2017年4月22日土曜日

なかなか不思議な親子関係

配偶者の仲の良い友達(インドネシア人に嫁いだ日本人女性)というのがバリにいて、その息子が去年から名古屋の大学に留学してきているのですが、この親子関係というのがなかなか不思議なものでして、何が不思議だというともう異様なぐらいベッタリしているんです。どれぐらいベッタリしているのかというと、母と子で手をつないで歩くぐらい日常、というぐらい。私などこの時点でゲロ吐きたくなるんですけど、まあ別にそれは良いですとしましょう。

昨晩、その息子がウチに遊びに来たのですけど、夜遅くなると母親がバリから「最終のバスと地下鉄が何時だから、神沢駅(ウチの最寄りの地下鉄駅)を何時に出ないと」とか何とか、延々とキンコンキンコンとウチの配偶者にメッセージが入ってきて、大騒ぎなんです。最終バスを逃したら最寄りの駅から歩けば良いだろう?10分ぐらいのことだぞ。電車に乗り遅れたらウチに泊まれば良いのではないだろうか?それでも帰りたければ、歩いて帰れば良い。2時間ぐらい歩けば帰れるだろう。良い運動になるぞ?20歳近くになるような男なんだから、そんなの放っておいてやれよと、私なんかは思うのです。
その息子に「いちいち小うるせえんだよ、ババアは少し黙ってろ」とメッセージ送って黙らせてやれ(笑)と、半分冗談でけしかけてやったら
その息子、顔面蒼白で「お母さんにそんなこと絶対に言えない!」と、本気で言ってました。ウチの配偶者も「〇〇さん、そんなこと息子に言われたら、泡吹いて倒れてしまう」と本気で心配しています。「おいおい、君たち、、、」言葉を失う、というのはこういうことだ。

親子関係というのは、まあ他人が立ち入るものではないし、文化の違いもあるし、お父さんお母さんを大切にしましょうというのは、決して間違っている事ではありませんが、普通日本でもこういうものだろうか?私だけ違うのだろうか?自分の方がちょっと心配になってきました。
バリ島にいる母親から、名古屋の交通機関にあれ乗れこれ乗れと遠隔操作されている二十歳ぐらいの若い男よりも、
「ゴチャゴチャうるせえんだよ、もう口を動かすなこのババア!テメーの心配でもしていやがれ、ゴラァ!」
ぐらいにポンポンと威勢の良い啖呵が切れる男児の方が断然頼もしく、「若者らしく元気があって大変よろしい」と私は思ったりするんですよ。
母親の方も言われっぱなしでなくて
「テメーみたいな役立たずの小僧が偉そうなことを言うんじゃねえ。一端に金を稼いでから物を言え。オメーみてえな消費専門は社会の穀潰しって言うんだよ、食うことだけは一人前のバカヤローが!」
と言い返せば良い、俺が許す。その方が人間関係に緊張感があって良いだろう?
なのでこの若者を見ていると「こんなベッタリとダラダラしていて、お前ちょっと大丈夫か?」と思ってしまうのですねぇ。男は食うか食われるかの世界を孤高に生きるオオカミになるぐらいの気概を持てよ。20近くになってまだ乳離れ出来ねえってのはなぁ。
私は自分の息子が(いませんけど)こうだったら、ちょっと、いやかなりイヤだなぁ、まあそんな感じです。

2017年4月18日火曜日

マリーナの仕事 2

先日作ったレジャーボートのフロントカーテンを納品して、次はあるのかな?と思っていたら、2件入りました。別のマリーナからも依頼をいただき、昨日(4月17日)、一気に2艇分の採寸をしてきました。



マリーナというのは、曇っている天気がまったく似合わないということを実感したのでした。



1艇目。フロントのカーテンだけではなく、サイド、リアの4面のご依頼をいただきました。

先日納品したフロントカーテンは「サイズはピッタリですよ」気に入っていただけたようで、しかも「随分とお値打ちでした」という、あまり聞かない言葉もいただいたのでした。カーテン1枚縫うくらいでこれ以上請求したら罰が当たるだろうと思って恐る恐る請求書を送ったのですが、一般的にはもっと高い物のようです。



この前と同じですがフロントウィンドーの採寸です。
前回はカーテンの取り付けはメカニックさんがやってくださったのですが、こちらのマリーナはもう取り付けまで業者がやるのが当たり前ぐらいの雰囲気です。「ちょっとそんなのやったことがないのですが?」というのは通らなさそうです。私のような素人が壁にボコボコとネジ穴を開けるのも大変気が引けるので、マグネットで何とかしようかな?と考えています。



サイドのカーテンを採寸。船というのは微妙に左右対称ではないらしいので、一応両サイドの採寸をいたします。



リアのカーテンはレールをつけるしかなさそうです。

要するに、今回4面ですよ。取り付け費用もいただけるとなると、結構な、、、。この仕事がゴロゴロ入ってくるようなら、ウチの主業務の軸足移す事を本気で考えても良いなぁ、、、笑





昼からは別のマリーナに行って、2艇目の採寸をします。



この艇、何か新しいよね、、、新艇か?
こちらも4面のカーテン製作。このマリーナはメカニックさんがついているのですが、「取り付けまでやってくれるのなら、それでお願い」ぐらいの感じです。これも私のような素人が変なところに穴開けたりしたら、新艇にミソがつきそうでイヤですねぇ。この船はマリーナの所有しているものなので、そんなに気を遣わなくても良いぐらいの事をいっていただきましたけど、やっぱり新艇ですから気を遣いますよ。



