コンパクトカメラに外部ストロボをつけたいというユーザーは、実際のところあまりいないと思いますが、室内でのスナップを撮るときなど、ストロボを使ってバウンスライティングができると非常に有り難いときがあるのですね。
諦めていたのですが、Googleで「RX100 外部ストロボ」というサーチワードで検索してみたら、ふと内蔵ストロボの裏技を書いてあるページを発見。
勝手にリンクしてしまって恐縮なのですが、こちらのページ(他人様のページです):
DSC-RX100が素晴らしい10の理由「内蔵フラッシュでバウンス撮影できる」
驚きました。こんな便利な事を考える人が存在するのですね。ビックリしました。
こういう柔軟な思考を目の当たりにすると、如何に自分の思考が固定観念で凝り固まってしまっていると言うことがよくわかります。
自分なりに早速やってみました。
まずMモードに合わせます。
そして、フラッシュはスローシンクロモード。
室内ですので、ISOは400ぐらいが無難だと思います。
ストロボが出てきました。これは普通のダイレクト発光ですね。
ここで一工夫します。左手の親指でストロボを上に向け、そしてシャッターを押してストロボを発光させます。つまりストロボを被写体に直接当てず、天井に向けて発光して天井から反射した光を使うわけです。「ストロボ光をバウンスさせると何か良いことがあるのか?」という疑問を持たれた方は、ぜひそれの何が良いのか調べてみて下さい。
所詮はコンパクトカメラ内蔵ストロボですので、外部ストロボのパワーには劣りますが、体育館みたいに大きな場所でなく、部屋の中というぐらいの場所でしたら、充分バウンス効果が出ます。ただしバウンスをするときは天井は白とか白に近い色である必要はあります。
バウンスはアベイラブルライト(元々そこに存在する光)との加減や、ホワイトバランスの調整が難しいので、シャッタースピード・絞り・ホワイトバランスを実際に撮影しながら調整していくとよろしいかと思います。
フィルムの時代は、フィルムを現像するまで結果がわからなかったので、ストロボのバウンス撮影は非常に難しかったのです。入射光露出計という単体の露出計で被写体に当たるバウンス光を測り、カメラ内蔵のTTL露出計の露出値と相談しながらベストのライティングを試行する、という恐ろしく面倒で経験値勝負な方法でした。
内蔵ストロボを使用すると電池の減りがかなり早くなるので、その点も留意する必要がありますけど、まあとても便利な裏技です。