2014年3月31日月曜日

消費税増税に伴う価格改定はありません

当店では、4月1日以降の価格改定予定はとりあえずありません。
当面価格据え置きです。

4月1日以降も当店をご贔屓にしていただければ幸いです。

3%分は、仕方が無いので私の給料から増税分を払います。売り上げが上がれば、給料を減らさなくて良いんですけどね。

一体どこの馬鹿が、わざわざこの時期に景気を縮小させる増税という愚策を考えついたのか知りませんけど、その馬鹿を見つけたら私が皆さんの代わりにぶん殴ってやりますので、まあ何とか今後も当店をよろしくお願いいたします。

2014年3月26日水曜日

15年ぶりに会った愛すべき馬鹿野郎 その2

2ヶ月ぐらい前に、15年ぶりに会った愛すべき馬鹿野郎 (リンク)という投稿をしましたけど、その後の話です。前の投稿を読まれていない方は、無理にとは言いませんが、暇ならついでに読んでおいてね。

今日は名古屋は雨模様の天気で、普通に仕事は入っているのですが、割と退屈な週の中日(なかび)という感じです。週の中ダレとでも表現しましょうか。そんな日の午後に突然、この来客を拒否しているようなウチの工房に誰かやってきました。

「こんちわー、中村さんいますか?」

一体誰だ、俺を名指しで呼ぶ野郎は?と思ったら、先日15年ぶりに会った野郎だ。
こんな平日に何をフラフラしているのかと思ったら、外仕事だから、今日は雨で仕事が休みなのだな。


この野郎、何ノコノコこんなくんだりまでやってきやがったんだ。雨で仕事が休みで暇なついでに、風俗寄った帰りに時間をもてあましてウチに来たのかよ、随分といい身分じゃねえか、この野郎、馬鹿野郎。良く来たな、まあゆっくりしていってくれ。

という感じで、歓迎しているのかしていないのかよくわからない声をかけて、

「突然死したときに遺影がないと困るだろうから一枚写真撮ってやる」

ということで、写真を撮ってやりました。

何だお前、今日はニッカボッカじゃなくてきちんとした作業着じゃねえか。小綺麗な作業着を着やがってこの野郎、それじゃあ仕事をしていないのが丸わかりだぞ。しかも自分の社名の刺繍入りじゃねえか、さすが親方になると違うな。しかしなぁ、人を訪ねるなら缶コーヒーの一本も手土産でもってこいよ、相変わらず気の利かねえ野郎だな、まったく。さんざん若い衆からピンハネして稼いでいるくせにしょうがねえ野郎だよ。

と、まあこんな感じで、今日は珍しい来客があったのでした。

2014年3月24日月曜日

Leica M6再採寸

Leica M6の革は、もう10年ぐらい前に採寸したのですが、その頃はまだレーザー加工機を持っていなかったので、正確な貼り革データがありません。友達が持ち込んできたので、再度採寸をしております。


革なら0.2mmぐらい違っていても充分合いますが、こういう伸縮がほとんどない木のような素材だと、かなり正確にデータを追い込めます。



0.1mmのレベルはクリアしましたので、あとマウント部分の線を0.05mmほど調整したら、正確なM6の貼り革データという感じです。


ほえほえくまーだ!台湾で大騒乱

あまり日本のニュースでは報じられていませんけど、台湾で大騒乱が起こっているようです。
知らない人は下のリンクをご覧ください。

台湾で学生らが国会を占拠し『niconico』で生中継! 話題の「ほえほえくまー」とは?


