2010年8月31日火曜日

LX3ケース再設計の続き

昨日データを刃型屋さんに送って、本日到着。


次の日に上がるとは、今回 早かったです。

ウチで曲げている刃型とは製法からしてちょっと違う刃型で、かなりデータに忠実に出来上がります。
その作り方は内緒、というか私も良く知りません。

金曜日にケースのオーダーが再開できる予定なのですが、おそらくLX3は今回間に合わない予定です。まだ荒裁ち刃型・底部分のミシン目刃型と治具を作らないといけません。 これがまた結構な手間なんです。

というわけでお待たせして申し訳ございませんが、また引き続きレポートします。

2010年8月29日日曜日

事務所スペースの準備

新しいアジトはただのスレートの箱、つまり倉庫で内部には何もありません。
まず事務所スペースを作る必要があります。事務所スペースだけは冷暖房を効かせます。30坪すべてを冷暖房かけたら光熱費が大変ですから。

 まずカインズホームという巨大なホームセンターで、必要なものを購入してきます。


 去年、工房の増設をしたときもカインズで仕入れてきました。建材屋で購入するよりも安いらしく、職人ぽい風体の人が大量購入しているのをちょくちょく見かけます。


2x4 12フィートを35本
2x4 6フィート20本
石膏ボード9.5mm厚 50枚
12mmコンパネ 20枚

以上 70410円。これで18畳分の壁と天井分です。床もきちんと張れと親父に言っておいたのですが、まだ「床は要らないんじゃないか?」とゴネているためとりあえず後回し。こんなコンクリート打ちっ放しの土間で、床を張らないと冬に底冷えがひどいことぐらい目に見えています。私としては絶対に床は譲れないところです。荷物を入れてしまったらもう床など張れません。

あと必要なのは、ドア1枚と窓2枚ぐらいですかね。
いずれにせよ雨風の事を考慮しなくて良いので、安いサブロク1枚290円の石膏ボードでほぼ片が付いてしまうのが有り難いです。

サービスカーの1トントラックでは一度に運べませんでしたので、カインズとアジトを2度往復しました。
クリッカー12台の積み卸しに比べれば、こんな建材程度の積み卸しは楽勝という気がします。


いい加減な管理会社のずさんな管理のせいで、まだ電気が使えません。電気は来ているという契約ですが、分電盤もなければ中電のブレーカーも付いておりません。前のテナントが撤去時に外してはいけないものまで外してしまっているためです。3本の線の先まで電気が来ているという非常に危険な状態です。

入ったばかりなのに、この電気のことで早速すったもんだしました。
管理会社に電話をかけて説明しても、おばちゃんなので私の言っていることが(というか電気のことが)これっぽっちも理解できないのです。
わかる人間が午前中で帰ってしまったので、明後日再度電話してくれとかなんとか、結局電気屋を管理会社持ちで手配してくれることになったのですが、まだ電気が来ていないのは事実です。

とにかくスゲーいい加減な管理会社というか、どうも管理と言っても家賃の入金チェックぐらいしか出来ないような頭脳レベルの方たちのようで、まあ逆に言えばだから家賃が安いんだろうな、と思います。

そんなこんなで、大工仕事は始められませんので、現在PM3:00ちょい前。LX3の再設計の続きでもやります。

というわけで、LX3の再設計で最終試作。


もう面倒ですので、今回の試作は縫製もやっておりません。先週ほぼ形が出来ていたのですが、ほんの少しだけ形状を修正したいだけでしたので、これで刃型屋にデータを送れる状態です。



実は私のLX3ですが、モックアップです。
ただでもらってきたモックアップで貼り革とケースで結構稼ぎました。利益率だけで言えば当店ではトップレベルの商品かもしれません。今は3万円ぐらいで手に入るようです。3万円だったらちょっと欲しいかも、と思いますが、LX5はモックではない実機がありますから要らないですね。


