2011年8月30日火曜日

E-P3 スナップケースのサンプル写真

E-P3 スナップケースのサンプル写真を撮り始めましたので、編集が終わったものからここに載せていきます。

サンプル写真をとって編集するのは、簡単なことのように思えるのですが、これが実際にやってみると、もう本当に面倒な仕事なのです。撮影だけでも何百枚という量になります。フィルムカメラの時代だったら、まずこれだけ撮らなかった(撮れなかった)と思います。

ではサンプル写真です。


まずは一番人気のダークタン。


ライトタン


ブラックブライドルレザー+レッドステッチ
ブライドルレザー特有のロウが浮いた模様(ブルーム)が、独特の高級レザー感を醸し出しております。



ブラックブライドルレザー+グリーンステッチ


キャメル+ホワイトステッチ
栃木レザーです。


キャメル+イエローステッチ
栃木レザーの選択を増やして欲しいというリクエストがあるのですが、正直申しまして、栃木レザーは品質が安定していないので難しいです。
当店でお客様に販売している分に関しましては、選りすぐったところを使っておりますが、まあロットによっては、かなり品質がばらついています。品質が安定しないのは、栃木レザーに限ったことではなく、高級革というものの類もだいたい似たり寄ったりです。エルメスが自分のところ使う革を作るために牧場を持って牛を育てているというのがよくわかる気がします。



ダコタブラウン+ホワイトステッチ


フラットブラック+ブラックステッチ


フラットブラック+ホワイトステッチ


ライトキャメル+ホワイトステッチ


ワインレッド+ライトブルーステッチ
ちょっと異色っぽい組み合わせですが、なかなか合っています。
革色とステッチの組み合わせは自由です。組み合わせは膨大になりますので、一部しか作っておりません。



ワインレッド+ホワイトステッチ


新色:オリーブグリーン+ホワイトステッチ

以上、サンプル写真です。

E-P3用カラー貼り革キット

E-P3用カラー貼り革キットを発売いたしました。
商品ページのリンク

フロント2ピースのみですが、リクエストが多ければ背面ボタン周り部分の革も作ってみたいと思います。


ブラックリザード


フラットキャメル


ゴールディッシュ・ブラッククロコ


ネイビーブルーシュリンク

その他のサンプル写真は、商品ページのリンクをご覧下さい。
1600円税送料込みです。

E-P3用のケースの販売はまだですか?というお問い合わせが多いのですが、遅れておりまして申し訳ございません。今週中には販売いたします。現在、製品サンプル写真を撮っております。

2011年8月28日日曜日

頼まれものの試作

一週間のご無沙汰となってしまいました。

先週はやっと2件の大口注文を終了して、週の後半からはオーダー再開して通常の営業に戻りました。

また日曜日に出勤して、今度は頼まれものの試作をいたします。


この金属パーツをカバーする革を作るというご依頼です。カバーするだけではなく、内革にはパッドも入れるというご要望も含んでおります。


とりあえず手始めにこんな感じですかね?これを格好いい製品まで進めていくのが本日の仕事です。

他社様が販売することになる商品ですので、あまりここで公開しにくいですね。
ご要望がなかなか難しく、手こずっております。

2011年8月21日日曜日

延々と縫製

本日、2011年8月21日 日曜日。また仕事が追われておりますので、出勤してきて仕事をいたします。
私も別に休日出勤することを偉いとか思っているわけじゃありません。出来れば休みはきちんと休んだほうが良いと思っておりますが、お客さんのご都合というものがありますので、なかなかそうも行かないんです。


今回はネックストラップ100本と、貼り革100セット。
ストラップは1本2本とか作っている分にはあまり気にならないのですが、一気に100本となると、相当な縫製の量となります。


140cm長のストラップを一周するわけですから、1本300cmつまり3メーターほど縫製するわけですね。それが100本となると300メーター。グリコの宣伝みたいです。


この小さな部品に至っては、200個縫うわけです。気が遠くなってきます。
最初はストラップ200本と言われたのですが、「それはちょっと無理です」とお断りして100本にしてもらいました。「200本出来ます」なんて言わなくて良かったです。



ビデオを撮ってみますと、1本あたりの縫製時間は2分弱ということがわかります。
100本で200分。ぶっ続けでやっても3時間20分。ボチボチやりながらですと5時間ぐらいでしょうか。
ミシン縫製というのは座りっぱなしですので、終いに尻が痛くなってきます。

今日はこれをやったら帰ろうと思います。

2011年8月19日金曜日

大口注文のダブルパンチ

3ヵ月に一度ぐらい大口な注文が外国のほうから入り、その注文も貼り革が800セットとか、当店の規模からしてはちょっと無理な量と納期なので、たいていオーダーストップをして、その注文にマンパワーをすべて投入してなんとかこなします。


数百セットとなると、貼り革のコバ処理だけでも大変な手間です。クリッカーと刃型でカットするだけでもほぼ一日がかりです。

今回は、いつも大口注文をいただいているところとは別のところからも、ほぼ同時に大口注文が入り、今週と来週はほぼすべて集中して対応という状況です。

オーダーストップでご不便をおかけして申し訳ございませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。

2011年8月15日月曜日

25年ぶりの再会

8月13日に、高校2年・3年の時のクラス会があり、参加して参りました。
男女合わせて20人ぐらい集まったでしょうか。私が今42歳ですので、ほぼ25年ぶりです。四半世紀と考えると、気が遠くなりますね。いつまでも若いわけではないというか、うちのスタッフは27歳とか28歳とかですよ。

高校は愛知県立昭和高等学校といって、当時(今でも)、それなりの進学校ですので、みんなほとんど名前が通った大企業勤めで、自営業(一応法人経営)など怪しい職業をやっているのは私を含めてほんの二人。しかも私は独身ざんす。集まった立派な同窓生の中では間違いなく私が「人生負け組の堂々たる代表格」といった感じで、ちょっぴり肩身が狭い気がするなぁ、という心持ちでした。