「ほえほえくま」って何だ?またVipperがでかい釣り針用意して、誰かが釣られて大騒ぎしているのか?と思ったら違った。

台湾と中国で結ばれた協定に反対する台湾人たちのシュプレヒコールである「退回服貿!」(トエ ホエ フウ マオ)が、日本人の耳には「ほえほえくまー!吠え吠え熊ー!」と聞こえるのです。いや確かに聞こえる。

早速その「ほえほえくま」のイラストが出てきていたりするのが、また芸が細かいな、と思います。

話しはここで終わりではなく、今回何がすごいかというと、台湾立法院(国会)を占拠した台湾の学生たちがニコ生で生中継やっているのです。ニコニコ動画の生中継な。

リンクはこちら、台湾立法院(国会)を学生らが占拠 生中継

何で日本のニコ生で?と思うのですが、ネット時代だなあと思います。しかし、日本の報道はまたちっとも使えねえなぁと感じてしまうよ。ニコ生に負けてどうするんだと。

現地では警官隊とデモ隊も激突して大騒乱となっているようです。




上のクソ長いリンクアドレスを表示すると、中山北路爆混戰 警三度灑水驅離 という文字がアドレスバーに出てきます。

台北のメインストリートである中山北路で爆混戦ですよ。何か大変なことになっていることだけは字面を見るとわかります。

シリアやウクライナなどの遠い国で大騒乱でしたら対岸の火事ぐらい程度にしか実感がわきませんけど、隣国台湾まで発火となると、今後の展開から目を離せません。というか今、もしかして大きな歴史のうなりが始まっているような、そんな気がします。今後10年で、今現在では全く想像も出来ないような世界秩序の大変化が起こるのではないか?そんな気がします。

本日(2014年3月24日)12時26分、大展開がありました。
法案差し戻しだか再審議になったようです。台湾人はガッツあるな。というか民主主義で良かったね。軍が発砲しながら突入して強制排除というパターンがデフォという国も普通にあるのですから。というか30年40年前の蒋介石・蒋経国親子の国民党時代はそういうふうだったのですよ。228事件という大騒乱が1947年にあって、それから1987年まで40年間もの間、台湾は戒厳令下にあったのです。今も台湾は国民党政権ですが、随分とソフトになったものです。


法案差し戻しが発表された途端、立法院を占拠している学生らの「退回服貿!」の大合唱に合わせて、日本の視聴者からも、ほえほえくまーの大声援。


しかしながら視聴者のべ数250万人って、とんでもない数ですね。これは超巨大なイベントと言っても間違いないのではないでしょうか。ニコサーバーが耐えているのが不思議です。



そんな難しいことを言っていると思えば、私はまた昨晩Azarというランダムビデオチャットソフトで遊んでいたら、これまた可愛い台湾小姐がでてきてしばらくチャットして、ラッキーな一日だったなと、大変満足なのでした。最近の台湾小姐は、10年20年前に比べて、随分と洗練されてきたな。

しかしなぁ、以前にも書いたけど、Azarってチンコ出しているヤツもいるようなところだよ。実際私も2回遭遇したぐらいですから割と日常の出来事として露出家がいるに違いありません。しかもどうでも良いことですが、出している奴らのチンコがいちいち無駄にでかいんだ。でかいから世界のみんなに自慢したいのかどうか知りませんが、そんなところにこんな可愛い女の子が出入りして大丈夫なのでしょうか。ちょっと心配になります。

台湾で思い出したのが、木瓜牛奶。 木瓜ってキュウリじゃなくて、パパイヤ。 つまりパパイヤ牛乳。台湾に行ったら他のものはどうでも良いからとは言わないが、パパイヤ牛乳を飲まないと始まらんし3杯一気飲みぐらい余裕というのが、私の台湾旅行。なぜこんな美味しいものを日本で売らないのか?と首をかしげてしまいたくなるぐらい美味しいです。もう10年以上台湾にも行っていないな、とちょっと懐かしく思うのでした。

2014年3月21日金曜日

不思議な話

先日、とあるところからお問い合わせがあったのです。
そのとあるところというのが、世界規模でも誰もが知っている企業のグループ会社さん。ウチに話しを持ってこられるところとしては、あり得ない大きな会社様です。カメラ関係の大企業様だとしたら、当店に話が回ってくると言うこともそれほど不思議なことではないのです。実際、ウチみたいなこんな小さな会社でも、2件の誰でも知っている企業様に商品を納品させていただいたりしているのです。