以前のLX3ケースよりも完成度が上がったと思います。

さてLX3ケースが方付きましたので、LX5に行ってみます。
今日は日曜日ですよねえ?我ながら熱心に仕事をするものだと思います。



LX5は底部分の刃型作りから始めます。
側面の部分もレーザーで切り出し、3個ぐらい試作を進めましたが、写真を取る余裕がありませんでした。あと10個ぐらい試作をしたら、LX5ケースも完成すると思います。

2010年8月26日木曜日

LX3用貼り革の採寸

新しい製品は、早いうちに手をつけないとビジネスチャンスを逃しますので、早速LX5の貼り革を採寸始めました。


ある程度線を引いて、レーザーで切り出してカメラに貼り付け、線や円のデータを直して、また切り出して貼り付ける、という非常に原始的な方法で採寸をしていきます。必要なのは根気だけというアホみたいな方法ですが、結局これしかないです。


グリップ部分は革みたいなものがもう貼ってありますので、とりあえずここを逃して採寸していきます。このグリップ部分がおそらく引っ張れば剥がれると思いますが、ここをカラー革で作ってみたいところです。3次元形状ですから、難しいと思いますけど。


まだしばらくは調整が必要ですけど、だいたい採寸できました。
LUMIXのロゴ部分をどう処理しようか、ちょっと頭を悩ませています。

2010年8月25日水曜日

Panasonic LX5

20日に出たようですので、早速購入いたしました。




サイズはLX3とそんなに変わりありません。


LVFが使えるようになっています。LVFを実際につけてみましたけど、このパナのLVFが巷の評判の通り、ちょっと残念なものでして、敢えてつける必要もないだろうなぁという感じです。



この小ぶりなサイズが私は好きです。


一応ヨーロッパの有名カメラブランドの名前が付いたレンズが乗せてあります。
ライカがどうのとか、正直どうでも良いんですけど、パナのデジがわりと好きな理由は

「レンズは明るいものが偉い。昔からそう決まっている」

という事がよくわかっているということです。このサイズのデジにワイド側のみだとしてもF2.0のハイスピードレンズです。普通だったらF2.8ぐらいにしておこうかとか、F3.5で茶を濁してやろうかとか、そういうことをしない。これは実に立派な態度です。

誰が何と言おうが、レンズは明るい方が偉い。 そして明るいレンズは、屁理屈言わず絞り開放。

せっかくですから、写真を撮らない私も久しぶりに1枚。


 16:9で撮れるというのがいいね。しかもヘリコイドの上に切り替えのスライドボタンが付いている、実に偉い。

というわけで、貼り革から作ってみたいと思います。 追ってケースも作ります。

2010年8月23日月曜日

通関検査でグッタリ

金曜日に時間が無くて月曜日に持ち越しとなった通関検査。
朝から1トンのトラックを仕立てて、税関の職員さん2人と海運会社の保税倉庫から荷物を引っ張ってきて検査となります。
ちなみに廊下や階段を歩くときは、必ず荷主の前後に一人ずつ税関職員が付きます。何かの容疑者っぽい扱いで、ちょっと気分悪いですが、検査が通るまでは一応「疑わしき存在」なのでしょう。
しかし、今日は同行した職員さんは若い女の子二人ですよ。もし私がその筋の人間で、武器麻薬密輸やっていて、いきなり暴れ出したらどうするつもりなんでしょうか?どう見ても税関職員さんは武装していませんでしたよ。

さて実際の検査ですが、木箱を開梱してMAIIIをすべてトラックから降ろして、X線の機械に通します。
空港とかにあるのと全く同じです。 ただ空港のようにエアコンスペースではありません。扇風機もない暑いところです。

問題は、木箱の開梱からトラックから降ろしてX線の機械に持って行くまで、荷主がやるということです。45kgの鉄の塊をすべて一人で手下ろしです。
X線の機械から出てきたものを、またトラックの荷台に積むのも、荷主の仕事です。

45kg x 12台 x 2(荷下ろし+荷積)=1080kg。一体どれだけカロリーを消費したのでしょうか。
最後に倉庫に荷下ろしも1回加わりますので、 総合計1620kg。

