去年の2月半ば頃からトレーニングジムに通い始め、そろそろ1年になります。
トレーニングなんて全く面白くも楽しくも何ともないし、正直辛いばっかりで、結果が目に見えて出てこないし、巷で言われるほどの達成感は現実には殆どないという、言ってみれば最悪に馬鹿馬鹿しいことを、よくもまあ1年も続けられたと自分で感心してしまいます。
運動なんかやったことがない人がトレーニングの習慣をつけるということは、兎にも角にもひたすら我慢。今が辛抱のしどころだと自分に言い聞かせて、自分を騙しながら続ける、それだけです。これが2年3年と続いて習慣さえついてしまえば、特に我慢しなくてもダラダラ~と惰性で続けられます。トレーニングというのは継続することがいちばん大事なことであって、そしてそれが一番難しい事でもある。
20代30代ではなく、50過ぎた人間には巷で言われているトレーニングのメリットなんか1年目には全く感じられません。例えばこのサイト(https://melos.media/wellness/41175/)に書いてある筋トレのメリットの項目を見てみますと
1)見た目が変わる --- 少々筋肉をつけたところで服着ていたらまったくわかりません
2)筋力・筋持久力アップによる体力の向上 --- 自分で夢見て期待する程にはまずなりません。
3)柔軟性の向上 --- 多少マシになった程度で、相変わらず体は硬いです。
4)ストレスの解消 --- トレーニング自体が肉体的精神的にすごいストレスです
5)美容・アンチエイジングにもよい影響をもたらす --- そんなの継続して数年先の話です
間違いなくこういう効果はあるのだろうけど、全ては2,3年継続した先の話です。ホントにガッかりしますから最初の年は変な夢を見たり期待をしたりするのはやめたほうが良いです。それがまさしく途中で放り投げる一番の原因だと思います。最初の一年は何の報酬も見返りもなく、ひたすら辛いことを耐えしのぶだけの、面白くも何ともない丁稚奉公ぐらいに思っておけばきっと続けられるだろうという感じです。
ではなぜ続けるのか?それはきっと修行だからだ。修行というのはただひたすら続けるだけの行為であって、それに対して意義などを求めてはいけないし、意義を追求してもそのうちに「続ける事という事以外に何の意味も意義もなかった」ということを発見して結局徒労に終わる(そういう悟りを得るとも言える)。
それでも一年となった今になって、ジムで仲良くなった人達に「最近かなり体つきが変わってきた!」と指摘されたり、使っているダンベルが毎月1、2kgぐらいコンスタントに加重できてきたりして、やっと手応えは感じるようになりました。週6日通って、1日1時間ぐらいトレーニングし続けて、1年経っても何も手応えを感じないとなったら「これはもう素質がまったくないのだろう、続けてもただの時間の無駄になるだけ」とキッパリ辞めてしまっていることでしょう。
ちっともできなかった懸垂が10回ぐらいできるようになったのも進歩を感じられてちょっとだけ満足です。でも1年かかってやっと10回ですよ?亀の歩みのほうがまだ早いのではないか、それぐらい進歩はのろいです。
やっと普通の人がトレーニングを始めるスタートラインに立てた、そんな感じです。2年目も頑張っていきます。他人と比較せずにとにかく延々続ける事、これだけです。