2011年5月28日土曜日

X100の貼り革 続き

スタッフが本日X100の貼り革の採寸をいたしました。


木を使っているのは、木の皮は伸縮がほとんど無いため、正確な採寸が出来るからです。
USB蓋の部分だけは、これは成型をしてあるため、この部分だけは剥がせません(元々革が貼っていないからです)。

木のバージョンはなかなかかっこいいですね。このままでは曲がり部分に無理があるため、すぐに剥がれてきてしまいますので、実際に販売するときには曲がり部分は表面に筋を入れることとなります。

2011年5月27日金曜日

X100の貼り革キットを作るわけですが

X100のケースは現在サンプルを作っている段階となりました。
同時に雑誌の企画で、貼り革を作る事になりました。

ただ貼り革はご注意下さい。革を貼り替えると製品保証を受けられなくなります。


オリンパスE-P1/E-P2、E-PL1、E-PL2やパナソニックGF-1、GF-2などは、元々革が貼ってありませんので、その上に革を貼っても保証とは関係のない話なのですが、X100は製品の状態で革がすでに貼ってありますので、それを剥がす行為は、その時点で改造扱いになります。この点は深くご理解をお願いいたします。剥がしてから「それは知らなかった」では遅いです。


私はもう剥がしました。製品保証はすでにVOIDとなりました。


両面テープで貼り付けてあるだけですので、革の端からゆっくり引っ張って いけば簡単に剥がれます。


4ピースです。刃型を作る事は可能な形状です。カラバリも作れると思います。

2011年5月25日水曜日

もう1台、クリッカー逝ってみようか

色々な機械を扱っている方々とつきあいがあると、掘り出し物(時にしてガラクタ)が出た時に声をかけてもらえたりします。今回声がかかったのは小さな油圧クリッカー。100Vの家庭用電源で動きます。


圧盤(天板)サイズが200mm x 400mmというのですから、ウチで扱っているMAIIIハンドクリッカー(裁断サイズはA4)とそんなに変わらないですね。横に置いてあるのが、たぶん45リッターのゴミ箱。それを元するとだいたいの大きさがわかりますね。おそらく重量も300kgぐらいじゃないでしょうか。

ハンドルが1本しかないところに時代を感じさせますね。こういう手を挟む事故の可能性がある機械はハンドルは2本で両手でスイッチを押さないと作動しないという構造じゃないといけないはずです。今時こういう旧式の機械を使っているのが監督機関にばれたらうるさいことになりかねないのは、まあ大目に見てもらいましょう。とりあえず使用者の方が、1本のハンドルを両手で掴んでスイッチを押すという方法で対応することになります。想像するとちょっと情けない姿ですね。

お値段は、私の財布に入っている程度の金額でも充分払えるぐらいでしたので、写真だけを見て、深いことを考えずに「買う」と即断いたしました。元の持ち主は新しい機械を買ったので、そのスペースを空けるためにこの機械が邪魔で、タダで良いから誰かさっさと持って行ってくれという感じらしいです。仲介に入った人が多少の仲介料を取っているぐらいの感じでしょう。

ブツは関西にありますので、またユニックをレンタルして取りに行かないといけません。2トンユニック1日のレンタル代金(12000円)+高速代+燃料費+飯代で、こちらの方が結構経費がかかってしまいそうな勢いです。

これでウチは油圧クリッカー3台目です。MAIIIハンドクリッカーが2台ですので、クリッカーだけで5台。どうだ参ったか?というより、クリッカーばかりそんなに持って一体どうするんだ、という感じです。そろそろ30坪の工房が手狭になってきました。2年は大丈夫だろうと思っていたのですが、わずか半年でこの体たらくです。

まあゴタクはどうでも良いんですけど、何と言いましょうか、このすべてをぶち壊しにしかねないグリーンという色は、一体どういう了見なのでしょう?グリーンでももっと違う色があるだろうに、と。
こんな色の機械が工房に鎮座していたら、私は完全にその人のセンスを疑います。入手したら、まず違う色に塗り替えることから始めたいと思います。

2011年5月19日木曜日

また作れども作れども、、、

年に数回、でかい仕事がやってきます。その量たるやケースは100個超、貼り革キットに至っては1000セット近い量、そして納期はいつもギリギリで今回10日ほど。


1000セットも貼り革を一体誰が使うのだろうか?ちょっと不思議になるのですが、実際にそういう気が狂ったような量の注文がちょくちょく来るんですから、それだけ売れるのでしょう。

貼り革はそれほど手間がかからないから良いんですけど、うちのケースは結構手間がかかっておりますので、100個超にもなると気が遠くなります。


側面パーツをカットして並べると、端が揃っているのでなかなか壮観です。これで30枚ほど。
専用刃型での型抜きですので、カットが美しいのがおわかりいただけると思います。
 

ミシンは私よりもスタッフの方が、早くて丁寧で上手です。
もう縫えども縫えども終わりません。何かの罰ゲームのようになっています。
オーダーストップして、毎晩みんな残業して土日も休み無く出勤して、納期に間に合うかどうかギリギリ。大きなオーダーは、もうちょっと余裕を持って注文していただけると非常に有り難いんですが、毎度毎度ギリギリです。そんなもんです。

先週末また奈良の田舎の方に行ってきました。



なぜかしいたけ狩りをやっている動画です。
Panasonic LX5で、これだけの動画が撮れるんですから、立派なものです。コンパクトデジカメで綺麗な動画が撮れるという便利な時代になりました。

2011年5月8日日曜日

FinePix X100 ケース試作 その5

試作ナンバー015号。ほぼ完成と言っても良いと思います。



あと2,3個違う革でカットして詰めてみたいと思います。


全体的に良くまとまっております。
デジカメケースも結構な数を設計しており、恐らく数千~1万に近い数量を生産していると思いますので、だんだん形状も安定してきて、経験値もだいぶ上がってきました。そんな実感があります。

ぶっちゃけ、たくさん作った方が経験値が上がって(つまり慣れる)、製品品質が安定してきます。

今日で形状を決めて、明日刃型屋さんにデータを送って、刃型の発注に進む予定です。

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さて、刃型を発注する前の最終試作です。


なかなか素晴らしいフィット感です。底部分の刃型を4つ作り直した甲斐があったようです。



まあ何はともあれ、フルステッチングの美しさは、何物にも代え難いものがあります。これだけステッチすると、6分から8分ぐらいでしょうか。ミシン縫いでも結構時間がかかるんです。6分かかるとなると1時間休みなしでやっても10個しか出来ません、しかも側面パーツの縫製だけです。割は悪いのですが、制作者の私がステッチが好きなんだから仕方がありません。

次は刃型が出来てから、試作状況をレポートしていきます。