2011年6月29日水曜日

日本カメラ MOOK FinePix100 WORLD


日本カメラ MOOK FinePix100 WORLD 発売です。
1900円+税 (日本カメラの書籍解説ページへのリンク

当店はケースと貼り革で取り上げていただいております。ぜひご覧下さい。

2011年6月28日火曜日

近況もろもろ

去年の年末、頼りになるスタッフが一人辞める予定と書いたのですが(記事リンク)、6月25日で一応キリとなりました。
しかし、何とかお願いして週に引き続き2日出勤してもらうことになって、ウチとしてはひとまずめでたしめでたしというか延命と言うところです。当店に5年もいましたので、そのスタッフしか知らない事がかなり多いのです。このあたり難しいですね。

やはり5年間ほぼ毎日顔を合わせていて、仕事上では女房役そのものだったスタッフがいない仕事環境というのは、とても心寂しいです。また鬱に逆戻りになってしまいそうな気がします。いなくなってわかるのですが、やはりかけがえのない存在だったわけです。週に2回でも出てきてくれなければ、私はこの仕事を辞めているかもしれません。

話は変わって、非喫煙者として去年10月に辞めてから今も普通にタバコを吸わずに生活しております。最近当店のスタッフのうち2人は喫煙者に戻りました。一人は2年ぐらい止めていて、もう一人は3ヶ月ほどで再喫煙。そういう難しい環境の中でも、私は喫煙者に戻る予定はありません。喫煙者から非喫煙者になると喫煙場所を探したり、人に気を遣ったりしなくても良いという便利さが非常に有り難く感じます。

ついでに最近は酒もうっかり1ヶ月半も飲むのを忘れておりました。暑くなってビールが飲みたいだろう?と思われるかもしれませんが、しばらく飲んでいないと、そういう欲求も薄くなってきます。でもちょっと忘れているだけなのかもしれません。そういえば睡眠剤もほとんど飲まない生活を続けています。健康的ですね。

相変わらず趣味は瞑想です。 この生活を5年続ければ悟りを開けると思います。その前に仙人を目指せるのではないでしょうか。

去年の11月に研磨屋さんが廃業して出て行ったすぐ隣の倉庫に、最近やっとテナントが入りました。入るのは中日新聞の販売店。現在この地区にある販売店のオーナーさんが引退して販売店自体を辞めるので、次のオーナーさんが見つかるまで中日新聞本社がつなぎで受け持つのだそうです。
新聞配達となると朝3時から6時頃(朝刊)と夕方3時頃~5時頃(夕刊)がよく動く時間帯でしょうか。朝刊の時間帯だと当店とはまったくかぶりませんね。

当店の近況としてはこんな感じです。

2011年6月26日日曜日

XZ-1スナップケースの試作 その3

本日2011年6月26日 日曜日。朝9時過ぎに仕事場に来て、試作をタラタラッと始めます。



側面パーツの設計を始めます。
これも底部パーツのトレースと同じで、背面をフラットベッドスキャナでスキャンした画像から線を引いて、側面パーツらしき形状を作っていきます。



しばらくは、線を引いてカットして、カメラに合わせて、合わない部分の線を引き直して、ということを繰り返します。特に技術とかは必要ありません。ただの根気勝負と言えます。



そんな感じで最初の10個ぐらいまでは試作もまだ初期段階で、きちんと合うわけがありませんので、厚紙をカットしてザックリと合わせながらデータを作っていきます。細かいデータの調整は後からゆっくりやれば良いんです。また厚紙なら、革を切るよりも早上がりで安上がりです。



実際にカットしている動画ですね。


昼までに10個ほど、作っては線を引き直して~、を繰り返し、ほぼ方向性が見えてきました。
USB穴が私が思うよりも評判がよいので、今回はきちんとUSB穴も開けます。


試作10号で、一度確認のために革でカットしてみました。


底パーツをカットする刃型がやはり微妙に合わないので、昼からまたタラッと曲げました。


その後も、また革をカットしながらデータを作っていきます。

休日の作業は、隣の倉庫に入っているデッキ工事屋の社長さんと昼飯を食いに行ったり、昼からは「たかじんのそこまで言って委員会」を見ながら仕事をしたりと、正直あまり効率が良くないですが、試作を進められるまとまった時間はやはり日曜日にしかないのが現実です。

2011年6月23日木曜日

酒屋カメラ

私がまだカメラに思い入れを抱いていた頃、あちこちの中古カメラ屋さんに行ったことがあります。どこも中古カメラ屋というのは独特の雰囲気とアクが強い店主さんがいたりする場所なんですけど、これほど不思議な中古カメラ屋さんは日本全国どこを探してもここしかないだろうという場所。


浜松にある「酒屋カメラ」。その名を「写真機商コウジヤ」と言います。
酒屋と中古カメラ屋が一体になっていて、中に入ると酒のボトルとカメラが同じスペースに並んでいます。あまり縁の無さそうな2種類の商品群が渾然一体となって一つの店が成り立っております。中の写真は撮り忘れましたけど...。

