2013年10月30日水曜日

30mmファイバーストラップの肩パッド試作

さっとストラップに巻き込んで使える肩パッドで、なで肩でもずり落ちず、ストラップの縦方向には滑ってくれて、ついでに肩凝り防止も兼ねている、そんな夢のような肩パッドを試作しております。




まだ全体像ではありませんが、モデリングはこんな感じ。


とりあえず仮の形ですが、絞り型を削り出して、革絞り。


こんな肩パッドは見たことが無いですね。


ここに硬めのスポンジを入れれば良いクッションになり、オプションで磁石も埋め込み可能です。
ピップエレキバンを手放せない人は磁石が有り難いですね。

ちょっとモデリングに手直しをして、また削り出します。




Nexus7 無理矢理ウエストポーチ試作

7インチタブレットは普通鞄に入れるものだと思いますけど、鞄を持ち歩く習慣の無い人には持ち歩きが少々不便です。手に持って歩くのも面倒で、だいたい落とす危険性が大。

そこで少々無理矢理でもベルトに下げるポーチを試作してみようかということで、やったみたのでした。


とりあえず帆布を使って作りました。
とりあえず作った試作なので、汚いのはご勘弁ください。


Nexus7に合わせてあります。


ベルトに下げるフラップが革だけでは頼りないですので、心材に金属薄板を入れて強度を出しております。止めホックが外れてもベルトから落ちないです。


どうです?このフラップの強度は中々のものですよ。


スッと取り出せます。


私の場合は、車のシートに座っても、普通に運転できます。体型によっては邪魔になるかもしれません。


こうやって、子ガメをつければ、スマホも一緒に運べたりします。

しばらく使ってみて、今度は革で試作をしてみます。

FUJIFILM XM-1/XA-1用貼り革キットサンプル写真& 販売

2013年10月30日
FUJIFILM XM-1/XA-1用貼り革キット


2100円税送料込み
ご購入は販売ページからよろしくお願いいたします。

以下サンプル写真


2013年10月29日火曜日

ホリエモンが宣伝していたSquareリーダー

スマホで簡単にクレジットカード決済を導入できるガジェット:Squareリーダーhttps://squareup.com/jp)というものをホリエモンが宣伝していた(http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/162/162835/)ので、通販ではほとんど役に立ちませんけど、面白そうですので、ちょっと買ってみました。


ローソンで普通に売っています。お値段1000円。でも1000円も、Squareに登録すれば返金されます。
ヘッドフォン端子にくっついているおもちゃみたいなのがそれです。


実際に登録して、自分のカードを通してみました。通ります。後は振り込みがされるかどうか、今週末確認するだけです。


銀行口座の確認のためかと思われる1円の入金が早速ありました。

クレジットカードの決済手数料は、何とたったの3.25%。
毎週登録した銀行に振り込んでくれます。しかも振込手数料はSquareが負担という、なんか随分と条件が良いものですね。クレジットカード決済でここまで条件が良いのは無いのではないでしょうか。
私が思うに、この条件では現状Squareは利益を出していないのではないかな、おそらくエサをまいている状態なのかと思います。

これがかなり一般的に普及して、ある程度「無くてはならないもの」ぐらいになった頃、おそらく振込手数料は利用者負担ぐらいにはなるかな。そして、徐々に決済手数料が上がって、最終的には利用状況によって8%ぐらいになるような気がします。まあ過去の色々なサービスがたどった道を見てみると、大概そんなものでしょう。そうやって利益を出して配当してもらわないと出資者とか株主は納得しないですから。

そして大概そのうちに、このリーダーの脆弱性を突いたり、意外な盲点を突いた犯罪が一度は出てきますね。

まあ小さなお店とか、さらにはフリマとかでも簡単にクレジットカード決済が導入できてしまうのですから、手数料が安いうちは便利なものだと思います。しかし、これにどっぷり浸かると、後々泣きを見てしまいかねない。何とも難しいものです。




調べてみたら、Squareだけでは無く、Coiny(http://coiney.com/)という同じようなサービスもありました。どちらが残るか、もしくは共存するのかわかりませんけど。しばらくは手数料の小競り合いが続くかもしれません。