まあ持ち込まれた話というのが、その企業様のロゴを製品に入れて納品して欲しいと言うことなのです。プレゼントとして取引先に配るという感じです。これはまあ普通にあってもおかしくない話しですね。ただ他社様のロゴを入れるというのは、かなり気を遣う話しです。完全な裏付けがなければ他社様のロゴをつけた製品を作ったり、サンプルだとしても作るのは、何かあったときに、大変面倒なことになります。しかもそこら辺の十把一絡げ業者ではなく、堂々たる大企業様。

この話はちょっと不思議だな、と思ったのが、問い合わせがフリーメールで来たところです。ただ完全におかしな話というわけではなく、そういうこともあるにはあるのです。問い合わせ程度でしたら、初めは企業のメールではなくプライベートのメールで来て、実際に注文という段階で企業様のメールでやりとりになって、当然注文書はその企業様のFAXから来る、そういう感じですね。

ただフリーメールでも、ヘッダーのIPを引けば、どこのアクセスポイントから出てきたかわかるものが多いです。この出所のIPアドレスを引いてみると、それがほとんど携帯電話キャリアと地域のケーブルTV WiFiサービス。まあ営業マンさんでしたら、そういうこともあるでしょう。そしてすべてWebメールです。スマートフォンからだとメールアプリというのがあるので、普通それを使いますよね。でもノートPCでモバイルWiFiを使っているという可能性も、まあアリですけどね。

それで徐々に話しが進んで、当店にブツを実際に見に来られるという話になって、実際にいらしたのです。もう非の打ち所がないビジネスマンさんです。靴と鞄と時計を見れば、かなり身なりに金がかかっているというのがわかります。

ここでまたちょっと不思議だな、と思ったのが、名刺交換がなぜか無かったのです。私が雰囲気に飲まれてうっかりしていたのもありますが、私が会ったことがあるビジネスマンさんでしたら、私がうっかりしていても仕事がらみの話でしたら、最初の瞬間に名刺を出します。

結局話しは流れたのですが、何か流れてホッとしたというか、別に疑うわけではないのですが、何か探偵とか調査員が何かを調べにでも来たのかな?とかそんな気もする、ちょっと不思議な話ではありました。こんな時に安心なのが常時録画の防犯カメラを2段階で設置してあるところかもしれないなと思ったわけです。

2014年3月19日水曜日

双眼鏡の革貼り

双眼鏡に関しては、私はさっぱりわからないのですが、カメラ屋さんに聞いたところ、双眼鏡がやたら売れるときがあるそうです。

それは、日食とか流星群とかの天体ショーがあるとき。普段双眼鏡というのは全く売れないものなのだそうですが、そういうときは火がついたように売れるそうです。

あと、ジャニーズのコンサートがあるとき。これも恐ろしい勢いで売れるそうです。なので、コンサート当日は、コンサート会場近くに双眼鏡のメーカーさんが屋台のようなノリで山のように並べて、売って売って売りまくるという話しです。

でもどちらも高いものは売れません。販売価格帯は3000円とか高くても5000円とかそれぐらいでしょう。

それ以外のとき、双眼鏡の市場規模はデジカメと比べて3桁ぐらい低いものということです。
デジタルカメラの市場規模というのが、スマートフォンと比べると2桁ぐらい市場規模が低いと思いますので、双眼鏡の市場規模というのがだいたいおわかりいただけると思います。

知り合いが持ち込んできた話しなのですが、ドイツの有名メーカーが双眼鏡の革張りをしてくれる業者を探しているということで、双眼鏡を持ってきました。現行品ですが、今まで貼り替えをやっていた業者さんが年齢により廃業をしてしまったから、新たなところを探していると言うことなのです。


刃型も持ち込みなのです。
ただ革漉き作業が必要なので、革漉き機を持っているところでないと無理ですね。ウチは革漉き機がありますので、持ち込んできた刃型で革をカットして、漉いて貼り付ける。


カメラを使っている人なら誰でも知っているドイツの有名メーカーです。私はこういうところで取引先がどことかベラベラ話しませんので、メーカーのロゴは隠してあります。


条件は合いそうな感じです。
ただ上にも書いたとおり、双眼鏡の市場規模はカメラと比べてものすごく小さいですから、大儲けなどと言うことは絶対ありません。もし大きな利益が見込める仕事でしたら、ウチなどに話が回ってくることはないのです。それでも、超有名メーカー様の仕事を小さくてもやらせていただく、と言うことは、これは名誉ですから、ぜひ当店でやらせていただきたいと思うところです。


