世界征服者史の翻訳文を、歴史小説でも読むような軽い気分でページを開いてみたのですが、これがもう、さっぱりわからない。そもそも歴史小説ではないのだから当然の結果であって、文句を言う方が筋違いというものであります。
何がわからないのかというと、人名、地名、国名、勢力。この四点セットを文章だけで理解しろというのが、そもそも無理な話なのです。モンゴル系の名前ならまだ何とか踏みとどまれる。ところがイスラム圏の名前が登場した途端、遠い文化の似たような響きがぞろぞろと行列をなして押し寄せてきて、誰が誰やらどこがどこやら、こちらは早々に白旗であります。
研究者の方々であれば、こういう時に自分で図を起こし、人物を一覧にまとめ、白地図に勢力を塗り分けて、地道な作業の積み重ねで頭の中に地図を作り上げるのでしょう。しかしこちらはエンジョイ勢です。そこまでの努力をする気もないし、そもそもする能力もない。だってただの一般人なのですから。
この実に虫の良い願望を叶えるために、今回もAIに汗をかいてもらった次第であります。
まずは家系図から
まず、世界征服者史に登場する人物の家系図を描いてもらいました。
これが結構便利なんですよ。ただし、これはまだ序の口の段階です。驚くのは後に取っておいてください。
モンゴル帝国 国家系統図
次はモンゴル帝国 国家系統図であります。
これはかなり力が入っています。ここまで来ると画面に情報を詰め込みすぎで、スマートフォンの小さい画面では全体図がよくわからないと思いますので、PCの画面でじっくりご覧ください。
本命のユーラシア勢力図
最後は本当に力が入っているユーラシア勢力図です。縦横スクロール、拡大縮小も自在。これもPC画面でないと何だかよくわからないと思いますが、画面下のX軸(西暦)のプレイヘッドを動かして年代を指定すると、その頃のユーラシア勢力図が出てきます。
勢力の範囲は大雑把ですが、エンジョイ勢はこれで充分。当時だってそれほど明確な国境線が引かれていたわけでもないでしょうから、むしろ滲んでいるぐらいが実態に近いのかもしれません。あそこの田吾作の遊牧地あたりが隣の国との境界線じゃあねえのかな?という程度でしょう、きっと。
ここまで来ると、AIに指示して作ってもらった張本人である私が驚嘆するレベルなのであります。
地理情報レイヤーという飛び道具
地理情報レイヤーというものがありまして、以下のレイヤーを表示/非表示で切り替えられます。
アムダリヤ川、シルダリア川、チュイ川、タラス河、カスピ海、アラル海、イシク・クル湖、バルハシ湖、天山山脈、崑崙山脈──中央アジア史で何度も顔を出す河川湖沼山脈の位置関係が、ざっくりとではありますが掴めます。
機能は説明しきれない、というか、私もAIに「こういうのを作って」と投げただけで全部を把握しているわけではないので、年代のプレイヘッドを動かして、あちこちクリックしてみてください。クリックしているだけで時間を忘れて楽しめます。
⚠️ スマートフォンの画面では全体図が把握しきれません。
ぜひPCの大きな画面でどうぞ。
ただ、完全に正しいのかと問われると、私にもチェックしきれません。気になる方はWebサイトからローカルにファイルをぶっこ抜いて作り直すなり、お好きに使ってください。高級なAIを使ってもっとすごい勢力図でも拵えたら、ぜひ教えてくださいね。
脱線:ヒヴァ・ハーン国という驚き
モンゴル帝国 国家系統図の右の方を眺めていると、世界史的にはつい最近、第一次世界大戦の直前あたりまで「ヒヴァ・ハーン国」というのが残っていて驚きます。
中央アジアの「〜スタン」はモンゴルの末裔国家とも言えるのでしょうけど(大まかに言えばロシアもそうだよね?)、19世紀まで「〜ハン国」を名乗り続けていたというのは、これはすごいよね。
後半は系統が違うようですが、それにしてもその時代まで直系の大名がまだいらっしゃったんですか、、、という、何とも壮大な歴史の流れを感じる次第であります(直系子孫自体は現在も存在していますけど)。
私は最近まで元朝が明に中華の地を追い出されました → モンゴルの歴史はおしまい。あとはトルコ系だかモンゴル系やらの有象無象が勝手に「ハン」を名乗って適当に小さな国家や勢力を作ったり滅びたり繰り返している取るに足らないものだと勘違いしていました。チンギス末裔の皆さんゴメンね、深く謝る。
集史の方も、モンゴルの箇所だけやっておきました。イスラムの方は、、、あまり興味ないからな、、、
この徹底した中途半端さこそ、エンジョイ勢の証明のようなものなのでした。気が向いたらまたAIに汗をかいてもらうことにいたします。