2013年10月28日月曜日

Pansonic Lumix LF1用レザーグリップの試作

Panasonic Lumix LF1ですが、これまたCanon S120のように、グリップが欲しい形状をしておりますので、せっかくですから、レザーグリップも作ってしまいます。


とりあえずS120と似たような形状ですので、S120用グリップを合わせてみます。


多少大きさが違いますが、グリップ部分の凸形状はそのまま使えそうですね。
ちょっと幅を狭めた方が良いかもしれませんが、試作ですのでスパッとこのまま流用してモデリングして絞り型を作ってしまいます。


データというのは往々にして流用できてしまうから、楽なものです。こんな簡単な形状のものでも、1からモデリングをするとなると時間もかかって結構面倒なのです。


そして切削。


切削時間は1時間半ぐらい。昼休み頃には終わっているでしょう。




ついでに、ストラップの肩パッドを作らないといかんなぁ、と思っていたので、これもモデリングしてしまいます。



ちょっと変わったものを作らないと面白くないので、こんな感じで捻ってみたわけです。
これが肩に当たる部分。吸盤みたいな部分にスポンジを仕込めば、肩に当たる部分が心地よくなり、滑り止めにもなる、そんなことを狙っています。

しかも、この中に小さな磁石を仕込めば、ピップエレキバン代わりになるかもしれない。つまり肩こりまで軽減されてしまう可能性まであります(※注:効果には個人差があります)

ショルダーパッドに磁気治療を組み合わせるというのは、非常に理にかなっていますね。肩にバッグを提げると、私は肩がこりますので、自分が欲しいというだけの話です。


とりあえずザッと凹凸をモデリングして、これが凹型。削る材料がないので、先ほど発注して、明後日頃届いてから切削予定。



さて次。


ちょくちょくお客様からこのカメラの革を作って欲しいというご依頼がありまして、今日届いたのはこれ。ポラロイド・スペクトラ。こんなの作って商品になるのだろうか、というよりも、こんなの未だに残っているのか?というカメラです。元々チープなボディで、革を貼り替えて価値が上がって欲しがる人が出てくるのだろうか、という大きな疑問があります。
日本では見向きもされなさそうなカメラですが、世界は私が想像するよりもずっと広いのです。これはオーストラリアの業者さんから送られてきました。刃型を作ったりしたら割が合わないでしょうけど、データを作ってレーザーでカットするだけなら、まあ今後わずかでも売れると考えると、何とか割は合うかもしれません。





午前中に切削したLF1の絞り型が完了。
革を挟んで絞ってみましょう。


結果、大失敗。
外周の凹凸の付け方を間違えています、、、。刃型を合わせるラインですので、この部分はへこんでいないといけません。気を抜いているとこのザマです。気分の方がちょっと凹みます。



試作ですので、わざわざ削り直すこともないので、そのまま絞って形状を見てみます。
まぁ、これで良いんじゃないかなぁ。

2013年10月26日土曜日

刃型の刃材料

当店では、素人ながら自前で刃型を作るので、刃材料ってものが必要です。
刃型屋をやっているわけではなく、刃材料も3種類用意してあり、使う目的によって使う刃を変えるので、そうそう減るものじゃないですが、これも使っていると無くなります。最近、よく使う刃が残り少なくなったので、一巻き追加いたしました。


こんな感じの梱包でやってきます。


19mm高x2mm厚。一般的にスエーデン鋼と呼ばれるものです。
75メーター巻き。75メーターって結構な長さですよ。一般的な生活をしていたら、一生かけても75mも刃物を買わないような気がします。刃の長さだけを言ったら、刃渡り30cmの包丁が250本。板前さんなら一生で見ればそれぐらい消費するのかな。

刃先形状はBEP。メーカーのWebサイトカタログ(リンク)にも載っていない不思議な型番です。カタログページのBEKに近いです。刃型屋さんに頼むとBEというタイプで作ってくると思いますが、革を何枚も重ねた積層ものをカットする場合は、BEは全然向かないです。BEPで頼むよ!ってお願いすると、「この素人が偉そうに、、、」って思われるかもしれません。