備忘のために写真を取ってくるのですけど、RX100IVだと画角が狭いね。パノラマモードで無理矢理撮ってますけど、もうちょっと画角が広いカメラを持っていかないといけませんなぁ。

とりあえず今回8枚のカーテンを作ります。
色々な仕事が出来るようになると、食いっぱぐれがないです。カメラ業界は10年後にどうなっているのかわかったものじゃないので、全然別業界ですが、こういう仕事はなかなか良いのではないかなと思うのでした。



マグネットでカーテンを留めるとなると、船体の壁に鉄板を貼れば良いとか言われましたけど、それはちょっとかっこ悪いので、何か多少見栄えの良いものを作ってやることにします。



裏側にマグネットを入れて、とりあえず3mmのビスが打てる、こんな感じの物体でしょうか。これを3Dプリンターで作ってみます。





まあ、こんなものが3Dプリントですぐに出来上がるわけです。



裏にネオジムマグネットを仕込みます。これを船の方の壁に固定して



カーテン側にマグネットを仕込めば、まあきっと上手く行くのではないかと思います。


2017年4月1日土曜日

マリーナの仕事

ウチの隣にあるダスキンさんが、マリーナの仕事を請け負っていて、それをやらないか?というお誘いがあり、ちょっと手をつけてみることにしました。
以前も書いたことがあると思いますが、カメラ市場は完全な縮小傾向で、10年後は今よりもずっと侘しいものになっているという私の予想です。この予想が実際に10年後にどうなっているかどうか、そんな未来のことは誰もわかりませんが、実際問題として、そういうふうに考えて今後の人生計画を立てる方が間違いがないです。「いつまでもあると思うな親と金」ではなく、「いつまでもあると思うな仕事と金」というのが厳しい世の中を生き抜く金言で、なくなってから慌てたって遅いんです。大概、世の中の食えてない人を見るとそんな感じで、「あの時は随分と儲かって景気が良かった」なんて話を聞かされます。あの時ってのが大概バブルの頃なんですけどね。「なぜ余裕のあるうちに次の手を考えなかったのか?」と聞くと、あの景気がずっと続くと思っていた、ぐらいの答が一様に返ってきます。これまた相当にお目出度いというか、諸行無常という万物の真理をまったく理解していない、だからあなたはダメなのだと、まあそういうことですよ。

行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

そういうことは中学校で習ったはずだぞ?英語でも同じで、Things Change だ。



マリーナの仕事と言っても、いきなり難しい事は出来ませんので、まず簡単なことからやらせていただくわけで、とりあえずカーテンを作ってくれよ、ということで、そういうことからはじめます。



マリーナというところにまったく縁がなかった私ですが、船ってこんなにたくさんあるのだと感心したのでした。これぐらいのサイズだと、1艇が新品で3~4000万ぐらいするんじゃないかな。そんなのが八百屋の野菜みたいにゴロゴロとそこら中に転がっています。



さらに驚いた事に、マリーナというものが愛知県内だけでも結構存在しているということです。Google Mapでザッと見ただけで、こんなにもあるのか!?



私もまったく知りませんけど、フロントガラスの内側にカーテンをつけたいもののようです。どうしてフロントガラスの内側にカーテンをつけたいのか?なんて、そんなこと俺が知るわけないし、どうでも良いです。やれと言われたら「イエッサー!(Yes Sir)」。「飛べ!」と言われたら「どれぐらいの高さですか?」(When I say JUMP!, You ask How High?)と答える、要するに金を支払っていただけるんですから余計なこと考えず、つべこべ言わずにやります。それが仕事ってものだろう?



フロントガラスのデータが用意されているわけではないので、あまりスマートな方法ではないけどこんな感じで実寸を測ります。
これぐらいのカーテンを作るぐらいなら大した仕事ではないです。

そのうちに徐々にレベルアップして、オーニング(船体を覆うテント地のカバー)をやって欲しいのだそうです。
というのは、マリーナのこういう仕事は業者が圧倒的に少ないらしいのです。仕事はたくさんあるけど、業者は少ない。実に狙い目の業種です。
ただ、業者が少ないのにはちゃんとそれなりの理由があって、マリーナの専業では食って行きにくいのです。何と言ってもシーズンものだから、夏は集中するけど冬は仕事がないとか、まあそういうことです。そこのマリーナに出入りしている業者さんも、ほとんど副業でマリーナの仕事をやっている、そういうもんだそうです。ウチは夏が割と暇だからちょうど良いんですけどね。

ダスキンさんが言うには、俺(ダスキンの親父さん)はもう70歳だからいくらも続けられないんで、カーテンとオーニングだけではなく、船内のシート(椅子とかソファみたいなもの)の作り替えも、出来そうならそのうち頼む、って話ですけど、オイオイいきなり話が大きくなっているな(笑)。

まあ何にしろ、船を持つなんて大変な金がかかることをされている富裕層相手の商売ですので、ギャラはなかなか悪くないという話です。まあ色々な世界があるものだと、50歳手前になって知らないことも多いものだと実感するのでした。