去年の末あたりに手に入れてきた美しいTern Rivetですがしばらく放置していました。ドロハンはカッコいいのだけれども、首を痛めことがある私にとっては前傾姿勢が過度になるのでかなりきついです。これを何とかしないと乗る気にならない。
ドロハンを思い切って取り外してスワローハンドル(っていうの?)に交換します。
これもシンプルで悪くないです。悪くないどころか更にレトロっぽくてカッコいいです。
ここからが非常に苦労する部分です。外装8速を取り外して内装5段に交換するのですが、650Cなどという規格はほぼ消滅しているものみたいで、650C 28Hなどというホイールが入手出来ないです。オリジナルのホイールは24Hというあまり使いまわしが出来ないようなもので、なんともなりません。
似たようなサイズの26インチWOというホイール(いわゆるママチャリ規格)は、ほぼ36Hだけ存在しているみたいで、28Hなんてものが見事にありません。
もうしょうがないから、26インチHEというMTB規格のリムを何とか探してきてホイールを組みます。少々径が小さいですが、とにかく650Cなどという同じ規格のリムがないんだよ。
今回使いたかったのがこれ。スターメーアーチャーのSRC5(w)。コースターブレーキ付き5速リアハブ。ペダルを逆回転させると後輪ブレーキが効くという一般的にはあまり見ないものです。良いところは左ブレーキレバーを必要としないのでハンドル回りがスッキリします。言うまでもありませんが道交法には完全適合です。ただ警察官さえもコースターブレーキというものの存在を知らず、ブレーキなし自転車と勘違いされ一悶着を起こすことがあるという話がWebによく載っています。面倒くさい話ですね。
そして2つ目に苦労したのがチェーンのたるみ。
逆爪エンドなので、チェーン引きが使えません。そういう場合、普通はチェーンテンショナーを使うのですが、ここは自分でなにか工夫してみようということで、3Dモデリングして3Dプリントをしてみます。
こんな形状のものです。
これでチェーンのたるみを取る。また廃棄予定のディレーラーからテンションプーリーを取ってきて、これにくっつけます。問題はやかましくなることです。テンショナーを使ってもおそらくやかましいと思いますが。
チェーンダラダラから何とか遊び2cmぐらいにピシッとなりました。
これだけダラダラでもチェーンを1コマ詰めると短すぎてチェーンがかけられないというなかなか悩ましいものです。
ダウンチューブシフターはカッコいいのですけど、とにかく不便なのでサムシフターに変更。もともとのシフターはダミーで残しておきます。ケーブルエンドはまた3Dプリンターで自作。
レトロっぽい自転車にデジタル時計なんかつけるわけにはいきません。
チープカシオで全然かまいませんのでアナログ時計。腕時計を巻き付けられるものを3Dプリント。
簡単なキーですが、これがあると絶対便利です。コンビニにちょっと寄りたいときにチェーンロックをいちいち使いたいか?という話です。
フロントのクイックリリースのネジの部分を、これまた3Dプリントでライトホルダーを自作したのでした。
結構満足。
スターメーアーチャーのロゴはレーザーカットしました。
内装ギアだと厚歯のチェーンが使えるところです。丈夫で長持ち、カチッとした踏み心地。
13/32インチ26tpiという毎度おなじみの絶滅種ネジ規格なので、シャフト(アクスル?)に切ってあるネジを痛めるとダイスで切り直してネジ山修正ということが出来ず、もうそれだけでお釈迦ポンですので、ガードナットは必須です。これも3Dプリント。正直、ドームナットを買ってくればいいだけの話ではあります。
前後のホイールサイズが微妙に違うし、明らかに別物をつけているのがモロバレなのがちょっと心残りですが、650Cという絶滅種みたいな規格のものなので、のんびり探します。今回はここまで。
5速内装ギアで、39-20Tという低いギア比に振っているので、家の周りの急坂も立ち漕ぎせずに登れるのでなかなか快適ですよ。ドロハンを捨ててスワローハンドルならのんびり走っていても恥ずかしくありませんし(笑)。
それにしてもやっぱり後輪がちょっと小さいなぁ、、、中途半端感が漂う微妙な感じです。