コウジヤさんは、私どものストラップを納入させていただいたりする当店のお客様でありまして、今日は私もせっかくだからカメラを買ってみようということで、そういえば当店にはバルナックライカが1台もない事を思い出し、IIIfのセルフ付きとセルフ無しのを1台ずつ、動かなくても何でも良いから適当に見繕ってくださいということで、名古屋から東名高速に乗って浜松まで走って2台買ってきました。

そんなわけで、折を見てバルナックライカの革ケースを作ろうかと思います。デジカメではないので、刃型は底部パーツ用も側面パーツ用もすべて当店内製が可能だと思います。

2011年6月22日水曜日

XZ-1スナップケースの試作 その2

ちょっと時間が空きましたので、底部分の刃型を作るための型合わせと型紙を作ります。


昨晩作ったデータから、レーザーで厚紙をカットいたします。


実際にカメラに嵌め込んでみます。
これで小さすぎず大きすぎず、ピッタリ合えば、基本的にそのデータはきちんとトレースされているという理屈です。非常に単純明快ですね。

2回ぐらいちょっと手直しして、きちんと合いました。


270mmという方が実際の型紙。
これに合わせて刃を曲げていきます。


刃型用の刃(ブレード)を270mm用意して、型紙に沿って曲げていきます。


この角度から見ると、刃物ということがよくわかると思います。刃先を型紙の端に合わせて刃物を曲げていくわけです。曲げるとは言っても、2mm厚の焼きが入った鋼鉄ですので、ヒョイヒョイと指先で曲がってくれるわけではありません。専用の足踏みベンダーという曲げ機を使って曲げます。


そして、曲げて底部分の刃型を作りました。



ではカットしてみます。

厚みは7mmぐらいでしょうか。



先ほどカメラにはめてトレースした厚紙に、カットしたパーツをはめてみて設計したものとの誤差を確認します。まあほぼきちんと出来ているようです。



色々な要因がありまして、どれだけきちんとトレースしてデータを作っても、一発目で作った刃型が合うことは、まずありません。ほんのわずかですが大きいようです。

2011年6月21日火曜日

XZ-1スナップケースの試作 その1

すっかり出遅れてしまったのですが、XZ-1もケースを作る予定があります。
しかしながらXZ-1、良いコンパクトカメラですね。明るいレンズを積んだカメラは、とにかく良いカメラなのです。F1.8~F2.5。何とテレ側でF2.5という激烈なハイスピードレンズ。明るいレンズを積んでいれば手ぶれ補正機能なんて必要ありません。

私のご託はとりあえずどうでも良いのですが、このカメラは平ぺったいので、少々ホールドが悪いという弱点があります。せっかくケースを作るのですから、それを克服したホールドの良いスナップケースを作りたいと思います。


具体的にやってしまいますと、 上の画像のように右手でグリップ部分をつけたような感じのケース。


こんな感じでグリップが出っ張っていればガッツリと安定したホールドになります。

というわけで、このままの状態でケースを設計してみたいと思います。
誤解無きよう捕捉いたしますと、実際は革ケースの中にグリップを仕込むわけで、このグリップをカメラにつけろ、ということではありません。


では、フラットベッドスキャナの上に置いて、スキャンします。
やっていることは結構ローテクです。


その画像をCADに持って行って、トレースします。


トレースし終わった状態です。線の総延長は約270mmです。グリップの部分で20mmほど延長を稼いでいると思います。

これを元にまず底部分の刃型を曲げてみたいと思います。

とりあえず今日はここまで。曲げるのはおそらく今度の日曜日かな。またまた気の長い試作編となりそうですが、引き続きレポートをしていきます。

2011年6月18日土曜日

スマートフォン用ストラップ

先週の記事でチラッとお話ししたスマートフォン用ストラップですが、発注しておいた刃型が2,3日前に上がってきました。



上の画像にある下の方が今回の刃型。上の方は当店のコンデジ用リストストラップの刃型。
形状を踏襲しております。というか左右50mmずつサイズを詰めただけです。


図面で比較すると上のような感じです。
CADを使えば元のデータから50mmずつオフセットするだけという、きわめて簡単な作業で完了します。作業時間は実質3分ぐらいではないでしょうか。

こういう細い刃型は油圧クリッカーで打つと形状が変形しやすいので、頑強に補強をしてもらってあります。

とりあえず1本作ってみました。


赤い方がスマートフォン用。コンデジ用と比べて2/3ほどのサイズです。


私のIS04につけてみました。


基本的に腕に巻けるサイズです。これ以上短くすると手が入らないという人が出てくると思います。

まあそのうちに当店でも販売すると思います。予定価格:2000円送料込み。

革漉き機 砥石の交換

革漉き機の丸刃を研ぐための砥石がチビて来たので、交換することにいたしました。
砥石は700円ぐらいで高いものではありませんので、減ってきたらケチらずに交換します。