今日も非常に暑い一日でしたので、一言で言えば

「おそらく地獄でも、もうちょっと楽なんじゃないのか?」

そんな感じです。こんな暑い日に暑い場所で、誰が見てもアンポンタンです。

税関職員さんは、決してニヤ笑いをしながら私が積み卸しをしている作業を見ていたわけではありませんが、1台運ぶのを手伝ったらギブアップしていました。慣れていない人にとって、45kgという重量は「ちょっと手伝ってあげましょう」というノリで持てるものではありません。

最後など私も鬼のような形相で、ゼーゼー言いながら、死にそうな思いをしてやっと積み込みました。その足で税関のオフィスに戻り、

「これ以上、通関書類の事で細かいことをヒトコトでも俺に言ったら、その瞬間にこの場で大暴れする。もう何の未練もない」

という決意が体中にみなぎっていたのでしょうか、足りない書類があったらしいのですが、職員さんが一階下の事務所にある書類を走って取ってきてくれました。

というわけで、本日無事、通関終わりました。

2010年8月22日日曜日

LX3用ケース再設計

以前とはケースの作り方が違ってきてしまっているため、再設計します。
形状も多少すっきりさせていきます。





以前のデータがきちんと残っておりますので、1からやり直しと言うことはなく、ほとんどCAD上でデータをいじって、それを確認のためレーザーでカットして組み立てるという感じです。


再設計して2回目のカットと組み立て。


形状はまあこんな感じでOKでしょう。
次はヌメ革をカットして、裏側もつけて作ってみます。

そして、再設計3号


まずはお馴染みとなりましたレーザーカット。とにかく試作の寸法は超正確やっておいた方が後々楽です。0.5mmずれたらまともなデジカメケースになりません。すべてはデジカメのスクリーンとボタンのせいです。


 縫製して組み立て。


 ホックもつけて、装着具合を確認します。ホックの穴位置も悪くないようです。


裏側です。スクリーン位置とボタン位置のえぐりもよろしい感じです。
ステッチラインはすっかり忘れておりますので、またミシンを走らせる順序を考えないといけません。


ちょっぴり残念なことに、寸法が少し足りませんでした。
多少長くしておいて、組み立てた状態で余分な革をトリミングするという方が綺麗に仕上がりますので、3mmぐらい設計で延ばしておきます。

では、再設計4号に行ってみましょう

その前に、せっかくですから底部分をカットする刃型も作り直します。さらにジャストフィットを目指します。


型紙作り。型紙もレーザーでカットします。
刃型はウッカリすると表裏を間違えて作ってしまい泣きを見ますので、きちんと裏表を確認してチェックを入れておきます。

260という数字は刃の外周延長。曲線が混じっていてもCADで一発で正確に計算できますので、刃材に無駄が出ません。
矢印は刃の出発点というか接続部分。一本ものの刃をここで溶接します。


 前置きが長い割には溶接が汚いという、お恥ずかしい限りの刃型ですが、所詮素人がやっているということで。


結構なピンカドを出しています。
LX3の底とほぼ同じ形状です。ほぼ同じ形状でないと、ケースがカメラにフィットするわけがありません。


フィット感上々です。


ステッチラインが綺麗ではありませんが、全体的には良い感じではないでしょうか。


あと多少データを直せば、刃型の発注が出来ると思います。

忙しいので後回し後回しになってしまったLX3の再設計ですが、何とか形が付きました。
後は刃型を発注して治具を作って、荒裁ち刃型を曲げて、底のミシン目刃型を作ってと、まだ一仕事ありますけど、そんなに遠い先の話ではありません。

やっと一段落付いたと思ったら、LX5なんてカメラが出ていますよ。こちらも早速貼り革とケースに手をつけないといけませんね、、、。

2010年8月21日土曜日

新アジト

30坪の倉庫物件を借りて、今月20日からの契約で、とりあえず内装に手を入れる前に写真を撮っておきました。


奥が物件です。


入り口からのショット。


 奥の一角を事務所スペースにする予定です。
青い部分です。だいたい16畳ぐらいのの事務所スペースの予定ですが、1畳ぐらいの大きさの作業テーブルを置いて、ミシン、レーザー、PC4台、私とスタッフの机を置いたら、もう狭いかもしれません。

