2018年12月30日日曜日

今日から俺は!!......ダンヒルパイプ オーナー(笑)

年末のこの時期は、某オクは出品は少ないけど、大掃除でひょっこり出てきた死んだ爺さんが使っていた汚いパイプ、みたいなのが、価値がわからないけどゴミ箱に突っ込むのも馬鹿らしいので、1000円ぐらいで出品してやれ、というヤケクソ感が漂う出品がチラホラあったりする。目の効く買い手も少ないので、それがそのまま1000円で落札できたりする良い時期でもあります。

クリスマス以降など、さらに買い手もいないのか、驚くべきものがずいぶんと安い値段で出品されて、それでいて大して競りもせずに落札されてしまったということがあります。

今回はそんな一品です。


もちろんエステート(中古)パイプですが、Dunhill Shell Briar。
送料入れて8300円ほど。全くありえない価格だ。


Year Suffix が32となっているので、1960+32=1992年と思われます。


チャンバーの焦げはなく、1mmほど固まりついていたカーボンをサンドペーパーで削り落としたら綺麗になりました。ゴースト(残った匂い)もほとんど感じられません。
マウスピースを綺麗に洗って、コンパウンドで磨きあげ、ボウルはアルコールの蒸気でフラッシュして、30分ぐらいでレストア完了。表面の艶出しはシェラックニスでも買ってきてまたやってみます。これだけやるだけで、普通なら落札価格2万円を下ることはないでしょう。


思わぬ幸運で入手出来たダンヒルパイプ。
ダンヒルで残念な味だったらどうしよう?という心配は全く杞憂で、さすがダンヒル、お見事な煙味です。煙なんかほんのちょっとだけ口に入れれば、フワッと豊かな味わいが広がります。ただのパイプなのに一体何が違うのでしょうねぇ?
とりあえず今年最後に大きな当たりを引きました。


今日から俺は!!......ダンヒルパイプ オーナー(笑)


まだまだ今日も転がしています。
アブローラーの立ちコロは、メチャメチャに力を入れればよいというものではなく、どうやら力の入れ方、力を入れる部位にコツがあるのだということに、ちょっと気がついた。
理想形は、腕まっすぐ、体まっすぐ一直線で、一本の棒のようになって倒れ込む。それに到達できるのも案外遠い未来の話でもないのかもしれない。

皆様良いお年をお迎えください。