼り革は複雑になってきます。それについていくのは大変です。だんだん難易度が高くなるからです。難易度が高くなれば、当然難しくなります。私程度では絶対に曲げきれませんので、プロに頼みます。


例えばこのXE-1用の刃型ですけど、こんな複雑で細かい刃型を手で曲げるというのですから、一体どうやっているのか私にはさっぱり想像がつきません。


刃型を作る前にデータを作るのですが、当店ではレーザーで革をカットして、実際のカメラに合わせて寸分の狂いもない状態のデータで刃型屋さんにデータを送ります。
出来上がって来た刃型は、ほとんどデータ通りなのですが、なぜか革をカットすると微妙に合わない部分があるわけです。微妙というのは0.1mm程、もしくはそれ以下という感じです。検証してもデータ通りの刃型なのに、どうして微妙に合わないのだろうか?いつも不思議に思っていたのですが、肝心なことを忘れていました。刃型でカットすると裁断面が微妙に広がるのです。レーザーカットは垂直にレーザー光線が走りますので、裁断面が真っ直ぐですが、刃型というのはその刃先形状のため、0.6mm厚ぐらいの革をカットしたとしても、ほんのわずかですが広がります。すべて広がるのかというと、そうでもなく、広がらない部分もあります。広がらない部分がほとんどなのですけどね。また狭くなることは絶対ありません。

合わない部分は、どうするかというと、カメラの形状は決まっておりますので、刃型の方を修正するしかありません。刃先を叩いて修正するのです。叩きすぎると戻せませんので、ちょっと叩いて様子を見るという事を繰り返します。


狭い部分は広がりやすいので、刃型に穴を開けてネジを通して広がらないように固めます。

これだけデリケートな刃型ですと、油圧クリッカーは使えません。手動のMAIIIクリッカーの独壇場です。革が切れるギリギリぐらいの力で、そっと圧をかけてカットするという感じです。

まあ、簡単なことをやっているようで、なかなか面倒なのであります。というか髪の毛一本ぐらいのことを修正するという事を延々と繰り返していると、そのうちに頭の病気になるのではないでしょうか。もう狂っているかもしれませんけど。

また外国のお客さん

先日香港のお客さんが当店の汚い工房にいらっしゃったのですが、この香港人のおじさんがもう私の持つステレオタイプの香港の人というタイプでした(見下しているわけではありません)。具体的にどうかというと、割とお金持ちそうで、頭の回転がよさそう、ちょっと香港訛りだけど流暢な英語を話して、ビジネスの話をするのが大好き、カメラと時計が大好き、そして人がよさそうな親父さん然とした風貌。眼鏡ももちろんかけています。しつこいですけど、香港人を見下しているわけではないです。商売の話が早く、物事の理解力が高い香港人には、私はいつも一目置いています。

今度はドイツ人のビジネスマンが大阪に来るのですが、通訳を手配できないので、あなた(つまりこの私)が大阪の取引先まで案内してくれないか?という話が来て、別に良いけど、なぜ俺なのですか?という気持ちでいっぱいです。名古屋と大阪は確かにちょくちょく往復していますけど、一体どうして私なのでしょうか。私にはよくわかりません。だいたい私は外国人の案内サービスを業務でやっているわけでもないんですけど、まあいいや、これもきっと何かの縁なのでしょう。

そして相手はWeという単語を使っているので、大阪に来るのは数人なのでしょうか。そうなると私の軽自動車では無理があるので、レンタカーを手配するとか、ちょっと面倒な話になりかねません。

私も自分で言うのも何ですが、ホイホイと請け負ってしまうところに、ちょっと人が良いところがある気がします。自分で言っていれば世話無いですけどね。

笑い話と思われるかもしれませんが、私の少ない経験ですと、外国人が群れると、ドイツ人と日本人はくっつきやすい傾向がある気がします。そして仲が良くなると、同じ第二次大戦の敗戦国だし、という話になります(あくまで私の少ない経験ですよ)。そして酒でも飲んで度が過ぎてくると、イタリアは当てにならないから今度はドイツと日本だけで一緒に頑張ろう、飲めー!乾杯!というどこかで聞いた冗談みたいな流れになります。相手はネオナチでない普通のドイツ人ですというか、でした。
さらに度が過ぎてくると、「日本は最後まで世界を敵に回して頑張ったのに、ドイツは日本より先に降伏して根性がない。ドイツ人がもうすこし頑張ってくれれば、、、」とか、「ドイツは東側はソ連に接収されて俺たちも分断国家で随分と苦労したのだぞ、これはおまえら日本人には理解できないだろう」という愚痴の言い合いになってしまい、まったくどこかで聞いたような展開になるのでした。今回はそんなことはないと思いますけど。