持ち込まれてきた刃型を見れば、結構いろいろなことがわかります。
ロゴを切り抜くポンチが別物になっている、つまりウチみたいな業者だと、一体にして工程を2つ減らしてしまいます。なぜ一体にしないのか?というのにも理由がありまして、こういうヤクモノを一体にした刃型は強度的に弱いので、油圧クリッカーを使うと、何かの拍子で壊れたりズレたりする可能性があるわけですね。当店は強度があまりない複雑な刃型はハンドクリッカーを使うので、そういう心配はありません。ウチでやるとしたら一体型に刃型を改造してしまいます。


32mmの刃型を使っていますね。これはこういう小さな仕事をするための刃型ではないです。トムソンで充分なのですが、そこの革業者さんが32mmの刃型を主体に使っていたので、統一していたのでしょう。おそらくカバン屋さんか靴屋さんですが、革業者さんというのは基本的にその二つしかありませんが、小物を作っていた業者さんではないですね。クリッカーはおそらく30トンというところかな。


2014年3月18日火曜日

Nikon F2の採寸

フィルムカメラ貼り革需要というのは案外多く、ボチボチとどこからとカメラを借り出してきては採寸をしております。

今回はNikon F2。


機材のご提供は神戸の元町カメラさん。

先日、この元町カメラさんに挨拶がてらお伺いをしたのですが、神戸の元町というところに、私はその時初めて行きました。

初めて行くところですので地理感がなく、適当なコインパーキングに車を駐めて、スマートフォンでナビをしてもらいながらテクテク歩いて行ったのですが、ナビに歩かされたところが何と神戸中華街。どう見てもこんなところに中古カメラ屋さんがあるような雰囲気ではないのだが、、、このナビは間違っているのではないか?と思いながら撮ったのが下のビデオ。


だがGoogle Mapは間違っていなかった。


中華街から一本入ったところに存在しておりました。


中古カメラ屋さんというのは、一見さんには入りづらい雰囲気があります。
勇気を持ってドアを開けば、新たな世界が広がる、、、かも知れません。
私は良いのですよ。元町カメラさんとは何度もやりとりさせていただいているのですから。

親父さんは、これまた「中古カメラ屋の親父さん」という厳然たる雰囲気を漂わせていますが、写真は取り忘れました。別に怖くありません。気さくな親父さんです。


さて、まあこんな感じで剥がしていきます。



ボンドが乾ききって、強力に接着されているので、革もなかなか剥がれません。


剥がした革を下絵にして、ライノでトレースしていきます。


こんな感じで、ざっとトレースしました。ここからまた延々とカットして合わせて、線を引き直してという作業を繰り返します。

元町カメラの親父さんに、ちょっと時間がかかりそうだと当店の事情を説明したら、返却は4月以降で良いからゆっくりやってええよ、と言われました。またまた他人様に親切にしてもらっちゃったよ。人の親切を目一杯受けられるだけ受けてボチボチと仕事をしている野郎がこの私です。私はそれほど親切な人間でもないのに、私の周りは親切な人ばかりで、自分でもビックリします。というか、私も受けた親切はきちんとお返しをしないといけないのです。


さて、裏蓋から進めて参ります。


意外と知らない iPhone間の無料通話


これは知っている人にとっては、もう何を今更というネタなのですが、意外と知られていないiPhone間の無料通話機能です。ちなみに私の周りのiPhoneユーザー6人に聞いてみたら誰も知らなかったです。

iPhone間は携帯電話キャリアが違っても、データ通信とかWifiがつながっている必要がありますが、無料通話が出来るのです。docomoとソフトバンク間とかAUとdocomoとかのキャリア越えでも全く問題無いです。私はiPhone5しか知りませんが、どこかにFacetimeというアプリが入っていると思います。