刃材料のメーカーはマーチンミラー・ヴァイキング。Made in Austria。オーストリー製のものって、私の持ち物(正確には会社の持ち物)では唯一これだけじゃないかな。思い切り弱っちそうなヴァイキングのロゴが印象的です。


巻いてある刃をケースに収納します。
焼きが入っている鉄ですので、つまりバネと同じです。収納に失敗すると巻いてある75メーターの刃がすべて伸びてしまい収拾のつかないことになります。繰り返しますが、75mのバネで、さらに鋭利な刃がついていますので、非常に怖いです。



FUJIFILM XM-1用貼り革キット サンプル写真

最近、どんどん新しいカメラが出てきて、ついていくのが大変なのですが、XM-1用の貼り革キット。

フジフィルムのカメラは、貼り革の作りがいがあります。カメラに革が貼ってあるので貼り替えは可能なのですが、何とも形状が複雑です。刃型を用意するのも苦労をします。私の腕では刃型を曲げきれませんので、プロに頼むのですが微妙な調整が必要になります。


さび止め塗装をしたばかりで汚いのですが、こんな感じ。これは刃物に見えないかもしれませんが、れっきとした刃物です。


形状が年々複雑になって来ます。今回この部分は無理かな、と思いましたが、何とか曲げてもらいました。これだけ狭いとカットした革が刃型の中に入り込んでしまい、取り出すのに苦労しますので、詰め物をして吐き出させるようにしております。



実際にビデオでご覧いただきましょう。ビデオの中でスローモーションの箇所で、カットした革が吐き出されているのがおわかりいただけると思います。


どれぐらいカットが正確かというと、これぐらいピッタリ。一分の隙もありません。

ここまで細かい刃型ですと、非常にデリケートですのでハンドクリッカーが必須です。油圧クリッカーで設定を間違えたら、刃型が即崩壊します。

こんな面倒な形状をわずか数秒で完璧にカットしてくれる刃型というものは実に有り難いものです。便利な道具を導入しているところは、革をカットするという行為において、とんでもない楽をしているわけです。

さて、サンプル写真。


ベージュリザード(牛本革)


ブラックシュリンク(牛本革)


ブラックリザード(牛本革)


ブルーリザード(牛本革)


キャメル(牛本革)


ディープピンク・リザード(牛本革)


ライトグリーン・リザード(牛本革)


ネイビーブルーシュリンク(牛本革)


ネイビーブルー・リザード(牛本革)


オーカー・リザード(牛本革)


オリーブグリーンシュリンク(牛本革)


ホワイトシュリンク(牛本革)


イエローリザード


2013年10月25日金曜日

パッド付きリストストラップ

先日からボチボチ作っているリストストラップの続きです。
前記事:力の入ったデコレーションのリストストラップの試作

今回は、デコなしのさらっとしたタイプを試作。


当店のリストストラップにパッドをつけたものです。かなりゴージャスな外観になります。

今回、ストラップをパッドの内側に通すか外側に通すか、どちらにしようかと思いましたけど、どっちも選択可能にしておきます。縫製したら通し直しは出来ません。


パッドの内側にストラップを通したタイプ。
このタイプの利点は、手首が適度に締まって装着の安定感が抜群なことです。


パッドの外側にストラップを通したタイプ。
見栄えがとても良くてゴージャス。


 カメラをさらに引き立てる存在感のストラップ。


毎度の事ですが、製品を製作をする道具から専用品を用意します。
押し型、本裁ち用刃型、荒裁ち用刃型。製品ごとに刃型治具が増えますので、商品が増えるたびに収納に頭を悩ましますが、きちんとしたものを作るなら、まず刃型と治具が無いと始まりません。

またまたすべて内製というか、俺製。革製品メーカーで刃型と押し型が自前で作れるところは、日本ではおそらく当店だけ。こう考えるとだいぶスキルアップしたね。次は何を覚えようかと思案中。

予定価格、3600円税送料込み。