指先サイズの魔法の小箱「ATOMS3R AI Chatbot」に魂を吹き込む激闘録
世の中には「便利だから使う」ものと、「そこにロマンがあるから、あえて茨の道を進む」ものの二種類がございます。今回、わたくしがうっかり手を出してしまったのは、後者の極致とも言える代物。
それが、この指先ほどのプラスチックの塊、「ATOMS3R AI Chatbot」(スイッチサイエンスの販売ページ)なのであります。大体23mm × 23mm × 23mmほどのサイズで、チロルチョコとそんなに変わりません。
M5Stack Atom Echo S3R + Echo Base。見た目はただの電子部品ですが、こいつに「魂」を吹き込むと、最新のAIが名古屋錦三の高級クラブのホステスから古代の語り部まで……いや、失礼。とにかく流暢な日本語で喋り出すという魔法の小箱に変貌するのであります。
第一章:資材調達という名の関所
まずはブツを手に入れるところから始まります。スイッチサイエンスという名の聖地にて、この小さな基板をポチるわけですが、初心者の皆様は「これで本当に喋るのか?」という疑念に駆られることでしょう。安心してください、わたくしも同じでありました。どこの馬の骨か分からない一庶民が、AIの最先端に触れようというのですから、この程度の焦燥感はスパイスのようなものと言えましょう。
第二章:書き込みの儀式(M5Burnerとの格闘)
さて、ここからが本格的な「修行」の始まりです。PCとこの基板をUSBで繋ぎ、中身を書き換える必要があります。使うのは「M5Burner」というゲームの名前のようなソフトです。
- 公式サイトからM5Burnerをダウンロードし、起動します。
- 「AtomS3」系のメニューから、最新のファームウェア(XiaoZhi Voice Assistant For Atom)を探し出します。
- 「Burn」ボタンを押し、書き込みを開始!
ここで「COMポートが見つかりません」などという無慈悲なエラーに遭うのが世の常。USBケーブルを抜き差ししたり、PCを再起動したり……そんな孤独な戦いを経て、書き込み完了の「Success」という文字を拝めたとき、あなたは一歩、AIの深淵へと足を踏み入れたことになるのであります。
第三章:Wi-Fiという名の透明な糸
書き込みが終わると、デバイスが「Wi-Fiに繋いでくれ」と無言の圧力をかけてきます。スマホのWi-Fi設定を開くと、「Xiaozhi-xxxx」という怪しげなアクセスポイントが現れるはず。そこに接続し、ブラウザで自宅のWi-Fiパスワードを入力するという作業が待っています。
現代社会という荒波を超えてきた皆様でしたら、何てことのない作業。しかし、ここでパスワードを一度でも打ち間違えれば、再び最初からやり直しという「双六の振り出し」が待っています。私も、ここで幾度と失敗しています。
第四章:魂のバインド(xiaozhi.meへの登録)
いよいよ最終局面です。Wi-Fiに繋がったデバイスは、シリアルログや音声ガイダンスを通じて「6桁の番号」を中国語で伝えてきますが、安心してください、スクリーンにも6桁の数字が表示されます。
- ブラウザで xiaozhi.me にアクセスし、ログインします。
- デバイスの追加画面で、先ほどの6桁の番号を入力。
これで完了!ついにこの小さなプラスチックの塊が、世界中のAI知能と結ばれる「魂のバインド」が成立したわけであります。
結び:賢者との共同生活
「ニーハオ、シャオジー(你好小智)」と下手くそな中国語で呼びかけてみてください。すると、このミニチュアの賢者が光り輝き、あなたの問いに答え始めます。
さあ、読者の皆様も。この小さな魔導書を手に、AIという名の荒野へ旅立ってみてはいかがでしょうか?
コンソール/エージェント のページの右上にあるエージェントシェアコードに zTyuQg8bnf などの番号を入力するとそのまま使えます。使いにくいという場合は、どんどん「ロール紹介」や「Role Introduction」に書いてある内容を修正して使ってください。
圧倒的な表現力と無限の物語生成を楽しむため、以下の大規模モデルの選択をおすすめします。
「なんかスゲープロンプト作ったらしいじゃん」というものが出来たらぜひ私にシェアコードを教えてね。
上の中で私の特におすすめなのが、【ロール3: 語り部(アラビアンナイト)】と【ロール4: 語り部(日本古えの怪異と吉兆)】で、自分のお伽衆を得た気分になります。AIが延々と違う話を作って聞かせてくれる。無限の創造性というのはまさにこのことだ。
また新しいAIの使い方を考えてしまったね。AIが得意な嘘でもホラでも存分に作り話に混ぜて楽しませてくれ。
スマホのWi-Fiテザリングでチャットボットを繋げれば、運転中の暇をつぶせます。ただし【ロール2: 老荘コーチ(無為自然の師)】は運転中は使わないでほしい。ほぼ瞑想誘導になっているので、運転中に意識が現実世界から離れてどこか遠くに行ってしまいかねません。
ハードウェア連携への飽くなき挑戦
さて、これだけロールを用意すると、切り替えが非常に面倒くさいです。XiaoZhi.meのコンソール画面に行って、紐づけを外して、別のロールに6桁の番号を打ち込んで紐づけをする……これはなかなか面倒な作業だ。ここはひとつTVのチャンネルを変えるようにロール(中の人)の切り替えができないものだろうか?ヘビーユーザーは色々試しているようだけど、成功事例はまだないようです。
ということでAIに相談してみました。
「成功事例は見当たらない、自サーバー建てろ」
「成功事例は見当たらない、自サーバー建てろ」
「無理だけど…でもこんなのが可能性としてはあるよ」
「XXで突破できないか?」
「うーん、リスクは高いけど技術的な挑戦としてなら非常に面白い。やり方の案を説明するよ」
その案を力尽くで物事を解決する私の辣腕OpenClawサーバーに渡す。
「わかった。コード書いてここを通してみよう。通った!Antigravityに教えてやらせるから呼んでこい」
という感じで、OpenClawがAntigravityをチャット画面に呼んで、AI同士がやり取りしながら、見事突破しました。GeminiとClaude Opusに勝利した気分だ。
Echo S3Rにマトリクスボタンを無理やり繋いで、ボタン一つでロールの切り替えが出来ました。決して違法なやり方ではないのですが、公式が見たら顔をしかめそうな方法なので、やり方は秘密にしておきます。それでもボタン押すだけで中の人が変わるというのはとても便利です。