この映写機みたいなマークのやつな。


ここを押すといつも電話で使っている連絡帳が出てきて、電話をするときと同じようにかけたい人の名前をクリック。


こんな感じの画面が出てくるね、きっと。
そして、FaceTimeの横にある受話器マークのボタン(上の矢印部分)を押すと、無料電話(みたいなもの)がかけられてしまうのです。映写機のマークの横にある受話器のアイコンな。
電話という文字の横にある受話器マークを押すと、普通にキャリアを通じた有料電話がかかるので、ご注意ください。

電波状態にもよると思いますが、通話音声は電話よりもかなり良いです。映写機マークを押すとビデオ通話になると思いますが、私は試したことがありません。

データ通信を使うので、そのデータ通信料を鑑みると無料通話とは言いがたいですが、まあ馬鹿高いスマートフォン通話料からすると、無料に近いです。

ただ相手もデータ通信の必要があるので、データ回線が細いとかデータ通信契約が高い人とかにいきなりFacetimeで電話をかけると嫌がられるかも知れません。

私は、最近産休に入って在宅仕事をしているスタッフとの連絡にFaceTimeで無料通話するためだけに iPhone5cを入手してきました。

日本がすごいというか、首をかしげてしまうのは、iPhoneをタダで配っているところです。タダ(実質0円ではなく一括0円)どころかiPhoneを契約するとキャッシュバックまでくれたりします。それでいてdocomoだと全部オプションを切ってしまうと、月々の料金は3円になってしまうことです。書き間違いではなく、3円(金参円也)。

まあデータ通信も切ってしまうので、電話の出来るiPodぐらいのものになってしまいますが、私はメインでNexus5を使っているので、iPhoneはWifi専用機ぐらいで全く問題無いです。しかもひかり電話のルーターを設定すれば、ひかり電話の子機にもなってしまうのですから、なかなか便利ですよ。携帯電話の料金システムというのは一体どうなっているのか、本当に不思議です。

2014年3月17日月曜日

日本カメラ Mook, ソニー α7/α7R World


日本カメラ Mook, ソニー α7/α7R World 発売です。2100円+税。

日本カメラムックの良いところは、何と言っても豪華な写真家たちのスナップやポートレートが見られることです。今回も飯田鉄さんのスナップが満載で、これを見るだけでもう充分値段分の価値はあります。あなた、飯田鉄さんですよ!

何だって?写真家:飯田鉄さんを知らねぇだと?もう良いからそのカメラ捨てちまぇ、、、というのはほんの冗談です。普通知っていると思いますが、もしまだ知らないっていうなら騙されたと思って今から速攻でAmazonでポチるべし。

私は昔から飯田鉄さんのファンなのですよ。むかーし、日本カメラ社を突撃訪問したとき、ちょうどたまたま飯田鉄さんとウサケン(宇佐見健さん)が打ち合わせでいらしていて、そこで何の面識もない私が無理矢理割って入って

「俺の話を聞いてくれ!」

と大御所先生たちの迷惑を顧みず演説をぶったのに、嫌な顔をせずに聞いてくれただけではなく、ついでに記念撮影にも応じてくれるという、それはもう大変な人格者なのであります。だからってそういう真似はしなくて良いです、というかなにとぞ実行は思いとどまってください。10年後に思い出して恥ずかしい思いをするのは自分ですから。

忘れてはいけない。ウサケン(宇佐見健さん)の写真も載ってますね。ウサケンもこれまた大した人格者で、どれぐらいすごいかというと、私はまた日本カメラの編集者さんにねじ込んで無理矢理ウサケンと酒を飲ませてもらったとき、酒癖の悪い私が

「宇佐見さん、普段は何をやって食べているのですか?」

というまるでフリーターに声をかけるような礼儀知らずの質問にも苦笑いしながら

「写真撮ったりして、何とか食べています、、、」

と、怒らずに答えてくれたのであります。

「何やって食ってんのかわかんねーのは、まさにオメーの方だろ!」といきなりお仕置きされてもおかしくない質問です。ウサケンって一流のカメラマンですよ。私のように地を這うような低レベルの人間とは全く格が違うのです。