昨日、ウチの閑な年寄りと一緒に寸法を測って、今CADを引かせておりますが、去年今の工房を増築したように2x4材を買ってきてDIYでやる予定です。
親父はもうやっつけ仕事をやるつもり満々で、床はベタで良いとか、適当なことを言っておりますが、
「冬は底冷えするから、床は10cmかさ上げして断熱材を入れろ」とか、
「機械も入れるんだから9mm厚のコンパネ並べて床にするとかふざけるんじゃない」とか
「電気はブレーカースイッチを並べてうっちゃるんじゃなくて、分電盤をきちんと入れろ、火事になったらどうする」とか

私がいちいち指示しております。

がらんどうの状態ですとかなり広く見えますが、これも道具やら機械を置いたら一気に「もういっぱいになりました」となってしまいそうな気もします。

2010年8月20日金曜日

輸入許可保留で泣きそう

本日、MAIIIクリッカーの通関して荷物を受け取る予定だったのですが、今回荷物がおりている倉庫が名古屋港(飛島村)ではなく名古屋市内で、いつもの税関に行ったら「管轄が違うから、市内の税関で手続きしてくれ」という事になりました。

始めていく税関というのは、まず間違いなく荷物の検査が入ります(海運の場合)。
大手の実績がある業者でしたらそういうことはないんですが、ウチみたいな底辺業者だと怪しさ満点で、客観的に見たら銃器密輸とかしていても全然不思議はないですから、それは仕方ないんですけどね。

ただ本日はレンタカー(トラック)の時間延長が出来ず、月曜日に検査ということになり、このクソ忙しいのにまた1日潰れるとなると、もう泣きそう。
こういう事は、役所に楯突いても「じゃあ検査は次回で良いよ」なんてことには絶対になりません。密輸などこれっぽっちも縁のない善良業者ですと安心してもらうためにも、こういうものは気分良く引き受けるほうが後々面倒が少ないです。

というわけで、久しぶりに税関の検査となりました。

2010年8月19日木曜日

今後来るかもしれないもの

嫌煙家の皆様には大変心苦しいのですが、私は未だにスモーカー。肺喫煙(肺に吸い込む)はあまりせず、口腔喫煙(いわゆる金魚)派ですが、喫煙者には違いありません。タバコの嫌いな方、こういう話題ですみません。

タバコも近々値段が上がるということですが、欧米などは元々タバコの値段が恐ろしく高い。国によっても違うのでしょうけど、20本入り1パッケージで800円ぐらいしたりするんじゃないかな。
だから喫煙者がいないのかとか、金持ちしかタバコが吸えないのかとか、実はそういうことは無いのです。ちゃんと喫煙者がいます。リッチマンとは思えない方々もタバコを吸っていたりします。

バカ高いタバコを買わなくても、結構安くタバコが吸える逃げ道があったりします(もちろん合法)。


シャグタバコという、細かく刻んだタバコが売っていて、これは一体何かと申しますと、

手前(てめえ)でタバコを巻け

というものです。案外普及しているようで、オープンカフェのテーブルの上で綺麗な白人の姉貴が巻いていたりします。


こんな感じで、刻んだタバコの葉っぱと巻紙が入ってます。巻紙がだいたい50枚。巻の太さによって本数は変わってきますけど、まあ50本ぐらいじゃないかな。ちなみにケチって細巻きすると火玉が大きくなって味が辛くなって不味いです。

