空の禅定林道場、セミナーハウス、道場長の本あります、、、何かこう、ちょっと遠くから野次馬として覗いてみたい、でもどっぷりと浸かりたくはない、そんな感じで心を引かれる何かがあります。
どうやらお寺があるようです。
放置された軽トラが何かを物語っているような気がします。
廃屋がありました。人がいなくなった数年は経っているような感じです。
何か看板が掛かってるぞ?
何か道場とかをやっていたようですが、本も出していたようですね。
030から始まる携帯電話番号が時代を物語っております。030があったのは20年前ぐらいじゃないでしょうか。
表示されている本をアマゾンで調べてみると
SUPER ZEN(リンク):宇宙パワーで願いをかなえるSUPER ZEN―あなたも維摩になれる (ベストセラーシリーズ・ワニの本) 1994/5
著者は「禅心 滋光」さんとあります。
新0発想(リンク):新0発想―脱宗教そして精神法則へ 1996/10
著者:左藤 滋光
20年前に出版された本のようです。家主はかなりスピリチュアルの世界に嵌まってしまったような感じです。
道ばたで草を刈っていた地元のお婆さんに聞いたら、山の中に寺があって、住職さんは5年前ぐらいにいなくなったようです。
「いなくなった」というところが意味深ですが、まあいいや。寺は山道を歩いて行くしかなく「遠いよ」ということです。Google Mapで見ると、すぐそこなのですけど、等高線が何本もあるので、結構上るのかも知れません。
Google Mapの等高線が20mらしいですので、おそらく180mとか200mの高さのようです。
お寺の駐車場に車を駐めて探索を開始します。
駐車場の草は綺麗に刈られているということは、ここは誰かが管理しているという事だと考えられます。さっきのお婆さんがやっているのかも知れません。
ノンビリした日本の田舎風景の中にある橋をつたって、登っていくことにします。
うっそうとした山林の中、何とか参道らしき道を歩いて行きます。
随分と長い間、手入れされていない様子です。
本当にあるのか?というか、あとどれだけ登るのだろうか?もう諦めて戻ろうか、というときに何やら建物が見えました。
こんな山の中に、ホントに廃寺がありました。お婆さんの言うことはウソではありませんでした。
婆さんは雨漏りするような建物と言っていましたけど、すでに崩壊してます。完全な廃寺です。
この庵は結構新しいです。
鐘は健在でした。
5回突きました。なかなか良い音です。
昭和25年製です。勧進比丘アーナンダとあります。
不思議なんですけど、車が入れないこんな場所に一体どうやってこんなクソ重いものを運んできたのでしょうか。大人二人でも担げない重さですし、人が一人通るのがやっとのあの山道です。大変なご苦労があったのではないかと思います。
電線があるということは、電気が引かれていたということです。これまた電線を引いた業者も大変だったことでしょう。
墓があるんですな。
プラスチックの花入れということは、時代は割と新しいのだと思います。
このあたりに檀家があるのでしょうか。
これはこのお寺にいた昔の和尚さんのものでしょうか。よくわかりません。
これぐらいの墓守をしてもその収入では寺の維持は難しいでしょうなあ、という感じです。
またですが、こんな重いものをどうやってここまで運んできた?と聞きたいです。
正直、人気のない山寺の廃寺ですから、雰囲気からしてちょっと不気味です。一人ではちょっと来たくないし、明るい晴れた日しか来られないような場所です。蟲師のギンコが得意とする範疇のような気がします。
写真だけでは雰囲気が伝わらないと思いますので、ビデオでもどうぞ。
帰りは別の道で、というか、裏参道があるのですから驚きです。
これは井戸か、水道のポンプ小屋か、まあとにかく山寺の水道の施設でしょう。
裏参道にもお地蔵さんがありました。
舗装された通りにはこんな立て看板が。結構由緒あるものみたいです。
参詣者が耐えることはない、とありますが、どう見てもそうは見えません。
あとで調べてみると、Webサイトまであります(2023年3月20日時点ではなくなっています)。
http://www.chouzenji.com/
在りし日の澄禅寺の写真が見られます。
場所はここ(リンク)。
住職は、どこに行ったのでしょうか?
http://www.kmcanet.com/koushihaken/satou-jikou
どうやら、澄禅寺を捨ててブータンに行ってしまったようです。
http://www.kokorozen.jp/index.htm
さらに調べてみると、Facebookがありました。
https://www.facebook.com/jiko.sato
滋賀県大津市在住のようです。もう澄禅寺には戻られないのでしょうか。確かにこの山寺では辛いだろうなぁ
なかなか興味深い探索でした。