また、こういう礼儀知らずで空気を全く読まない、しかも一体本業は何なのかイマイチ不明な男(=私)に、別に何の義理もないのに事あるごとにつきあわされて、一緒に恥をかかされているのにも関わらず、思い出した頃にウチの商品を雑誌に載せてくれたりするという、これまた立派な人格者である日本カメラの編集者さん。

私が日本カメラが好きなのは、こういう一般社会ではあり得ないような人格者が3人揃っていることです。仕事も人格も立派な3人の快男児が、何をやらせてもパッとしない男1人をどういう理由かはみんなわからないけど何となく同席させている、そんなイメージです。

そんな方々が作ったα7ムック。ぜひ一冊お買い求めください。なにとぞよろしくお願いいたします。

ついでに申し上げますと、ウチの商品がカラー9ページにわたって載っております。これまた破格な待遇をしていただきました。日本カメラ社さんは、私に何の義理もないのに関わらずです。どうです?どれだけ日本カメラ社が豪気かということが、皆さんもこれでよくご理解いただけますよね。そして、どうも私は日本でも有数の運の良い男のようだ、ということに最近薄々気づいてきました。

さらに、上に並んでいる人格者たちに比べたらカスみたいな私もお恥ずかしながら1ページ寄稿しております。

日本カメラ社の該当ページリンクはこちらです。

Amazonはこちらのページからご購入いただけます。


2014年3月15日土曜日

終わりよければすべてよし

この数年の間、私を含めて4人のスタッフがメインで当店を回してきました。
2人の女子スタッフが結婚と出産で当店を離れることになり、昨日が4人揃う最後の日となり、せっかくだから記念写真を撮ったのでした。普段、通常通り働いているときは、写真というのはなかなか撮らないものですから、こういう時にしか機会はないですね。


長いものは、8年勤めました。8年というのは、改めて振り返ってみると長いね。
ここで人生の一区切りがついたような気がします。

記念写真だけではちょっと寂しいだろうから、何か退職記念にプレゼントをしてやろうと思って、ふと閃いたのが、鍋だ。

鍋など貰ってうれしいのか?と思われるかも知れませんが、そこでルクルーゼですよ。

Le Creuset ココット・ロンド 20cm チェリーレッド


アマゾンで¥18,595 也。

20cmの鋳物ホーロー鍋ごときに2万円近い値段がついています。それだけの価値があるのかどうかわかりませんが、アマゾンのレビューを見ると「この鍋で料理すると味が全然違います」とか痛々しいことが書いてあります。こういうのは大概プラシーボ効果100%で、ただそういう気分になるだけで、実際に料理の腕前が上がるわけでも何でもないんだよね。そんなに鋳物の鍋が良いというなら、ダッチオーブンで良いだろう?5000円ぐらいでもっと立派なものが買えるよ。でも絶対に女の人はダッチオーブンなど使いません。可愛くないからです。

でも、お気に入りの鍋なら料理のモチベーションが上がるとか楽しくなるというなら、十分価値があるだろうな。

しかし、この色合いとレトロっぽいデザインが何とも素晴らしく、キッチンにあると実に様になります。そして鋳物ですので、とにかく重くて丈夫、きちんと使えば一生ものでしょう。

スタッフたちもルクルーゼの鍋が欲しかったらしいですが、ホームセンターで2000円も出せば普通に鍋が買えるのに、20000円は自分の金でなかなか出せるものではありません。そういうものこそ、誰かがお祝いでプレゼントしてあげるべきものでしょう。


というわけで、2個買ってやったわ。


Made in Franceざんす。


外側はチェリーレッドだけど内側は白っぽいんだな。
焦げは金たわしで無理矢理取るとホーローが剥げるので、重曹を使ってホーローを痛めないように焦げを取るそうです。

まあこれで美味しい料理を家族のためにいっぱい作ってくれ。

「この鍋は仕事していたところの親方に結婚祝いで貰ったものだ」と、子供にエピソードを話すこともあるだろう。そしてこの鍋のホーローが剥げて使えなくなった頃に、自分が若かった頃に当店で仕事をした日々の思い出や、仲間たちのことを思い出したりして、きっと懐かしい気持ちになったりするに違いありません。