どうやって巻くのか?と途方に暮れるかもしれませんが、きちんと巻くためのローラーというのが売っております。しかしローラーを使うのは、正直いかにも素人臭くて格好悪いです。両手の指先を使って、巻紙にタバコの葉を適量乗せて、クルクルっと巻いて、巻紙ののりしろをペロッと舐めて、紙巻きを作るのが断然格好いいのです。「アニキ、なかなか通だね」って感じです。まあ心配しなくても100本も巻けばコツが掴めて上手くなります。
私も昔3ヵ月だけオーストラリアにいたとき、これのお世話になっていて、見事に手巻きするのが上手くなりました。

街角でタバコを吸っていると、白人の小僧がタバコをたかりに来るのですが、これを渡して

手前(てめえ)で巻け とやると、実に下手くそで、
「俺の手巻き芸をとくと見よ」と、アジア人の私が白人の小僧に妙な自慢をしていたり、とかそういうことは、まあどうでもいいや。


こんな感じで、巻紙の上に適量の葉っぱを乗せて、


自慢している割には、あまり見事とは言えない巻でお恥ずかしい限りですが、10年ぶりに巻いて今ひとつしっくりいかない、ということで。

このシャグタバコを日本ではほとんど見かけませんが、これから思い切った値上げがあると、まず間違いなく欧米のように手巻きが普及してくると思います。結局巻くのが面倒ですから、四六時中タバコが離せない人も本数が減りますよ。

でも、これをカバンに入れていたりするとたまにタバコがカバン中に散らばって、大変な思いをするという欠点があります。

というわけで、このシャグタバコを入れる革ケースと言うよりも革袋が欲しいから作ってみようかな、という話で、まあこういう商品は今後きっと来る。そう踏んでいるのであります。

2010年8月17日火曜日

オーダー再開予定、その他諸々

ちょっと大きめのまとまったオーダーがお盆前に入って、大量のケースを超短納期でお願いされたのですがどう考えても絶対に無理なので、「お願いですから16日の発送分は半分にしてください」と頼みまくって何とか了承してもらったのですが、

「残りの半分は一週間後の発送でたのんます」

ということで、もう勘弁して欲しいんだけど、断るわけにも行かないので、何とか今週強行軍でやっております。

俺は今年、一体何日休み取ったよ?休んだ日を思い出せないよ。

というわけで今週土曜日頃、この大きめのオーダーを終わらせることが出来る予定ですので、
土曜日の夜~月曜日の間にはオーダー再開させていただきたいと思います。
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。

そんな気違いみたいな忙しさの中で、今週また名古屋港でLucris MAIIIハンドクリッカーの通関と荷受け予定があって、実は一昨日15日の日曜日にはセントレアで航空貨物(縫製機)の通関をしてと、走り回っております。

今年はMAIIIクリッカーが去年よりもさらに売れております。これも市場に出回れば出回るほど、知名度が上がって相乗効果で売れてくるという商品ですね。
例えば、知り合いの革職人がMAIIIクリッカーを使っていて「これは便利だよ」と見せられたら、その場でもう欲しくなってしまうタイプの商品です。悪いものでしたら売れませんけど、これほど便利なものが現実的に他に市場にないから、結果としてMAIIIしか選択がないわけです。

独占輸入権の維持は毎年数百万円の大博打ですけど、去年も今年もクリアーしております。

さて、前回のラフレンボイル縫製機に続いて、また縫製機を買ってしまったわけですが、今回2台引っ張ってきて1台は私のもの、もう1台はどこかに行ってしまう予定ですが、梱包は厳重な木箱に2台とも同梱されていて、その重量は軽く100kgオーバー。

JAL貨物で梱包をほどいて、一台自分用に抜き取って、もう一台を梱包し直して西濃運輸に持って行くという作業を考えたら、もうそれをやる前から頭がクラクラしてきてしまい、

「もう面倒だから梱包をほどかずに、そのまま2台まとめて西濃に乗せて客先に送ったれ」

という投げやりな判断をして、2台とも送ってしまいました。
つまりせっかくヨーロッパから引っ張ってきた通関したばかりの縫製機は、私の手元は残ってないんです。
後でそこに電話をかけて、「2台入っていますから、私の分の1台は預かっておいてください」とお願いをしておいて、またそのうち取りに行くという、恐ろしい二度手間となりました。自分でも一体何をやっているのかさっぱりわかりません。