端から見たら、みんないいオジサン・オバサンに見えるのかもしれませんが、私の印象ではみんな若々しいなあ、と感心したほどです。
その証拠に一番若々しい人:「原志保 オフィシャルブログ」。こんな有名人が同窓生にいたんだという驚きなのですが、実はクラスがかぶったことが無く、高校当時に接点はありませんでした。とても残念です。
その原志保さんも、同窓会のブログ記事を書かれております。リンクはここ。私も左の後ろから3人目にちょこっと写っております。


一次会、二次会、と昔の思い出話は尽きることなく、最後は夜中の12時近いというのに、半数ぐらいが三次会のカラオケに突入。


当時流行った曲の数々、例えば

PRINCESS PRINCESS~世界でいちばん熱い夏

中村あゆみ ~ 翼の折れたエンジェル

とかさ、みんな声張り上げて大盛り上がりで、もう懐かしすぎて泣きそう。



女性陣もこんな遅くまで良いんでしょうか?お開きになったは午前2時過ぎですよ。
驚くべきことに、私の自宅の隣町に住んでいる人がいて一緒にタクシー乗って帰ってきました。
自宅の隣町というより、うちの工房(仕事場)と同じ町内です。こんな近くに住んでいるんですか?という感じで、もうビックリです。

実に楽しかったです。今度は年末に企画するそうです。

楽しかったのは良いのですけど、実に3ヶ月ぶりに酒を飲んだので、ちょっと飲んだだけですっかり次の日まで酒が残って、日曜日は一日中グロッキー状態。
また25年前にすでに愛煙家だった私が、今はすっかりタバコをやめているのは、やっぱり驚かれました。

一応カメラ系のブログですので申し上げますと、カメラはパナのLumix LX-5にサンパックのクリップオン・ストロボをつけて天井バウンスして撮っております。だからストロボ使用の割には影が柔らかく、光が回っていて綺麗に撮れていますよね?LX-5はコンデジの割には、ワイド側が24mm相当広角ですので、こういう室内撮りでは重宝します。アクセサリーシューに外部ストロボがつけられるので、天井が白ければバウンスで、撮影はマニュアルモードで露出とシャッタースピードを調節して結構本格的な撮影も可能で、なかなか大したもんです。

2011年8月7日日曜日

E-P3ケース 試作その2

本日、2011年8月7日 日曜日。朝9時頃からE-P3ケースの最終段階、生産準備をしていきます。



まずは荒裁ちの刃型を作っていきます。
側面パーツの外周より4mmほど、つまり一回り大きめにオフセットします。


一回り大きなデータが出来ました。
この大きさで刃型を作りますので、外周寸法を計算します。



寸法はCADが一発で計算してくれます。上はその動画です。楽なもんでしょう?



今日はもう大サービスで、刃を曲げている動画も載せてしまいます。


難なく、荒裁ち用の刃型の完成です。


とりあえず一個作ってみました。

これでやっと完成かと思いましたが、ちょっと気に入らないところがあり、昼から底部パーツをカットする刃型を再度曲げ直します。これで底部の刃型は3回目です。実に店主の性格が細かいということがおわかりいただけると思います。こういう細かいことを他人にやらせたりすると人間関係に角が立ちますが、自分で気が済むまでやっている分には大きな問題は起こりません。
細かいと言うよりも、生産に入る前の段階でダメ出しを徹底してやっておくと、後で楽です。生産に入ってから問題点が見つかると、それを直すのが面倒なんです。


そんなわけで、底部の刃型を作り直し。
刃型を外注していたらたぶん作り直しはしなかったでしょう。自分で曲げているので、気が済むまでいくらでも作り直しが出来るという利点です。


そして今度こそ最終試作。
先ほどよりもフィット感がすぐれております。

さあ、あとはサンプル写真を撮るためのケースを作って、販売となります。

上のサンプル写真をご覧いただければおわかりいただけると思いますが、このケースは、グリップを外した状態で装着します。グリップをつけたままではこのケースを装着出来ません。

こんな感じでほぼ形状は出来上がったので、日曜日でもあることですし4時半頃に仕事を切り上げました。

2011年8月2日火曜日

E-P3ケース 試作その1

E-P3の貼り革ラッシュが続いております。



毎日山盛りの郵便物です。ありがとうございます。


E-P3革のカットはレーザーで行っておりまして、カットが追いつきませんので、とうとう2台目のレーザーをセットアップしてレーザー2台体制でカットをしております。

現状、E-P3の革で手一杯のところですが、大旦那の方から「E-P3スナップケースのサンプルを早く出せ」という催促が入り、これ以上伸ばせないので、本日試作を続けます。


内部に埋め込むメタルの心材をカットする刃型を作って参ります。
まずは型紙作りです。厚紙をカットして型紙にします。


外周寸法はどちらも160mmほどですが、10mmほどの余裕を見て170mmの刃材料を用意します。


ベンダーで刃を曲げます。

 

2つのうち1つはちょっとだけ複雑な形状です。
これぐらいの形状でしたら、何とか曲げられるようになりました。


曲げた後は継ぎ目を溶接します。その後は錆止めの塗料を塗って完成です。


こんな感じで、メタルの心材が入ります。


底部分パーツの形状がわずかに気に入らないので、この部分の刃型も作り直します。


製品が増えると、とにかく刃型が増えます。何用の刃型かきちんと書いておかないと、本当にわからなくなってしまいます。

側面パーツをカットするための刃型は、8月2日に刃型屋さんに発注いたしましたので、今週末には最終試作に進めると思います。