3年ほど前に作った幅25mm x 長さ300mmの刃型がありますので、それを使うことにいたします。
ステッチのガイドラインと本裁ちのガイドラインをつけるための治具をレーザーで削り出します。
削ったりカットしたりしたパーツを組み上げます。
自分で曲げた荒裁ち用の刃型で肩当て部分のパーツをカット。
表革・心の革x2枚・肩に当たる部分のスエードの、計4枚。4枚貼り合わせの積層になります。
貼り合わせたパーツを、治具に嵌め込みます。
蓋をしてMAIIIクリッカーで圧力をかけます。
革の表面にステッチガイド線と、本裁ちカット線が付きます。
ステッチガイド線に沿ってミシンを走らせます。
縫製終了。
本裁ちガイド線に刃型を合わせます。
カットした状態です。
このような革を何枚も貼り合わせるような積層の場合、荒裁ち+本裁ちをしないと端が揃いませんので、貼り合わせて縫製をした後に一気にカットいたします。当然ですが革の端が揃います。
設計さえ間違っていなければ工程は簡単です。実際にやっていることは、ガイド線を信じてミシンを走らせて、ガイド線に刃型を合わせてカットしているだけのことです。職人技という曖昧なものが入り込む余地が一分もない工程です。面倒なところとか、失敗しやすいところを、正確に簡単にできるようにするのが治具というものです。
やろうと思えば、ロゴのエンボス入れも割と簡単に可能です。