忙しい時って、そんなもんですね。

2010年8月12日木曜日

Pen F用スタンド

昨日、木型を削りましたので、本日は絞ってみます。
最近散々革を絞っておりますので、かなり慣れまして、割とすんなり出来ます。




絞れる(絞りやすい)革でしたら、直角の絞りだろうが、複雑形状の絞りだろうが、アンダーカットでさえなければ、大概どんな形状でも絞れることが一連の経験でわかりましたので、これぐらいはもう余裕です。こんな形状絞れるのかな?と心配するよりも、とりあえず作ってみて、絞れなかったら設計を見直す程度でまあ問題無いようです。




フィルムカメラは液晶スクリーンの制限がないので、結構思い切って深くできます。
ある程度深くカメラがはまった方が格好いい気がするのですが、如何なものでしょうか?





今回の小技というかこだわりの芸は、ヒンジ部分の逃げです。
ヒンジが擦れてしまわないようにえぐって絞っております。これをやらずにカメラを納めるたびにガリガリ革をこすって破れたりしたら、作った方が恥をかきますので、必然の処理とも言えます。




ヒンジの反対方向の扉部分の非常にわずかな出っ張りも、決して見逃さず逃げを作って絞っております。

さぁ、みんな、ここでヒトコト言ってくれ


「実に芸が細かいな!」


さて話は変わって、昨日ふと購入したロディアメモ。



せっかくあるんだから使ってみるかと。
メモを取る癖が付けば便利かもしれません。その癖が付かないと、メモを持つのが鬱陶しいばかりという感じです。


好みの問題だとは思うのですが、方眼の色がきつすぎ。もっと薄いグレーが使いよいと思いますけど、、、。

2010年8月11日水曜日

木型削ったら

現在、連日大口注文をこなすために、毎日縫製縫製が続いております。
お盆休み、一体どこの世界ですか、それ?という感じです。今週は休みなし。

そんな中でも、木型切削は続けております。データを放り込むだけで勝手に切削してくれるので、この点は楽なものです。

本日はPen F用のディスプレイスタンドの切削をしました。


どうも凸型は相当硬いものでないと圧力負けしかねないので、今回はものすごく硬い木を削ってみました。
木を削ると、これがまた綺麗に削れるのです。せっかくだから表面を軽くサンドペーパーかけて、そうなるとクリア吹きぐらいはしたくなるのが人情で、軽くクリアを吹いてみました。


これ、絞り型なんですけど、結構綺麗なブツになってしまいました。
サイズはクリアランス分だけ大きいのですが、ちょっとカメラを乗せてみましたところ、

これはまた随分と格好いいじゃないか

こっちの方が商品になりそうな気さえします。


ヒンジ部分もきちんとえぐってあります。

木の削りだしディスプレイスタンド。欲しい人は欲しいだろうなあ。特にライカだと受けそうな気がします。

問題はウチのMDX40ではパワーがなさ過ぎて、切削に時間がかかりすぎ、商品として成立しにくいというところです。
こういう商品を揃えて、コンスタントに売れる見込みがあれば、この際本格的にマシニングの導入を考えようかなと、ちょっぴり本気になってきました。金属切削をメインでやらないのなら、1000万でロボドリル新品とCAMが買えるようです。悩ましいところですね。まだただの夢ですけど。


ショボい革工房が、もしマシニングセンター導入なんて話になったら、これはもう前代未聞ですね。
いつの日か、そんな日が来るかもしれません。



さて話は変わって、ワイルドターキー(バーボンウィスキーのな)を買ったら、A7サイズメモの本革カバーが付いてきました。
ブロックロディアとかいうちょいとオサレらしいフランス製のメモを買ってきて装着してみました。

日常生活でメモなど取らないのですが、せっかくですから「ホック」と書いてメモを一枚切り離して、財布に入れておきました。次回仕入れに行ったらホックを忘れないように買ってきます。