2018年4月7日土曜日

8年経ったのでした

そろそろウチも決算の時期がやってきます。5月末です。普段は一体いつ会社(らしきもの)を設立したのか思い出しもしませんが、調べてみたら2010年6月2日でした。
8年経ったのです。正直「よく8年も、、、」と思います。
設立してすぐに今の工房に引っ越しをして、同時に引っ越してきた隣のデッキ工事屋の社長と話したことを今でも覚えています。

私:「今、たまたま調子がよく、これがいつまで続くかわからないので仮住まいみたいなものです。業績が傾けばすぐに撤収します」
隣の社長:「どんどん会社を大きくするつもりなので、ここは仮住まいみたいなもので、2年以内に出ていく予定です」

こんな感じで、事業に対する姿勢は一人は「会社なんか大きくするつもりは毛頭ありません」というかなりの消極指向、一人は「バリバリやってどんどん大きくなるぞ!」みたいな積極指向。
それから8年たったのですが、まだ二人共ここにいます。きっと我々どちらもこの場所が相当気に入っているのですね。相変わらず私は「家賃と税金払えて、家族が食えれば、それ以上求めるものなし」という消極指向です。隣の社長はどうかなぁ、ちょっと聞くのが気が引けるから聞いていません。

事業に対する態度は正反対ですが、共通点は一つあります。どちらも負債とか借り入れがないことです。最近どこかで読んだのですが、「事業というのは他人の金を使って(要は借り入れ)、他人を使って(雇って)するもの」だそうです。そうか、基本的に自己資金でやるものではないのか、、、今になってやっと理解したよ。だから銀行が「借りろ、借りろ」って言うのだな。
そうなるとウチなんか事業の範疇に入ってないね。小さな自己資金で小バクチを打っているような気分です。ただ気楽でいいね。廃業はすることはあっても、倒産がない。

そんな感じで8年たち、10年存続も視野に入ってきたのでした。まあマラソンで言えば、先頭集団からずーっっと後ろの最終集団に紛れて細々とチンタラ走っている名もなき参加者、そんな気分ではありますが。

30あたりで給料取りをやめて20年近く、50近いこの歳になって、しみじみ思うのが、食い続けるということの難しさですね。まあ何とか食い続けてきたわけです。