交換は難しくありません。今時、こういう一般的にマイナーな機械のメンテ方法を動画でYoutubeに公開している人がいます。青春ミシンさんですけどね。

動画はこちら:★革漉き機・・グラインダー砥石の交換 を参考にして交換いたします。何回もやっていますから、今更ビデオを見なくてもわかりますけどね。

ちなみにこの漉き機は5年ぐらい使っていると思いますが、丸刃の方はまだ一度も交換したことがありません。あと5年ぐらい余裕で使えそうな感じです。革漉き機の丸刃などそうそう減る物ではないです。


モーターのベルトを外して漉き機本体を持ち上げます。
ご覧下さい。革漉き機の台はホームセンターで売っているツーバイフォー材を駆使して作ってあります。もちろん自家製のDIY精神あふれるものとなっております。これで今まで何の問題もなく使えているんですから立派なものです。あと5年10年で壊れそうな様子もありません。



漉き機の内部です。砥石につながっているベルトのかけ方を忘れるといけませんので、備忘ののため写真を撮っておきます。


砥石がくっついているユニットを外します。特に難しくありません。ネジを緩めて外すだけです。


ユニットをばらして、古い砥石を取り外します。


古い砥石がはまっていたように、新しい砥石を取り付けてユニットを組み立てます。
新しい砥石は赤っぽい色で、これは荒目のものです。白い方は細目と、色で違いがわかります。


古い砥石と新しい砥石の比較。古い方は元々の直径は同じですよ。かなり減ったものですね。
私の場合、砥石をほぼ常時丸刃に当てているという強引なことをして使っているので、半年ぐらいです。


元の場所に取り付けます。


丸刃に真っ直ぐ当たるように角度を調整して、取り付けネジを締め上げます。


ベルトを取り付けて完了。15分ぐらいの作業です。

2011年6月17日金曜日

X100側面パーツの縫製動画

X100側面パーツを縫製している動画です。
久しぶりにミシンをかけている動画を撮りましたので、ここにも載せておきます。





撮っているカメラは、Panasonic LX5です。このコンデジはHD動画が撮れますので、重宝しております。

2011年6月15日水曜日

昼寝用CD

世の中には実に何でもあると驚いてしまうときがあります。
そこに需要があれば、誰かが何か便利なものを作ってしまうわけです。
最近驚いたものは「昼寝用のCD」


その名を"キャットナッパー"(Catnapper)
これの何が驚きなのかというと、30分で昼寝が完結するように、音声ガイダンスが入っているのです。
「あごの筋肉を緩めてください」とか「どこの部分をリラックスさせてください」とか、CDから流れてくるガイダンスに従っていると、そのうちに本当に寝入ってしまいます。
眠ったら起きるのはどうするのかというと、これも音声ガイドが「今から私が20数えるとあなたは目が覚めます」とか何とか言って、それでなぜか不思議なことに目覚めてしまうんです。狐につままれた気分ですが、これで約30分間の昼寝が出来ます。

私もこの1ヵ月ほどちょくちょく使っています。別にこのCDをみなさんにお勧めしたいというわけじゃないのですが、こういうものも普通にアマゾンで売っています。

役に立たない不思議なものではなく、それなりにきちんと役に立つ不思議なもの、そういうものを発見して手に入れると結構うれしかったりします。

昼寝用があるぐらいですから、夜に入眠するため(熟睡するため)のCDなんてのも、当然存在します。ご興味のある方は、ぜひアマゾンで探してみてください。

2011年6月12日日曜日

X100ケースのサンプル写真

だいぶ遅れてしまっておりますが、サンプル写真を編集するのみとなっておりますので、本日6月12日日曜日、朝からそれをやります。編集次第、ここに載せていきます。出来れば本日中に販売開始をしたいと思っております。


まずは一番人気のダークタン。


ライトタン



フラットブラック+ホワイトステッチのスタンダードな組み合わせ。


 フラットブラック+グリーンステッチの落ち着いた組み合わせ。


ダコタブラウン+ホワイトステッチの組み合わせ。自然なシワ感が良い雰囲気を出しています。

 
ダコタブラウン+レッドステッチ、同系色の組み合わせ。


キャメル+ホワイトステッチの組み合わせ。



キャメル+ライトブルーステッチ。ちょっと異色な組み合わせですが、なかなかマッチしています。


ワインレッド+ホワイトステッチの組み合わせ。


ワインレッド+レッドステッチの組み合わせ。



ブライドルレザー「ブラック」+ブラックステッチ。黒同士は渋い組み合わせです。


 ブライドルレザー「ブラック」+レッドステッチ。ロウ引きの艶がブライドルレザー独特の高級感を漂わせております。

現状、用意したサンプル写真は以上です。

販売開始いたしました。販売ページからご購入いただけます。

ステッチガイドライン用の治具も、また当店で削り出しました。


今回、刃型は6個。うち3個は外注、3個は内製で私が曲げました。