この鉄鋼ドリルですが、3mm径ぐらいでしたら一山いくらぐらいの値段で、切れなくなったら使い捨てという感じでも気にならないのですが、7mm以上になると安いものでも1本1000円弱ぐらいの値段なので、切れなくなったら捨ててしまうというのはあまりにも惜しい、というものです。1000円弱とは言ってもその程度の価格で売っている鉄鋼ドリルなど安物なので、案外早くダメになります。
プロは鉄鋼ドリルを再研磨して使い続けるものだそうです。研磨方法は、検索すればいくらでも出てきますが、素人が両頭グラインダーを使って削るのはなかなか難しいです。
その中で研磨方法が実にわかりやすく解説されているビデオが以下のものです。
※他人様のビデオです
再研磨機というものも世の中には売っています。
手の届く範囲で評価の良いものですと、上のようなものです。20000円が高いか安いかは、使用頻度にも寄りますが、問題は年に数百本も再研磨しないし、替え砥石が3000円というお値段です。砥石も100本ぐらいは再研磨出来るでしょうから、100本再研磨出来れば1本あたり30円ぐらいになるのかな、平たくすれば高い物ではないですが、年に30本もやらないとなると、20000円の初期投資はなかなかスパッと買えるものではないです。
評価を見ると、これぐらいの値段のものでもなかなか使えそうです。13000円。これぐらいなら買っても良いかな、という価格ですね。これ以下のものは恐らく使えないレベルのものでしょう。
しかし、良い機会だから自分でジグを作ってみるとするか、と言うことで、ドリル再研磨機を買うのはやめにしました。ネットを探せば、そういうものを作っている人がいくらでもいるので、それを真似してみます。
※他人様のビデオです
これはなかなかいけそうじゃね?
と言うことで、いつものごとくモデリングしてみます。
まあ、一発では上手く行かないですけど、何度か作り直してこんなものが出来上がりました。
コの字のプレートは、ちょうど良い製品がないので、120mm長x2mm厚のユニクロプレートを刃型のベンディングマシンで曲げてやりました。
3Dプリンターは便利だな。
両頭グラインダーにセットしてドリルビットを再研磨してやります。
先端角度と長さを測る定規などレーザーでアクリル板をカットして作ってやります。これまた、何でも持っていると自分で作れて便利だというね。
ほらできた。素人がやった割にはなかなか綺麗なものですよ。
切れるかというと、なかなか切れます。この自作ジグではシンニングが出来ませんので、食いつきは悪いですが、3mmぐらいの下穴を開けておけば驚くほどの切れ味。それでもSS400ぐらいなら下穴なしでも削孔していきます。
練習は必要ですが、10本も練習すれば多少コツがつかめて、割と綺麗に再研磨出来るようになります。ジグなしで手でやるよりも随分と楽なのは間違いないです。
5mm径~10mm径ぐらいが楽に再研磨出来る範囲でしょうか。3mmとか小さなビットはなかなか難しいですが、一山いくらのドリルビットを使い捨てにした方が恐らく手っ取り早いでしょう。
これで、ドリルビットを折ったり曲げたりしない限り、相当な回数を再生して使えます。そうなると今度からは、ちょっと高いドリルビットを買ってもええね。
浮いた金で何を買おうか、と言うことで、両頭グラインダーを新調したのでした。
笑