2013年7月6日土曜日

Olympus PEN E-P5スナップケースの試作

とりあえずボチボチと手をつけております。



なんだかんだで試作11個目です。
かぶりが浅いケースは個人的に好きではないのですが、グリップがありますので、グリップが多少かぶるぐらいで納めることにいたしました。


なんだかんだで本日は忙しく、成果は3つの刃型を曲げただけです。

3日ほど前に、刃型を作るためのベンディングマシン(刃曲げ機)の曲げ駒が折れてしまいまして、折れてしまっては刃型が作れませんので、急遽買いました。


色が白い方が新品の曲げ駒(凸側)


そこら辺に売っているものではないので、こんなものでも妙に高いのです。お値段16000円。痛い出費ですね。
こんなものは普通折れないですが、私の場合、細かい刃を曲げるために削っているので、剛性が弱いのです。


新品だろうが高いものだろうが、曲げ駒を削ってしまいます。じゃないと私の腕では曲げきれません。


本当ならもっと削ってしまいたいのですが、とりあえずこのあたりで様子見をしましょう。


だいぶ短くなりました。


こういう細かい刃型を曲げるときに、曲げ駒の背部分(矢印のところ)が刃に干渉して曲げきれないのです。
プロはこういう刃型をどうやって曲げているのか私は知りませんが、私のようなビギナーは、まあこうやらないと、曲げきらないわけです。
曲げ駒を削ってしまっているので、そのぶん剛性が弱くなって、衝撃を与えたりするとポキッと折れてしまうとそういうことです。

私はなぜここまで刃型にこだわるか?要はコストの問題です。刃型を使ったことがない人にとって刃型はものすごく高いものだと思われるでしょうけど、実はそんなことはないです。
3万円ぐらいで売っている手作り長財布ぐらいでしたら、使う刃にもよりますが、大概3万円ぐらいで刃型一式が出来るでしょう。3万円の長財布を2つ3つ作れば刃型の元が引けてしまいます。もうこうなると、簡単な計算が出来る人なら、革包丁を使って手で革をカットする意義を見いだす方が難しいです。

さらに自分で刃を曲げられるとなると、コストを考えたらもう手で革をカットするなどその好き嫌いにかかわらず、現実問題として馬鹿馬鹿しくてやってられない、そういうことになります。つまり手でカットをすればするほど、どんどん貧しくなっていってしまうと言う切実な現実があるわけです。