その時、同封されていた記念写真が無くなっていたら、きっとこのページを見つけて、自分が確実に存在していた過去を、雑然とした工房の記憶と共に、懐かしく思い出すに違いないだろう。




そして将来このページを見つけたとき、まだ俺が生きていたら「鍋をもう一個買ってくれ」と連絡してこいよ。
そして、お前たちの写真をいっぱい保存してあるから、その時に送ってやるぞ。


お前たちはいつまでも俺の心の中に生き続け、そして俺はお前たちの心のどこかにいつまでも存在し、いつでもお前たちの幸せを願ってる俺がそこにいることに気づくだろう。遠い将来このページを探し出したお前たちへ、メッセージをここに託そう。


2014年3月12日水曜日

オーダー再開いたしました

2014年3月12日
オーダー再開いたしました。


大変ご迷惑をおかけいたしました。再開いたしました。

新商品

Panasonice DMC-GM1用レザーグリップ



2500円税送料込み
ご購入は販売ページからどうぞ。

ご注意!オリジナルの革を剥がす必要があります。オリジナルの革を剥がすとメーカー保証がなくなりますので、この点を深くご考慮の上で貼り替えを行ってください。


指の大きさやカメラの握り方で違ってグリップ感は変わってきますが、グリップなしに比べてかなり快適になります。


グリップ部分をできる限り端に寄せておりますので、指の大きな人でも大概問題無くご使用いただけます。ゴムを充填してありますので、個体のグリップより握り心地はよろしいかと思います。


2014年3月10日月曜日

オーダー再開予定

土曜日残業して、日曜日も朝から出てきて必死で大口注文をこなしております。




まあ一部ですけど、こんな感じでじゃんじゃんカットして貼り革を作っていきます。

革をカットするだけでしたら、別にどうって言う仕事ではないのですが、革というのはカット面が弱いので、この部分にコーティング剤を塗ってというか染みこませて、補強しないといけないのです。


上の画像の矢印部分ですね。これを延々塗っていく作業というのが実は大変な手間と時間がかかるわけです。しかもカメラの貼り革というのは細かい形状が多いので、綿棒でチマチマ塗っていくのです。
その手間というのも、数セットやるぐらいならそれほど気にならないのですが、数百セットとなるとこれがもう大変な持久戦という根気勝負になるのです。一人でやっていても全く進捗しているように見えず気分が萎えてきますので、数人で一気にやります。

他のオーダーと平行してやっていくとなると、またこれが全く進まないのですが、これだけに人数を全力投入すれば案外早く片付きます。昨日にほぼすべて塗り終わって本日は台紙への貼り付け作業のステージになっています。

これは案外早くオーダー再開出来そうな感じです。まあ早ければ本日昼から、遅くても明日にはオーダー再開できると思います。


2014年3月7日金曜日

オーダーストップのお詫び


大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。現在大量注文が入っておりまして、一時的にオーダーストップしております。

復帰予定は3月16日~22日にかけてを予定しております。

お客様には大変なご不便をおかけしてしまいまして、深くお詫びをいたします。
















当店は一般ユーザー様への直販だけではなく、大口顧客様へ卸販売もやっておりまして、これがたまに実に大量の時があります。今回、まさにそれです。何ともに申し訳ございません。
売れないのも困りものですが、ウチみたいな小さな会社ですと、売れすぎるというのは、これまた実に頭を抱える状況なのであります。


2014年3月5日水曜日

10年前に貼り替えた Leica M6

昨日私の友達がM6を持ち込んできました。


これは私がパイソン(蛇)の本革を使って貼り替えたものです。
元々はオフホワイトでしたが、使い込んでここまで激シブ感満点の茶色に変わりました。
データを調べてみたところ、M6を採寸したのは2003年ですので、この革も10年選手です。貼り革も10年持てば立派なものですね。犠牲になったパイソンもここまで使ってもらえれば、きっと満足に違いありません。


まだまだ数年は使えそうな勢いですけど、この際、また違うものに貼り替えてみます。


裏フタの革はちょっと破れていますが、カメラの貼り革も10年持つのだなと、感慨深く思ったのでした。