先の大戦で思いましたけど、日本で京都だけは、「先の大戦=第二次世界大戦」ではなく、
「先の大戦=応仁の乱」
なのだそうです。長い間都があったところだけに、歴史観も大きいのですね。というか空襲がなかったから割とのんびりしていたのでしょうか。

2013年2月18日月曜日

カメラケース製作用三脚ネジ

カメラケース製作用三脚ネジに困っている方が多いようですので、販売いたします。



税送料込み2250円(5個セット)/3500円(10個セット)。販売ページからどうぞ。


ステンレスの削り出しで作りました。



コインを使って三脚ネジを締めます。



一般の三脚ネジと違って、ネジの條を少なく作ってあります。



製作例。3.5mmの厚みのパーツにφ15.5mmの穴を開けて、もう一方2.5mm厚のパーツを作って、φ5mmの穴を開けてストッパーをつければネジは底部パーツに納まり、ケースの据わりがよろしいかと思います。
ストッパーをつければ、通常使用ではネジはまず外れることはないです。外そうと思えば外せます。
ストッパーの片面には両面テープがついております。

2013年2月17日日曜日

PCの引っ越し

いつまでもWindows XPを使っていられませんので、Windows 8に乗り換えたいのですが、これがなかなか難しいのです。OSのインストールはどうって事ありませんが、環境の引っ越しで大変な手間がかかるし、何と言ってもアプリケーションをすべて再インストールして設定し直しとなると気が遠くなります。しかもダウンロード販売で買ったアプリケーションに至ってはすでに無くしてしまっております。普段使うアプリケーションはパッケージ版を買わないといけませんね。


アプリケーションも引っ越しできるというソフトをとりあえず買ってみました。評判が悪いソースネクストの製品です。使えればラッキーぐらいの感じです。5000円ちょっとぐらいです。


2台のPCを繋いで、引っ越し作業をします。ソフトにお任せです。

さて、本当にアプリケーションまで引っ越しが出来るのでしょうか。



現在午後2時半。

この引っ越しソフトは全く使えません。一からインストールし直した方が早いようです。

何が使えないかというと、もう挙動が遅すぎ。
そして決定的に使えないのは、引っ越し元のPCのハードディスクが Cドライブ、Dドライブ、Fドライブと分かれていると、そのCドライブ、Dドライブ、Fドライブのすべてのファイルを引っ越し先のCドライブに突っ込もうとします。だいたいCドライブなどOS以外のファイルは入れないし、入れたとしてもアプリケーション。データは別ドライブに普通入れますよね。じゃないとWindowsが逝ったらデータもすべて永遠に消え去る可能性が大です。初心者でもない限り、OSのドライブにデータは危険すぎて入れません。なので、Cドライブなど200gBもあれば普通困りません。200GBのドライブに数百GBのデータを突っ込もうとする愚行を悪びれる様子もなく堂々とやってくれます。そして何時間も経ってからエラーが出て:「失敗しました」。かなり頭に来ます。
アプリケーションがすべて引っ越しできるかというと、そうでもないのです。引っ越し先でウンともスンとも言わないアプリケーションだらけです。完全にユーザーを舐めています。

2013年2月9日土曜日

E-PL5スナップケースの試作 その6

E-PL5スナップケースの刃型治具がすべて揃いましたので、サンプル写真を撮るためのケースを一通り作って参ります。


これが一番重要な治具です。

カットした革を用意します。


補強材を入れます。


裏革を治具に沿って貼り付けます。


当然ですが、ピッタリ填ります。データで管理しているからこういうことが出来ます。


貼り合わせた状態です。


凸型を嵌めて圧をかけます。


貼り合わせと同時に、ステッチのガイドラインが革の表面につきます。


ステッチのガイドラインがおわかりいただけると思います。


ガイドラインに沿って、ミシンを走らせます。


ミシン縫製終了です。