2018年6月9日土曜日

Clay Pipe, Reverse Calabash 続き

前回はキャラバシュ・チャンバーを竹で作りましたが、竹というのは天然物ですので内径Φ18、外径Φ24ぐらいのものを取るのが難しいと言うか、歩留まりが悪すぎなので、なにか違う素材を探してみて木材でやってみたりしたのですが、結局外径Φ24の丸棒に内径Φ18の穴をきちんと開けるというのは実に難しいです。

そこでだ、3Dプリンターでキャラバシュ・チャンバーも作ってやることにします。PLAだと耐熱性が低いので、ABSで作ってやればいいだろうということで、やってみました。



ボウルとチャンバーのつなぎ目はコルクで断熱して熱対策してみます。



ABSむき出しだとプラスチックそうろうですので革を巻いてやりました。無機質なものと有機質な素材の折衷という感じです。





こんなクレイパイプは今までになかった。新時代の息吹を感じます。



チャンバーはABSですのでヤニがこびりつきません。実に掃除が楽です。水分吸収のためにペーパータオルを巻いて放り込んでおけば煙はドライ。

この間、友達にこういう感じのパイプなら紙巻き感覚で吸えるのか?と聞かれましたが、そもそもなぜ風味豊かなパイプタバコを、わざわざ味も風味も何もないクソ不味い紙巻き感覚で吸う必要があるのか?まずそのあたりの前提からして間違っている気がします。
紙巻き感覚なんかで吹かしたりしたら、せっかくのパイプたばこが台無しです。

風味を殺さない吸い方は、チャンバーに入っているだけの煙の量をゆっくりと軽く舌の上に乗せる。チャンバーに入っている煙の量はカレースプーン一杯ぐらいのほんのちょっとの量です。紙巻きのようにグワーッと威勢よく吹かすと、煙の温度は高いままでチャンバーの意味がありません。そして煙は肺に入れない。肺には味覚認識機能はありません。

吸い方さえ正しければ、かなり美味いパイプです。